もみ合い展開か

20日の日経平均株価は、前日比50円81銭高の2万8657円57銭と反発して取引を終えた。手がかり材料に乏しく、中国・上海総合指数や台湾の加権指数などが軟調な展開となるなか、堅調な値動きだった。
きょう3桁下落で2万8500円も割り込んでいた場合には、頭打ち感が出てくることで、週末はリスク回避の売りに押されやすくなっていたであろう。しかし、崩れることはなく、2万8500円より下での買い意欲の強さが確認できた。
 
21日の日経平均株価はもみ合い展開か。
手がかり材料に乏しいなか、日米ともに決算発表の本格化を控えることや、週末要因もあり積極的な売買は限られるとみられる。
市場では「米国株式の堅調推移も支えとなるが、国内企業の決算と先行き見通しを確認してからでも遅くないのではないか」との見方があった。
 
日経平均株価は今週18日に、終値ベースでは年初来高値を更新しているが、取引時間中の高値(2万8734円79銭、3/9)には届いていない。下値不安が和らいだことで、こちらの高値も超えて週を終えることができるかに注目したい。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(20日現在)
 
29646.55  ボリンジャー:+3σ(26週)
29335.68  ボリンジャー:+3σ(25日)
29045.80  ボリンジャー:+3σ(13週)
28917.76  ボリンジャー:+2σ(26週)
28840.75  ボリンジャー:+2σ(25日)
 
28657.57  ★日経平均株価20日終値
 
28621.07  ボリンジャー:+2σ(13週)
28514.73  6日移動平均線
28345.83  ボリンジャー:+1σ(25日)
28196.34  ボリンジャー:+1σ(13週)
28188.98  ボリンジャー:+1σ(26週)
28147.70  均衡表転換線(日足)
27905.10  均衡表雲上限(日足)
27850.91  25日移動平均線
27813.26   新値三本足陰転値
27771.61  13週移動平均線
27683.86  均衡表転換線(週足)
27665.57  均衡表基準線(日足)
27464.77  200日移動平均線
27460.19  26週移動平均線
27433.94  75日移動平均線
 
 
2万8500円割れの安寄りから前日比プラス圏に転じた。上げ幅は50.81円と前日の52.02円安と併せて、ほぼ「いってこい」となり、節目の2万8500円前後で値を固める形となった。ローソク足は陽線で終了し、本日陽線が昨日陰線を覆う「包み足」を示現して買い意欲の強さを窺わせた。25日線や一目均衡表の転換線は上向きで引け、上昇トレンド継続を示唆している。一方、東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は昨日の133.25%から128.09%へ低下したが、依然として120%超えの過熱ゾーンにあり、調整リスクにも留意が必要となろう。
 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次