2日の日経平均株価は大幅に4営業日続伸し、2万7533円(前日比455円高)引けとなった。1日の米国株式市場で主要3指数が上昇した流れを好感し、広範囲に買いが先行した。時間外取引で米ナスダック100指数先物が高く、ハイテク株買いを支援した面もある。好決算銘柄買いも根強く上げ幅は一時480円を超えた。
フシ目となる2万7500円台を回復し、市場では「過去1年間を見ると、ここから2万8000円までは商いが乏しく、真空地帯でもあり、値を固めつつどこまで戻れるかが注目される」、「ザラ場ベースで1月5日の戻り高値から27日の昨年来安値にかけての半値戻しにあたる2万7700円が取り敢えず意識される」などの声が聞かれた。
ただし、1月27日の昨年来安値からノンストップで上昇し、上げ幅は合計で1363円に達する。外部要因で支援材料に恵まれないようだと、いったん売りに傾くケースも想定されよう。
あす3日の日経平均株価は、直近の指数4連騰で相場修復への期待感が膨らむものの、急ピッチな上昇で戻り売りや利益確定売りも出やすいとみられ、目先警戒感が残る。
投資家のリスク許容度を測るバロメーターとしては、新興市場の動向に注目しておきたい。マザーズ指数は戻しているとはいえ、中期のチャートでは下げトレンドを脱したと言えるかは微妙。その分、まだ戻り余地はある。あすは今年初となるIPOもある。新興市場にアグレッシブな資金の流入が続くようなら、大型株にも好影響が波及してくるだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(2日現在)
29622.38 ボリンジャー:+1σ(26週)
29188.72 ボリンジャー:+1σ(13週)
28847.68 ボリンジャー:+1σ(25日)
28774.77 均衡表雲上限(日足)
28685.09 均衡表雲上限(週足)
28659.96 26週移動平均線
28655.84 200日移動平均線
28622.13 75日移動平均線
28589.59 均衡表雲下限(日足)
28420.15 均衡表基準線(週足)
28390.06 13週移動平均線
28009.28 25日移動平均線
27716.34 均衡表転換線(週足)
27716.34 均衡表基準線(日足)
27697.54 ボリンジャー:-1σ(26週)
27591.41 ボリンジャー:-1σ(13週)
27533.60 ★日経平均株価2日終値
27170.88 ボリンジャー:-1σ(25日)
26918.84 6日移動平均線
26836.06 均衡表転換線(日足)
26792.75 ボリンジャー:-2σ(13週)
26735.11 ボリンジャー:-2σ(26週)
26654.66 均衡表雲下限(週足)
26332.48 ボリンジャー:-2σ(25日)
26170.30 新値三本足陰転値
ローソク足は陽線を描き、ザラ場高値は27564.62円と1月5日から27日の下げ幅の半値戻し27716.34円が射程に入ってきた。昨日のパラボリック陽転に続いて本日は新値三本足も陽転し、短期的な買い圧力の増大を窺わせている。一方、RSI(14日ベース)は40.14%と中立圏下限の40%を突破し、ストキャスティクスの%Kは97.96%と上限の100%に近い。株価は25日移動平均線に向けた回復トレンドを継続しているとみられるが、本日までの4連騰による上げ幅が1363.30円(終値ベース)と大きいこともあり、短期的な反動安リスクにも留意したい。
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