日経平均は4日続伸。終値は前日比31円高の2万9808円で、9月28日以来、約1カ月半ぶりの高値水準まで回復してきた。
11時近辺の強い買いに関しては結局何だったのかよく分からなかったが、そういった不意打ちの上昇もあった分、売りが手控えられたような1日であった。
注目の米中オンライン首脳会談は対立回避の姿勢が見えて市場にはプラスに働いている。
業種別では、鉱業、輸送用機器、保険業が上昇率上位だった。一方、海運業、パルプ・紙、陸運業が下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の41%、対して値下がり銘柄は54%となった。
中国株の落ち着き、円安トレンド、基調の強い米国株など外部からの支援は今後も続くだろう。明日も3万円を目指す動きとなりそうだ。
米国では10月の小売売上高の発表があるほか、ホームデポやウォルマートの決算発表が予定されており、小売関連の材料が多い。指標や決算が安心感のあるものとなるようなら、日本の小売株にも好影響が波及するだろう。
年末商戦が盛り上がるとの期待が高まってくれば、株高にもつながりやすいだけに要注目だ。
これらが失望材料となる展開も想定しておく必要があるが、その場合、米長期金利は上がりづらくなると思われる。足元で動きが良くなっているグロース株にはフォローの要素となる。全体的に売りを仕掛けづらい雰囲気が醸成されつつあるように感じられるだけに、目線を上に置いておきたい局面だろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(16日現在)
30938.39 ボリンジャー:+2σ(13週)
30616.57 ボリンジャー:+2σ(26週)
30515.71 ボリンジャー:+3σ(25日)
30104.42 ボリンジャー:+1σ(13週)
30056.66 ボリンジャー:+2σ(25日)
29808.12 ★日経平均株価16日終値
29692.03 ボリンジャー:+1σ(26週)
29597.60 ボリンジャー:+1σ(25日)
29500.51 均衡表転換線(日足)
29477.50 6日移動平均線
29270.45 13週移動平均線
29138.55 25日移動平均線
29106.78 新値三本足陰転値
28927.13 均衡表基準線(日足)
28907.23 200日移動平均線
28875.30 均衡表雲上限(日足)
28875.30 均衡表基準線(週足)
28854.12 均衡表転換線(週足)
28796.54 75日移動平均線
28767.48 26週移動平均線
28765.57 均衡表雲下限(日足)
28679.50 ボリンジャー:-1σ(25日)
28658.88 均衡表雲上限(週足)
ローソク足は陽線を引き、節目の3万円に迫る2万9960円93銭まで上ヒゲを伸ばした。新値3本足が陽転したほか、一目均衡表では基準線と転換線がともに上向きをキープ。
5日移動平均線と25日線の上昇と合わせて強い上昇トレンドを窺わせている。25日線との乖離率は2.30%と過熱感は乏しく、3万円奪回の確度が上がった格好だ。
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