もみ合い展開か

 
2日の日経平均株価は4日続伸。終値は前日比92円高の2万8543円だった。
前日の米国株は主要指数が高安まちまちとなったが、ナスダック指数が反発したことから指数では日経平均中心の上昇に。序盤には175円高と上値を伸ばすなど最近の勢いそのままの動きとなった。買い一巡後はさすがに短期的な過熱感が意識され伸び悩んだが、足元の新型コロナの感染者数減少もあって地合いは好転しており、買い方有利の流れはしばらく続きそうである。
 
 
3日の日経平均株価は、もみ合い展開か。
堅調な地合いのなか日経平均株価は、上値を試す場面も想定されるが、現地3日には、8月米雇用統計の発表を控えることや、来週6日はレーバーデーの祝日で3連休となることもあり、積極的な売買は手掛けづらいとみられる。模様眺めムードが強まりそうで、弱含む展開にも注意したい。
市場では「基本的に雇用統計待ち」との声が聞かれた。堅調な地合いが続いていることから「海外動向に影響を受けづらい銘柄への個別物色が中心になりそう」との見方があった。
 
ただ、売り方の買い戻しが週末一段高を促す可能性の方が高いとみる。26週線(2万8661円、2日時点、以下同じ)を超えて終える展開が理想的だが、今週は13週線(2万8117円)より上で終了できれば上々。この13週線を割り込むような大崩れさえなければ、来週は2万9000円を試しに行く展開となるだろう
 
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(2日現在)
 
30078.24  ボリンジャー:+3σ(13週)
29473.98  ボリンジャー:+1σ(26週)
29424.79  ボリンジャー:+2σ(13週)
28771.34  ボリンジャー:+1σ(13週)
28742.94  ボリンジャー:+3σ(25日)
28719.91  均衡表基準線(週足)
28661.88  26週移動平均線
 
28543.51  ★日経平均株価2日終値
 
28410.06  ボリンジャー:+2σ(25日)
28405.50  均衡表雲上限(日足)
28302.06  75日移動平均線
28300.48  200日移動平均線
28132.82  均衡表雲下限(日足)
28117.88  13週移動平均線
28077.19  ボリンジャー:+1σ(25日)
28042.80  6日移動平均線
 
ローソク足は小陽線の胴体部分から上下にヒゲを出す十字足に近い「コマ」を示現し、足元の売り買い拮抗状態を窺わせている。
一目均衡表では株価が雲上限との乖離幅を広げ、遅行線の強気シグナルも増大。転換線は昨日同値だった基準線を上回って三役好転を形成し、買い手優位の形状が顕著になった。
25日線との上方乖離率は2.88%と買われ過ぎの5%ラインまで距離があり、RSI(14日ベース)も59.33%と中立圏下限の60%を下回っており、上値余地はまだ大きそうだ。
 
 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次