7日の日経平均株価は2万9916円(前日比256円高)引けだった。朝方は、次期政権の政策期待を背景にした好地合いが続いた。6日の米国株式市場はレイバー・デーの祝日で休場ながら、欧州株高も支えとなり、一時3万48円(前日比388円高)まで上昇した。
ただ、買い一巡後は利益確定売りに傾き、いったん上げ幅を縮小した。その後、時間外取引で米株価指数先物が高く、中国・上海総合指数や香港ハンセン指数の上げも支えとなり、持ち直す場面もあったが、戻りは限定され、大引けにかけて3万円を前に上値の重い動きとなった
9月3日には2万9000円を上回り、翌営業日6日には2万9500円を上回ったが、節目をあっさり超える動きが見られる際には、下手に売りを仕掛けると返り討ちに遭う。
今週末がメジャーSQで、買い戻しに関してはこの辺りで一巡するとの見方は多い。足元のような指数の派手な上昇はいつまでも続くものではないだろう。ただ、8月20日に2万7000円を割り込んだところから、半月程度で3万円台に到達しており、ここまでの動きになると、日本株を取り巻く環境も変わってくるだろう。
あす8日の日経平均株価は売買交錯か。
次期政権の政策期待は根強く、売り込みにくい状況にある。政府は首都圏の4都県などを対象に緊急事態宣言を延長する方向で検討を進めているが、新規感染者数のピークアウト感や、ワクチン接種の進展、さらには新たな治療薬の活用が期待されるなど先行きの経済活動の正常化に向けたサポート要因として意識される。
一方、急ピッチな上昇が続き、短期的な過熱感への警戒感もくすぶっている。7日の日経平均株価は7連騰し、合計2275円の大幅上昇を演じており、手掛かり材料に乏しいようだと利益確定売りが出やすい面もあろう。この日は、一時は3万円大台を回復する場面もあったが、維持できなかったことで、目先達成感を指摘する向きもあるだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(7日現在)
31173.19 ボリンジャー:+3σ(26週)
30698.30 ボリンジャー:+3σ(13週)
30346.13 ボリンジャー:+2σ(26週)
30011.88 ボリンジャー:+3σ(25日)
29916.14 ★日経平均株価7日終値
29877.96 ボリンジャー:+2σ(13週)
29519.06 ボリンジャー:+1σ(26週)
29334.12 ボリンジャー:+2σ(25日)
29057.61 ボリンジャー:+1σ(13週)
28964.70 6日移動平均線
28764.73 均衡表転換線(日足)
28719.91 均衡表基準線(週足)
28691.99 26週移動平均線
28656.36 ボリンジャー:+1σ(25日)
28543.51 新値三本足陰転値
28501.52 均衡表転換線(週足)
28501.52 均衡表基準線(日足)
28376.67 均衡表雲上限(日足)
28365.12 200日移動平均線
28357.46 75日移動平均線
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