もみ合い展開か

 
 
 
日経平均株価の終値は前週末比497円高の2万7781円だった。前週末の米国株は下落したものの、直前の日経平均が大きく下げ過ぎていた反動から買い戻す動きが活発化。
ただ、7月30日に下げた分を戻しただけで、この2日間は非常に荒い値動きとなった。個別を見ても無駄に値幅が出ており、決算を吟味して売り買いがされているというよりは、決算を利用して短期のマネーゲームが盛り上がっているという印象が強い
 
 
あす3日の日経平均株価は、もみ合い展開か。
米7月ISM(サプライマネジメント協会)製造業景況指数の結果を受けた2日の米国株式動向が注目されるが、国内では「基本的には決算にらみの個別株物色であり、指数を押し上げるほどの材料は見当たらない」との声が聞かれた。
一方、新型コロナウイルスの感染再拡大への警戒感は根強く、信用取引の高値期日接近で需給悪化懸念もくすぶっており、積極的に上値を追いにくい状況だ。ちなみに、指数の年初来高値は日経平均株価が2月16日で、TOPIX(東証株価指数)が3月19日。絶対期日となる6カ月目が迫ることで、当面は期日売り圧力が重しとして意識されるだろう。
 
目先は日経平均も下げ止まり、25日線(28234円、2日時点)辺りに向けて戻りを試しに行く展開が期待される。指数寄与度が大きく、そろって年初来安値更新基調が続いているソフトバンクGとファーストリテイリングが、そろそろ下げ止まって反転できるかが注目される。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(2日現在)
 
28665.87  75日移動平均線
28638.36  均衡表雲下限(日足)
28376.67  均衡表転換線(週足)
28370.12  13週移動平均線
28234.98  25日移動平均線
28223.33  均衡表基準線(日足)
28158.94  ボリンジャー:-1σ(26週)
28147.51  新値三本足陽転値
27845.72  200日移動平均線
 
27781.02  ★日経平均株価2日終値
 
27757.20  ボリンジャー:-1σ(13週)
27706.66  ボリンジャー:-1σ(25日)
27705.37  6日移動平均線
27654.48  均衡表転換線(日足)
27419.30  ボリンジャー:-2σ(26週)
27178.35  ボリンジャー:-2σ(25日)
27144.28  ボリンジャー:-2σ(13週)
27064.37  均衡表雲上限(週足)
 
 
ローソク足は200日線の11.12円下まで上ヒゲを伸ばして大陽線を示現。大引けは497.43円高と先週末の下落分498.83円のほぼ全値戻しとなった。株価下では5日線が下降を続けたほか、一目均衡表の転換線も下向きで終了しており、下落圧力の残存が気になるところだが、目先は200日線回復とその後の戻り継続が期待できよう。
 

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