3連休明けの日経平均株価は3日続伸。終値は前週末比68円高の2万7888円だった。
2万8100円台まで上昇した後に下げにまで転じたが、終値ではプラスを確保した。
取引時間中に25日線を上回りながらも、終値ではこれより上を維持できなかったが、似たような動きは約1カ月前の7月13日にも見られた。
どちらも25日線に跳ね返されて長い上ヒゲをつけた寄引同時線を形成。
日経平均よりもチャート形状が良いTOPIXが、明確に25日線を上に抜けてきたという点も似ている。この時は結局どうなったかというと、日経平均はTOPIXにキャッチアップすることなく売り直され、TOPIXも再度下を試しに行った。
あす11日の日経平均株価はもみ合い展開か。
4－6月決算の発表が続く中、好決算銘柄への物色意欲は根強く、引き続き相場の下支え要因として意識されるだろう。
一方、国内でも感染力の強いデルタ株が主流になり、新型コロナウイルスの感染急拡大への警戒感はくすぶっている。ワクチン接種の進展による経済回復への期待感はあるが、米疾病対策センター（CDC）は6日、同株に対するワクチンによる感染防止効果は低いとの調査結果を公表し、景気回復鈍化につながるとの懸念もある。
■上値・下値テクニカル・ポイント(10日現在)
28561.69 均衡表雲下限(日足)
28538.20 75日移動平均線
28440.62 ボリンジャー:＋1σ(25日)
28376.67 均衡表転換線(週足)
28358.02 13週移動平均線
28147.51 新値三本足陽転値
28086.03 ボリンジャー:-1σ(26週)
28062.40 均衡表基準線(日足)
28004.45 25日移動平均線
27948.76 200日移動平均線
27888.15 ★日経平均株価10日終値
27740.54 6日移動平均線
27738.59 ボリンジャー:-1σ(13週)
27700.55 均衡表転換線(日足)
27596.37 均衡表雲上限(週足)
27568.28 ボリンジャー:-1σ(25日)
27334.74 ボリンジャー:-2σ(26週)
27132.11 ボリンジャー:-2σ(25日)
27119.16 ボリンジャー:-2σ(13週)
上向きに転じた5日線を上放れ、200日線やその上を走る25日線を超えた後は上げ幅を縮小した。
ローソク足は寄り引けほぼ同値で上ヒゲの長い十字線を示現し、上値での売り圧力の強さと下値の堅さを窺わせた。
5日線の上向きキープに加えて本日はパラボリック陽転と一目均衡表の転換線の上向き転換を達成して短期的な地合いの好転を窺わせている。
