28日大納会の東京株式市場は、もみ合い展開か。
日経平均株価の予想レンジは、1万9800円-2万200円。
米国株がすんなり上昇していれば、きのうの大幅高の勢いのまま上げ拡大の展開も期待できたが、場中売られ度合いが大きかったため、波乱相場は終わっていないとの警戒も残る。大納会でもあり、積極的な売買は限られそうだ。
昨日27日の日経平均株価は大幅続伸したものの、ボラティリティー(価格変動性)は高い状況が続く。上値を追う材料に欠けるなか、時間外取引での米株価指数先物の動きに左右される場面もありそう。
取引時間の後半には、年末年始の休場中のリスクを回避するため、手仕舞い売りが優勢となる場面もありそう。振れ幅はあっても最終的には2万円に収れんする展開を予想する。
為替相場は、ドル・円が1ドル=110円台の後半(27日終値は110円93-94銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=126円台の後半(同126円25-29銭)と円安方向にある。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、27日の大阪取引所終値比15円高の2万35円だった。
【好材料銘柄】
■スター精密 <7718>
今期経常を12%上方修正。
■レーザーテック <6920>
上期経常を36%上方修正・最高益予想を上乗せ。
■キョーリン製薬ホールディングス <4569>
ヘブライ大学と戦略的パートナーシップを結び、呼吸器疾患治療薬の開発を目指す。
■宝印刷 <7921>
9-11月期(2Q)経常は黒字浮上。
■ニトリホールディングス<9843>
3-11月期(3Q累計)経常は11%増益で着地。
■ブロードバンドタワー<3776>
今期最終を9.5倍上方修正。
■KeyHolder<4712>
アイドルグループSKE48事業を譲受し、新たに子会社を設立。
■ジェイテックコーポレーション<3446>
東証が28日付で貸借銘柄に選定。株式流動性の向上による売買活性化が期待される。
■アプリックス<3727>
水処理システムをIoT化するパッケージ「HARPS(ハープス)」が携帯電話回線に対応。場所を選ばず手軽に水の使用量や汚れ具合のモニタリングを実現する。
■デ・ウエスタン・セラピテクス研究所<4576>
今期最終を赤字縮小に上方修正。
■岡谷鋼機<7485>
3-11月期(3Q累計)経常が12%増益で着地・9-11月期も11%増益。
【主な経済指標・スケジュール】
【国内】
28(金)
《決算発表》
11月完全失業率(8:30)
11月有効求人倍率(8:30)
12月都区部消費者物価指数(8:30)
11月鉱工業生産(8:50)
11月商業動態統計(8:50)
12/19・20開催の日銀金融政策決定会合の「主な意見」
大納会
《決算発表》
ソーバル、シベール、アダストリア、ハローズ、トシンG、テクノアルファ、パイプドH、ERI HD、ライトオン、高島屋、日プロセス、北恵
【海外】
米11月NAR仮契約住宅販売指数(12/29 0:00)
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
