14日の日経平均は大幅反発。終値は前日比595円高の1万9638円で、3月10日以来、5週ぶりの水準まで回復してきた。チャートは直前3月高値を超えて緩やかながらも右肩上がりのトレンドを形成。目先の2番底不安がやや後退している。買い材料はトランプ大統領の早期の経済活動再稼働発言。これにより時間外取引の米株先物が400ドル超の上昇を見せていた。
明日15日の日経平均株価は、強弱感が対立か。トランプ米大統領は13日、新型コロナウイルス対策の行動指針である社会的距離を保つ慣行の緩和開始を目指す州知事のために政府が新たな指針を数日中に発表する、とブルームバーグ通信が報じ、コロナリスクが和らぎ、14日の日本株の一段高につながった。
日経平均株価は「コロナショック安」後の戻り高値(3月25日終値1万9546円)を更新したことで、市場では早くも心理的なフシ目となる2万円を意識する声が聞かれる。もっとも、新型コロナ問題が解消された訳でなく、「感染拡大状況をにらみつつ、一喜一憂する相場が続くのではないか」との見方は多い。
■テクニカル・ポイント
21595.96 75日移動平均線
21494.49 ボリンジャー:+3σ(25日)
21481.09 均衡表雲上限(週足)
21349.11 均衡表雲下限(日足)
20884.25 均衡表雲下限(週足)
20781.40 13週移動平均線
20479.80 ボリンジャー:+2σ(25日)
20237.07 均衡表基準線(週足)
20082.38 均衡表転換線(週足)
19878.93 ボリンジャー:-1σ(26週)
19638.81 ★日経平均株価14日終値
19465.10 ボリンジャー:+1σ(25日)
19304.98 6日移動平均線
18676.25 均衡表転換線(日足)
18450.40 25日移動平均線
18352.69 均衡表基準線(日足)
18261.30 ボリンジャー:-1σ(13週)
17623.59 ボリンジャー:-2σ(26週)
コロナ暴落後の最高値だった3月25日ザラ場の1万9564円38銭を終値で上回り、ローソク足は長い陽線を引いて買い気の強さを窺わせた。
一目均衡表では転換線が上昇して基準線を上回り、3役逆転を解消した。遅行線の弱気シグナルは急速に縮小しており、日経平均が本日終値で横ばいを続ければ16日に強気シグナル発生再開となる。
ボリンジャーバンドでは、終値が+1σを上放れてマイナス圏からの回復トレンド継続を確認する格好となり、今後は+2σ側へのシフトが予想される。
RSI(14日ベース)は60.72%と中立圏上限をわずかに上回る位置にあり、今後は80%圏に向けたRSI上昇とともに日経平均が上値拡張する展開が期待できよう。
