28日の東京株式は、もみあい展開か。
米中会談に対する期待も下支えになることから、売り先行から値を戻す展開を予想する。
日経平均株価の予想レンジは、2万1200円-2万1500円。
週末と月末が重なるうえ、G20(20カ国・地域)首脳会議の行方を見極めたいとして、積極的な売買が控えられるなか、ニュースのヘッドラインなどに過敏に反応する場面もあるかもしれない。ただ、市場の注目はあす29日に予定されている米中首脳会談であり、大きく動けばそれを修正する動きが出てくると予想する。
値動きの軽い中小型株の一部に物色の矛先が向うとみられる。
為替相場は、ドル・円が1ドル=107円台の後半(27日終値は108円04-06銭)、ユーロ・円が1ユーロ=122円台の半ば(同122円81-85銭)と円高に振れている。きのう27日はやや落ち着きを取り戻していたが、再び円高方向に動いたことで業績への影響を警戒し、輸出関連銘柄はさえない展開となりそう。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、27日の大阪取引所終値比50円安の2万1210円だった。
【好材料銘柄】
■YE DIGITAL <2354>
20年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常損益は600万円の黒字(前年同期は5900万円の赤字)に浮上し、3-8月期(上期)計画の1億2000万円に対する進捗率は5.0%となった。
直近3ヵ月の実績である3-5月期(1Q)の売上営業損益率は前年同期の-2.7%→0.1%に改善した。
■エディオン <2730>
発行済み株式数(自社株を除く)の4.49%にあたる500万株(金額で50億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は7月1日から12月23日まで。
■ハニーズホールディングス <2792>
前期経常を37%上方修正、配当も10円増額。
■バイク王&カンパニー <3377>
上期経常を72%上方修正、通期も増額。
■ロードスターキャピタル <3482>
米国不動産クラウドファンディングの先駆的企業であるFundrise社と業務提携。
■新日本理化 <4406>
発行済み株式数の1.90%にあたる72万2000株の自社株を消却する。消却予定日は7月11日。
■カルナバイオサイエンス <4572>
シエラ・オンコロジー社に導出した「CDC7キナーゼ阻害薬」の日本における特許査定を取得。
■弁護士ドットコム <6027>
LINE <3938> とオンライン法律事業で業務提携し、新たな相談サービスを今秋に開始する。
■NaITO <7624>
3-5月期(1Q)経常は63%増益で着地。
■コスモ・バイオ <3386>
アルツハイマーをはじめとする認知症薬の研究向けタウタンパク質凝集再現試薬を発売。
■JMC <5704>
韓国openM社が製造する医療機器「OPENCAST」(ギプス包帯)の国内独占販売権を取得。
■プレス工業 <7246>
発行済み株式数(自社株を除く)の1.4%にあたる150万株(金額で7億5000万円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は6月28日から9月30日まで。
■堀田丸正 <8105>
20年3月期第1四半期に、協同組合清算に伴う特別利益約7300万円を計上する。
■シンクレイヤ <1724>
東証が28日売買分から信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除する。日証金も増担保金徴収措置を解除。
【主な経済指標・スケジュール】
【国内】
28(金)
G20大阪サミット開催(~6/29)
日銀金融政策決定会合の主な意見(6/19~6/20開催分)
5月有効求人倍率(8:30)
5月完全失業率(8:30)
6月都区部消費者物価指数(8:30)
5月鉱工業生産指数(8:50)
5月住宅着工統計(14:00)
《決算発表》
夢の街、アダストリア、トシンG、スターマイカHD、Jフロント、WNIウェザー、ストライク、フロイント、ナガイレーベ、ケーヨー、ジャステック
【海外】
米5月個人消費支出・個人所得(21:30)
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
