もみあい展開か。

20日の東京株式市場は、もみあい展開か。
日経平均株価の予想レンジは、2万1200円-2万1400円。
次回以降のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、利下げの可能性を高める内容ではあったが、事前に期待も高まっていたため、米国株式は3日続伸も小幅な上昇にとどまった。
国内では引き続き手掛かり材料難が続くうえ、金融政策決定会合の内容発表も控えることから、手控えムードが広がりそうで、円高進行が重しとなり、上値の重い展開が想定される。
 
ただ、当面の米国株が利下げ期待を背景に崩れづらいと見込まれることや、市場の注目は来週のG20に向かうことから、円高を過度にネガティブに捉える流れにはならないだろう。日銀金融政策決定会合に関しては今回は無風通貨と思われるが、引け後の黒田総裁の会見は注目される。会見内容を見極めたいとの見方から、様子見姿勢の強い地合いが続くと予想する。
 
i一方、東証マザーズ市場にIPOのSansanが好スタートを切ったこともあり、個人投資家のセンチメントは改善傾向にあるだろう。そのため、中小型株などでトレンドが強い銘柄のほか、需給妙味の大きい銘柄などへは資金が集中しやすいと考えられる。

為替相場は、ドル・円が1ドル=108円近辺(19日終値は108円38-39銭)と円高に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=121円台の前半(同121円38-42銭)と小動き。対ドルで円高に振れていることから、輸出関連株には重しとなることも想定される。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、19日の大阪取引所終値比15円高の2万1285円だった。
 
 
【好材料銘柄】
 
■明星工業 <1976>
発行済み株式数(自社株を除く)の1.91%にあたる100万株(金額で8億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は6月20日から20年1月31日まで。
 
■セグエグループ <3968>
東証が26日付で市場1部に指定する。
 
■協立電機 <6874>
今期配当を5円増額修正。
 
■サンオータス <7623>
今期経常は10倍増益へ。
 
■イワキ <8095>
上期経常を一転45%増益に上方修正・最高益更新へ。
 
■フーバーブレイン <3927>
OA機器販売のダイビスと自社製品の販売業務で取引契約。
 
■エボラブルアジア <6191>
5月取扱高は前年同月比99%増の114億円。
 
■三精テクノロジーズ <6357>
中期経営計画を策定。22年3月期に経常利益60億円(19年3月期実績は42.8億円)を目指す。
 
■ワイヤレスゲート <9419>
イスラエルのチェック・ポイント社が開発した個人向けモバイルセキュリティアプリ「ZoneAlarm Japan edition」のAndroid版をリリース。先行リリースしたiOS版に新機能を搭載、より強固なセキュリティを実現。
 
 
【主な経済指標・スケジュール】
 
【国内】
20(木)
黒田日銀総裁会見
4月全産業活動指数(13:30)
5月コンビニエンスストア売上高(16:00)
 
【海外】
EU首脳会議(~6/21)
米1-3月期経常収支(21:30)
米6月フィラデルフィア連銀景気指数(21:30)
米5月景気先行指数(23:00)
《米決算発表》
クローガー、レッドハット
 
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。

 

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