週末のNY株式市場は続伸。
NYダウとS&P500が史上最高値を更新した。
中型株のラッセル2000指数も最高値を更新。
NASDAQも史上最高値まであと20ポイント程度まで接近した。
6月の消費者物価指数が前月から横ばいとなり、市場予想を下回った。
小売売上高は前月比0.2%減と、2カ月連続のマイナス。
経済指標が冴えなかった割には堅調展開という印象。
「金融緩和政策の継続を示唆」という楽観的見通しも聞こえる。
12月の利上げ確率は指標発表後に48%と、前日終盤の55%から低下した。
大手銀4行の4〜6月期決算は利益が予想を上回ったが市場予想は下回って着地。
VIX(恐怖)指数は9.51%。
1993年12月以来、約24年ぶりの低水準となった。
週間ではNYダウが1.1%高、S&P500が1.4%高。
NASDAQは2.6%高で週間の上げとしては年初来で最大となった。
3市場の売買高は57億株と低調。
週明けのNY株式市場でNYダウは5日ぶりの小幅反落。
「前週末まで連日で最高値を更新した反動で利益確定の売りに押された」との解釈。
NY連銀製造業景況指数はプラス9.8と前月(プラス19.8)から大きく低下。
市場予想を下回った。
もっとも本格化する決算発表では主要500社は前年同期比8.2%の増益見通し。
期待感が高く下値は限定的だった。
NASDAQ総合株価指数は小幅ながら7日続伸。
NYダウは週末比76ドル、NASDAQは同40ポイント、S&P500は同11ポイントそれぞれ上昇した格好だ。
表面利率2.375%の10年国債利回りは前週末比0.02%低い(価格は高い)2.31%。
「FRBがしばらく追加利上げの判断を見送る」との解釈が優勢だったとの見方。
週末の日経平均は19円高。
日中値幅は62円。
相変わらずの膠着相場だった。
しかもミニとはいえSQ当日の東証1部の売買代金が1兆9863億円と3日連続で2兆円割れ。
「新高値銘柄が117もあったのに日経平均が小幅なゾーンで推移するという奇妙な市場」との声が聞こえる。
ファーストリテ1銘柄で日経平均を60円余り押し下げたのにプラスだから全体は強気継続と見ても良かろう。
TOPIXは年初来高値を更新している。
日経平均は週間では約189円の上昇となり、週足では3週ぶりに陽線。
「1月18日の安値の信用期日通過」効果だったのかも知れない。
次は4月17日安値の信用期日がクローズアップされてこよう。
焦点は内外の決算発表に移行してくる時期。
週明けのシカゴ225先物は週末日中比75円安の20035円。
SQ値20151円は下回っての展開。
25日線(20063円)がサポートになるかどうかが課題。
5日線(20118円)を抜ければ足取りは軽くなろう。
空売り比率は37.5%。日経VIは12.75%と今年の最低水準。
まだ動意薄に見える。
(兜町カタリスト櫻井)
