[概況]
25日の欧米為替市場は、米ドル円が上昇した。上昇の理由は、米中関係の対立懸念の後退だ。具体的には、中国共産党系の機関誌が第一段階の合意の可能性を伝えたことや、米中貿易摩擦の主要な焦点である知的財産権の侵害について、中国政府が罰則を強化するとの発表をしたことだ。
値動きを見ると、米ドル円は欧米時間を通じて買いが優勢で、高値を108.985円とした。節目109.00円を抜けきれなかったのは口惜しいところだが、終値は108.935円で、今後の展開がしっかりした地合いであることを印象付けた。
とはいえ、米ドル円がレンジを抜けきれない現状であることは変わりない。というわけで、今後の予想もまだ、109.50円~108.30円近辺のレンジ相場だろうか。
[提供:カネツFX証券株式会社]
