メジャーSQ値は21575.45円。
ザラバの幻は脱却。
あとは終値での幻脱却が課題だ。
25日線(21833円)奪還も欲しいところ。
21757円を突破し勝手雲の中に入ってきた。
しかし・・・。
前引けの日経平均株価は186円60銭高の21554円67銭。
一時21884円まで上昇したものの11時20分に21400円台まで下落。
「トランプ大統領と北朝鮮の会談」。
あるいは「貿易戦争懸念の後退」。
これがあって今日株価は上がったのか。
あるいは偶然ではなくメジャーSQである今日が必然の日だったのか。
思考の方法によって相場勘は変わる。
それにしても急速な上昇幅の縮小は何なのだろう。
ふと思うことがある。
今、現役の証券営業マンでいたならばトップセールスになれるのではないか。
誤解と錯覚かも知れない。
しかし、昔の支店営業マンというのは所詮「売り子」。
ほとんど何も考えることなく、銘柄も投信もウリカイだけが全てだった。
だから相場観など実はなかった。
その証拠に証券会社の支店長や地区担当役員がOBになると、全くの素人と化すケースが少なくない。
その差はなにかというと、おそらく銘柄発掘力。
会社が打ち出した銘柄や投信は特異でも自分でコツコツと銘柄を探す暇はなかった。
学ぼうと思っても、そんな時間の余裕などある訳なし。
休日は、疲れ果てて寝ている状態では、前向きな銘柄発掘など不可能だった。
少し考えが変わったのは株式部のトレーディング室に行ってから。
相場というものを肌で実感できたのは良かった。
次はネット証券の企画担当。
仕組み債などを通じて先オプの世界に触れたのが良かった。
そして業界紙の編集長。
フリーハンドな立場で純然とトップインタビューを続けたことが良かった。
証券界に足を踏み入れてから40年近く。
ようやく銘柄発掘のサビに近づいてきたような気がする。
それだけの時間をかける必要もないし小器用なら数年で可能なのだろう。
問題は・・・。
株価が上がるとか上がらないとか下がる、というのも重要なファクターではある。
しかし更に重要なのは、何の事業を行い、どこを向いているのかを見極めること。
「必要。未来。強い」が合言葉だ。
一期一会の30~40分の取材で全容を理解するのは難しい。
それを会得するのには時間がかかった。
しかも会社側の資料だけでは読み取れないことはたくさんある。
決算短信でも行間にいろいろなものが散りばめられている。
そこに気がつくか、ボーとして気が付かないかが結果的にパフォーマンスにつながるのだろう。
欲望ギラギラの銭ゲバチックな目で銘柄を見るのでなく、ピュアなマインドで接すること。
人からはよく笑われるが、この「ピュア」こそが銘柄選択の決め手だと思う。
6月の石垣島セミナーが満員になりそうな気配。
目先の相場の展開よりも「その先の」が重要ということが理解されたのかも知れない。
(櫻井)。
