[概況]
13日の東京外国為替市場はリスク回避の姿勢が後退し、全体的に円安だった。
背景に挙げられるのは、米国が中国に対して閣僚級協議の再開を提案したとの報道で米中の貿易対立リスクが後退した点だろう。
米ドル円の動きを見てみると、序盤から買いが優勢で水準を111円台なかばまで回復させる。
中盤ではやや勢いが陰るも、終盤にかけては再び買われ展開で、本日の高値111.515円まで上昇することとなった。
この後の外国為替市場は、トルコ中銀の政策金利の発表が注目されそうだ。
約1か月前、トルコリラ相場はトルコの政局不安などを背景に大きく水準を切り下げ、その衝撃は他の金融市場にまで波及した。
そのため、トルコ関連の報道や指標は以前より注目度が高く、今回の中銀政策金利も結果により金融市場が動揺させられる懸念は捨てきれない。
大方の予想では現行の17.75%から21.00%の利上げが予想されており、結果が予想を乖離した場合の備えは万全に整えておきたいところだ。
[提供:カネツFX証券株式会社]
