[概況]
6日の東京外国為替市場は、米ドル円が小幅高で推移した。背景には日経平均株価の堅調に推移したことが挙げられ、これにより為替市場にリスク選好姿勢が波及したようだ。東京時間の米ドル円は終日小幅高で推移し昨日の高値も更新。欧州時間に入ると上値をさらに伸ばしており、本日の高値113.455円まで上昇した。
この後は、いよいよ実施される米中間選挙の結果を見極める動きとなりそうか。米中間選挙は、上院を共和党の優勢が確実視されているため、ポイントは下院の結果だろう。下院は民主党の優勢が伝わるも共和党の追い上げも報じられており、波乱を含む中間選挙となりそうだ。米ドル円の動きについては、トランプ大統領率いる共和党の勝利であれば、株高期待からリスク選好姿勢が活発となり、米ドル円は上昇する可能性が高い。
しかし、一方で、トランプ大統領の勝利によって、貿易戦争や保護主義政策の懸念が台頭し、逆にリスク回避を招くのではとの見方も見逃せない。このため、結果を受けた米ドル円は単純に上昇や下落ではなく、売り買いが錯綜する神経質な展開も予想される。
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