〔米株式〕ダウほぼ横ばい、20ドル安=休暇取得で薄商い
26日のNYダウ工業株30種平均は6営業日ぶりに反落し、終値は前営業日の24日に比べ20ドル19セント安の4万8710ドル97セントだった。
24日に最高値を付けた後で、利益確定の売りが優勢となった。一方、ハイテク株の一部に買いが入り、相場を下支えした。ダウ平均は前営業日まで5日続伸していた。同期間で800ドルあまり上げ、24日には約2週間ぶりに最高値を更新していた。クリスマス翌日で引き続き休暇を取る市場参加者も多かった。この日の朝方は主要経済指標の発表もなかった。日系証券筋は「材料に乏しく、積極的な売買は手控えられた」と指摘。また前営業日(24日)には、ダウ平均は約2週間ぶりに最高値を更新しており、高値警戒感もあった。
このところ買われていたディフェンシブや消費関連、景気敏感株などを中心に下げた。相場の下値は堅かった。連休を取る投資家も多く、持ち高を積極的に一方向に傾ける動きは限られた。市場では「(年末に運用成績をよくみせるための)機関投資家による『お化粧買い』が入った一方、薄商いで方向感が出にくい」との見方もあった。ダウ平均の構成銘柄ではエヌビディアが上昇した。
人工知能(AI)半導体を開発する米新興企業Groq(グロック)の経営陣が自社に加わり、技術供与も受けることが24日に明らかになった。成長期待が高まるとみた買いが入った。ダウ平均は最高値(4万8731ドル)を上回る場面もあった。
その他のダウ平均の構成銘柄ではマクドナルドやウォルト・ディズニー、ボーイングが売られた。アメリカン・エキスプレス(アメックス)やゴールドマン・サックスも下げた。一方、ナイキやユナイテッドヘルス・グループ、スリーエム(3M)は上昇した。ダウ平均は週間では576ドル高となり、2週ぶりに上昇した。
ナスダック総合株価指数は6営業日ぶりに小幅反落した。終値は前営業日比20.210ポイント安の2万3593.097だった。前営業日終値を上回って推移する場面もあったが、取引終了にかけて売りが優勢となった。テスラやメタプラットフォームズが下げた。
一方、ブロードコムやインテルなど半導体関連株の一角やネットフリックスは上昇した。ナスダック総合は週間で1.2%高と2週連続で上昇した。
〔シカゴ日本株先物概況・26日 〕
26日のシカゴ日経平均先物は上昇した。2026年3月物は前営業日の24日に比べ255円高の5万695円で終えた。25〜26日の東京市場で日経平均株価が上昇した。祝日明けのシカゴ市場の日経平均先物に買いが波及した。
シカゴ日経225先物 (円建て) 50695 ( -25 )
シカゴ日経225先物 (ドル建て) 50810 ( +90 )
( )は大阪取引所終値比
