SMBC日興証券のストラテジーマンスリーでは、日本株市場は冴えない推移で、物色もはっきりしない状態が続いていると指摘した。
過去、銘柄間の相関が急低下した後は、相場が大天井を付けることが多かったが、注目すべきは、相関低下が相場上昇の前触れであったことも複数回あった点を指摘。
これら局面では事前に景気敏感株が過小評価され、何かしらのカタリストによって景気や業績の良好さを一挙に織り込む動きとなったとしている。
今回は「上昇の前触れ」の方がより近く、カタリストがあるとすれば米国の賃金上昇と考えており、10~12月頃には目の当たりになる可能性があるとみている。今後何らのカタリストも得られない相場が続いた場合、銘柄間の相関低下が物色の行き詰まりを結果的に示唆している可能性があり、注意が必要と警鐘を鳴らしている。
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