[概況]
与党改選過半数確保も全体三分の二議席に届かず、と予想通りの結果となった参院選を通過し、欧米の金融政策動向へ移ります。
まず米国ですが、来週開催のFOMCにおける利下げ幅(0.25%か0.5%か)を巡り思惑が交錯していますが、現在は0.25%の利下げに留まるとの見方が優勢です。
ブラックアウト期間に入っており、当局者による発言の機会はありませんが、31日に予定される米第2四半期GDPの結果により、その見通しが変化することが考えられます。
市場予想は+1.9%ですが、速報値ということもあり予想値から乖離した結果となる可能性もあります。
一方欧州については、25日のECB理事会における決定の内容が焦点となります。
ドラギ総裁は6月半ばの講演で追加緩和の可能性を示唆しましたが、10月の退任を踏まえると、自身で追加緩和を実行できる機会が今回と9月の二つの会合に絞られます。
追加緩和の実施という課題を、後を引き継ぐラガルド氏へ持ち越さないとすれば、今会合にて9月の緩和実施を示唆する可能性が高いと見られています。
そうなれば、一段のユーロ安要因となり、ユーロ円は年初以来となる120.00円の大台を試す展開が視野に入ることが予想されます。
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