[概況]
今週の外国為替市場は、米ドル円が下値を維持できるかに注目だ。まず、先週は週末に米国の関税策に対し中国が報復措置を発表し、リスク回避姿勢が強まった。詳しくは、米国製品750億ドル相当に対し5~10%の追加関税を課すというもので、対象となるのは牛肉や豚肉を含む農産物、小型航空機や自動車部品など計5078品目である。
これにより、米中貿易対立のリスクが再燃し、米ドル円は105円台前半まで水準を切り下げた。今週は、この流れが継続するか注目であるが、ポイントは発表される米経済指標だろうか。
今週は、29日に米国の第2四半期GDP、30日に個人消費の物価動向を示すPCEデフレーターと注目度の高い指標の発表が控えている。仮に予想を下回るようであれば、米利下げ観測が高まり、米ドル円は直近の安値である105.035円(8/12安値)を下抜ける可能性がある。
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