「PER11倍の次は」
週明けのNY株式は大幅安の後に4日ぶりの反発と目まぐるしい動き。
英メイ首相がEUからの離脱案の議会での採決を見送り。
原油相場の反落も悪材料となりNYダウは一時500ドル程度下落した場面もあった。
引けにかけては一時3%程度下落していたアップルなど主力株の一角が持ち直したことから短期的な戻りを期待した買いも巻き込み反発。
「NYダウやS&P500など主要な株価指数が4~5月の取引時間中の安値を下回らなかったことを好感した」との見方だ。
NYダウは前週末までの3日続落で1400ドルあまり下落。
「短期的な相場の戻りを見込んだ買いが相場を支えた」という声もある。
自社株買い増額のフフェイスブックなどFANG銘柄群が上昇しNASADAQも反発。
10年国債利回りは2.85%台。
ドル円は113円台前半での推移。
週明けは週末のNY株安を受けた格好での大幅反落。
一時148ドルドル高まであったNYダウは午後には一時662ドル安。
日経平均は寄り付き359円安。終値は459円安。
TOPIXは年初来安値(終値ベース1589ポイント、ザラ場1581ポイント)に接近。
あと0.25ポイントで年初来安値更新水水準だ。
マザーズ指数は3%の下落となった。
米中貿易摩擦の行方への警戒感に金利の変動、そして原油価格の騒動が加わり結局売りの材料満載ながら主役不在といったところ。
「結局NYに付き合っただけ」という見方も間違ってはいなかろう。
値上がり149銘柄(前日1016)、値下がり1951銘柄(前日1028)。
新高値4銘柄(前日14)、新安値442銘柄(前日218)。
騰落レシオは86.87まで低下した。
「10月26日安値20971円が見えてきた」とい見方もある。
日経平均が500円近く下げた割には場中は静かな地合い。
「下がらないけど上がらないという状況では気味が悪い」という声も聞こえる。
もっとも個別では銀行セクターや主力銘柄には日足陽線の銘柄もチラホラ。
10年国債利回りが0.04%まで低下したことを踏まえると不自然な動きだ。
24か月線(21333円)は下回った。
NT倍率は13.38倍。
25日線からは3.3%、200日線からは4.9%のマイナスかい離。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲5.663%(前日▲7.775%)。
買い方▲15.847%(前日▲13.912%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方 ▲1.19%(前日▲4.04%)。
買い方▲21.7%(前日▲19.23%)。
空売り比率は45.9%で6日連続40%超。
日経HVは17.8、日経VIは23.92。
日経平均採用銘柄のPERは11.94倍とアベノミクス相場の最低水準。
EPSは1777円と低下。
シカゴ225先物終値は大証日中比10円安の21325円。
高値2130円。安値20945円。
勝手雲の下限は21913円。
明日白くねじれているから「火曜は買い場」という見方は可能だ。
ボリンジャーのマイナス2σは21283円。
マイナス3σ20959円が限界だ。
気学では「前日が高かりし時はこの日反落する」。
水曜は「波乱激しく前後場歩調を変えて動く」。
木曜は「大突込みは底入れとなる」。
金曜は「戻り売りの日なれど下寄り突っ込みは見送れ」。
(兜町カタリスト櫻井)
