「34日ぶり」
NY株式市場は上昇。
新型「iPhone」を前日発表したアップルが反発したことが大きかった。
SOX指数は1.2%上昇。
また米国からの通商協議再開の打診を中国が「歓迎する」とコメントしたことから貿易摩擦を巡る懸念が後退した。
NYダウは2月1日以来の高値で1月26日に付けた最高値まであと1.8%に迫った。
8月のCPIは総合指数が前月比0.2%上昇と市場予想の0.3%を下回って着地。
コアCPIにも伸びに鈍化の兆しがみられた。
しかし「FRBの利上げペースが鈍化する可能性がある」との見方につながった格好。
ハリケーン「フローレンス」の勢力が5段階で下から2番目の「カテゴリー2」に引き下げ。
ホームデポやロウズは下落。
CPIを受けて9月利上げの確率は3%ポイント低下し95%。
12月利上げの確率も当初の81.4%から77.8%に低下。
その後78.4%レベルに戻した。
10年国債利回りは一時2.94%台まで低下。
政策金利を引き上げたトルコリラは上昇。
ドル円は111円台後半での推移。
ヒジュラ暦の新年のおかげかどうか日経平均は反発。
寄り付き53円高、一時254円高、終値で216円高で22800円台乗せ。
2週間ぶりの水準を回復した。
月足陽線基準(22707円)も上回った。
「米政府が中国との閣僚級会談再開に動く」とのWSJ紙の報道が奏功した格好だ。
「米SOX指数が長い下髭だったことが買いの背景」という声も聞こえる。
もっともマザーズ指数は999.19ポイントと下落しているから指数プレイ中心だったと言えなくもない。
新高値55銘柄、新安値110銘柄だから少し病み上がり感は残った。
NT倍率は13.35倍とやや低下。
25日線(22496円)からは1.4%、200日線(22416円)からは1.8%のプラスかい離。
騰落レシオは88.51%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲10.782%。買い方▲11.862%。
大きな変化は見られない。
空売り比率は39.6%(前日44.4%)で実に34日ぶりの40%割れ。
日経平均採用銘柄のPERは13.15倍でEPSは1735円。
13倍割れは1日だけで復活した。
シカゴ225先物9月限は22965円。
12月限は大証日中比215円高の22845円(高値は22875円)。
9月権利配当落ち分は150~160円という格好だ。
TOPIXで14ポイント。
月末権利落ちまでは逆ザヤとなる。
いずれにしてもあと180円高すれば23000円台。
5度目の挑戦で成就して欲しいメジャーSQの週末。
結局ターゲットは8月SQ値22655円でなく6月メジャーSQ値22825円だったということだ。
気学では「不時高、不時安を見せる逆行日」。
ボリンジャのプラス2σは23029円、プラス3σは23296円だ。
2月に空けた週足の窓は23092円。
18日「上げの特異日」に期待。
メジャーSQ値は23057.94で着地。
1月の23723円19銭以来の23000円台となった。
ロイターの記事は「オプション」。
↓
オプション市場の動きが示唆するのは膠着相場の継続だ。
日経平均が2万3500円を超える確率は15%となっている。
一方、2万1000円を下回る確率も9%と小さい。
日経平均が300円近く上昇し、NT倍率が13.30倍を超えた11日。
オプション市場のトレーダーの間で話題になったのが、10月限の権利行使価格2万3500円のコール・オプション。
出来高は前日比6倍の3911枚、プレミアムは同64%高の46円と急伸した。
2万3500円コールの商い急増は「日経平均を押し上げたい投資家の存在を意識させた」という。
簡単に言えば、10月12日に日経平均が2万3500円を超える確率は15%。
2万3000円を超える確率は34%と市場は予想していることになる。
9月末には配当権利落ちがあり、その影響額は「160円程度」とみられている。
相場はピュアに銘柄だけを眺めることが重要。
社会に必要な企業なのか、明確な未来展望があるのか、強い技術・営業力・トップがあるのか。
いわゆるヒミツの法則である。
しかし、得てして陥りがちなのはその銘柄の罫線とか需給を無視しがちなこと。
罫線の世界では銘柄はあまり見つめないし、ファンダメンタルの世界では罫線と需給は無視されがち。
しかし、どちらも株価を形成する両輪であることもまた現実だ。
昨日の「シン・投資知識研究所」。
ベテラン氏が先週注目したナブテスコ(6268)。
良い銘柄であることは間違いない。
しかしテク二カルと需給からは1週間早かった。
例えば今年1月からは長期下落で5000円台から半値。
25日平均からは7.7%のマイナスかい離。
今年最大は12%のマイナスかい離だった。
株価下落で割安感が醸し出されたのか信用買い残は91万株。
信用売り残は21万株で信用倍率は4倍。
昨年安値2609円を割り込んでおり2016年安値1859円が見えてきている。
どんなに良い株でもタイミングを外せば儲からないという好事例だったろうか。
チョットした作業を加えることで銘柄選択眼は飛躍的に向上する。
だから野球選手が毎日ボールとバットを触るように、あれこれと検証することが大切なのである。
NYダウは147ドル高の26145ドルと3日続伸。
NASDAQは59ポイント高の8013ポイントと反発。
S&P500は15ポイント高の2904ポイントと4日続伸。
ダウ輸送株指数は49ポイント安の11462ポイント。
3市場の売買高は67億株と減少。
CME円建ては大証比170円高の22800円。
ドル建ては大証比215ト高の22845ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比180円高の22810円。
ドル円は111.96円。
10年国債利回りは2.96%。
スケジュールを見てみると・・・
14日(金):メジャーSQ、米鉱工業生産、小売売上高、輸出入物価、ミシガン大学消費者信頼感、中国各種経済指標
17日(月):敬老の日で休場、米NY連銀製造業景況感
18日(火):日銀金融政策決定会合、米NAHB住宅市場指数、国連総会開幕
19日(水):黒田日銀総裁会見、貿易統計、訪日外客数、米経常収支、住宅着工件数
20日(木):自民党総裁選、「東京ゲームショウ2018」(~23日)、米中古住宅販売、フィラデルフィア連銀製造業景況感、CB景気先行指数
21日(金):消費者物価、全産業活動指数
【9月】
13日(木〉ECB理事会、変化日、株高の日
14日(金)メジャーSQ
15日(土〉米リーマンショック10周年
17日(月)敬老の日で休場
18日(火)日銀金融政策決定会合(~19日)、上げの特異日
19日(水)変化日、株高の日
20日(木)東京ゲームショー(~23日)幕張、自民党総裁選予定、株安の日
21日(金)NYメジャーSQ、FTSE定期見直しのリバランス実施
24日(月)敬老の日の振替休日で休場、株安の日
25日(火)FOMC(~26日)、ECB理事会、変化日
26日(水)写真・映像見本市「フォトキナ」(~29日、独ケルン)、株安の日
27日(木)株高の日
30日(日)安倍自民党総裁任期満了
◇━━━ カタリスト━━━◇
SI(3826) ・・・動兆。
システムインテグレータに注目する。
同社は独立系ソフトハウス。
ERPの請負開発とWeb関連中心のパッケージソフト販売・保守が中核。
ECサイト構築ツールはネット通販拡大が追い風。
AI製品・サービスの投入に期待感。
プログラミングコンテストも話題に。
(兜町カタリスト櫻井)
