「2021年株式市場開幕口上」
「当月、辛丑の年の相場は幕明け初日。
初日より賑々しくご見物くださり有難き幸せ。
いずれさまのご尊顔、いずれ様の株価たちを拝しまして恐悦至極に存じまする。
また厚く厚く御礼申し上げます。
新型コロナという古今未曽有の災いに襲われながらも30年ぶりの高値に戻してまいりました東京株式劇場。
投資家各位のご理解とお力添えを賜りまして、新たな未来への旅に今まさに出ようとしているところでございます。
「上がれば強気、下がれば弱気」。
とかく同じ方向を向きがちになる場の中で「知らざあ言って聞かせやしょう」。
そんな気持ちになることも偶にはございます。
「せまじきものは株価仕えじゃなぁ。株も啼かずば討たれまいに」。
そんな気持ちも同居の世界。
「しがねえ株の情が仇。近頃面目次第もございません」と謝ることもしきりの世界。
それでも「こいつぁ春から縁起がいいわぇ」と始まって、
「絶景かな、絶景かな」の大団円を待ちたい1年。
西へ行きましても、東へ行きましても、とかく土地土地のお兄さんお姉さんに御厄介かけがちなる株式劇場。
それでも投資家各位の夢と希望を乗せた願いに通じる扉の大発会。
皆々様方に御願い申しあげ奉りまするは、主力から新興株に至るまで、
未熟不鍛錬ものに御座りますれば、御目まだるき所は袖や袂で、幾重にもお隠しあって、
よき所は拍手栄当栄当の御喝采、
七重の膝を八重に折り、すみから、すみまで、ズズズイットウー。
とくとご覧いただければ幸甚至極に存じる次第でございまする。
・・・・・・・・・・・・・・
久しく聞かなくなった「ご祝儀」と言う言葉。
ご祝儀相場というのもある。
大きなイベントを期待しての買い注文が入り、相場全体が上昇する現象のこと。
大納会や大発会などの年末年始の取引をはじめ、新規株が上場した時にもこれに似た現象が発生する。
たとえば大納会の相場の上昇は、大納会前の約1週間前に節税対策の売り注文が発生するため、その反動で大納会に向けて株価が上昇するとも言われている。
大発会や新規株上場に伴う買い注文はこれから良くなってほしいという投資家心理の表れと説明される。
「ご祝儀気分で買われて高くなる相場」。
こんな遊び心が相場から去って久しい。
もう一つ忘れられた感があるのは「投資家=株主=資本家」ということ。
資本家である以上、企業の応援をしなければいけないというのが大原則。
この大原則を忘れてはいけない。
「年末は続伸で通過」
水曜のNY株式市場で主要3指数は揃って反発。
ワクチンの展開や追加財政刺激策への期待は拡大。
「来年の景気回復を先取りする動き」との解釈だ。
「現金給付が600ドルであれ2000ドルであれ、市場は何かを期待している。
パンデミック(世界的大流行)に伴い制限措置がさらに強化された場合、何が起きるかに注目が集まっている」との見方だ。
S&P500は年初から15.5%高。配当金は1株当たり58.28ドルと前年から0.7%増加。
9年連続で過去最高を更新した。
10年国債利回りは0.926%。
2年国債利回りは0.125%。
ビットコインは2万8917ドルと過去最高値を更新。
年初からの上昇率は300%を超えた。
ドル円は103円台前半。
SKEW指数は143.03。
28日連続の130ポイント超。
恐怖と欲望指数は52→50と完全にニュートラル。
水曜のNYダウは73ドル高の30409ドルと反発。
高値は30525ドル。
NASDAQは19ポイント高の12870ポイントと反発。
S&P500は5ポイント高の3732ポイントと反発。
ダウ輸送株指数は29ポイント高の12459ポイントと反発。
SOX指数は1.67%高の2783ポイントと反発。
VIX指数は22.77と低下。
3市場の売買高は95.7億株(前日99.3億株、過去20日平均は114.5億株)。
225先物CME円建ては大証比日中比65円安の27405円。
ドル建ては大証日中比35円安の27435円。
ドル円は103.17円。
10年国債利回りは0.926%。
2年国債利回りは0.125%。
昨年末のNY株式市場で主要3指数は揃って続伸。
NYダウとS&P500種は過去最高値を更新した。
またNASDAQは年間で43%の上昇。
上昇率は09年以降で最大となった。
S&P500は3月下旬に付けた安値から66%強上昇。
年間では約16%上昇。
NYダウは約7%高。
「実社会では気が狂いそうだった。
それでも今年の株式相場は強気の年となった。
コロナ禍をきっかけに世界が一変。
勝ち組と負け組の選別が一層進んだ」という見方だ。
市場の関心は1月5日に行われるジョージア州での上院議員決選投票。
有権者280万人超が郵便投票を含む期日前投票を済ませたという。
投票者数は過去最多となる見通し。
12月21日にS&P500に採用されたテスラは年間で743%急騰。
週間新規失業保険申請件数は78万7000件。
前週の80万6000件から減少した。
債券市場は半日の短縮取引。
10年国債利回りは0.916%。
2年国債利回りは0.123%。
通年では10年債利回りが1%低下、30年債利回りは0.74%低下。
2年債利回りは1.44%低下した。
ドル円は103円台前半。
ドルは他国通貨に対して年間で2017年以来の大幅な下落を記録した。
ビットコインは一時2万9300ドルまで上昇。
年初来では300%を超える上昇となった。
原油先物は年間で約20%の下落。
SKEW指数は147.83と上昇。
29日連続の130ポイント超。
恐怖と欲望指数は50→52。
昨年末のNYダウは196ドル高の30606ドルと続伸。
高値は30637ドル。
NASDAQは18ポイント高の12888ポイントと続伸。
S&P500は24ポイント高の3756ポイントと続伸。
ダウ輸送株指数は47ポイント高の12506ポイントと続伸。
SOX指数は0.42%高の2795ポイントと続伸。
VIX指数は22.75と低下。
3市場の売買高は92.7億株(前日95.7億株、過去20日平均は108.1億株)。
225先物CME円建ては大証比日中比40円高の27510円。
ドル建ては大証日中比65円高の27535円。
ドル円は103.24円。
10年国債利回りは0.916%。
2年国債利回りは0.123%。
週間ベースでNYダウは0.7%高、3週続伸(累計1.2%上昇)。
NASDAQは0.5%高、3週続伸(同4.0%上昇)。
S&500は0.8%高 3週続伸(同1.9%上昇)。
月間ベースでNYダウは2.6%高、2か月続伸(累計14.7%上昇)。
NASDAQは5.5%高、2か月続伸(同17.9%上昇)。
S&500は3.0%高 2か月続伸(同14.1%上昇)。
年間ベースでNYダウは6.6%高、NASDAQは43.4%高、S&500は15.5%高。
「ボリンジャーはプラス3σからのスタート」
大納会の日経平均は寄り付き9円安。
後場一時プラスに転換した場面もあったが終値123円安の27444円と反落。
日足は3日ぶりに陰線。
週間では787円上昇。
週足は陽線。
月足は陽線で今年は7勝5敗。
年足は陽線。
年間では3787円(16%)の上昇。
上昇幅は2013年以来7年ぶりの大きさ。
年間値幅は11015円。
1990年以来30年ぶりの大きさとなった。
ただ90年は下げ潮、2020年は上げ潮。
ココに180度の違いがある。
TOPIXは5日続伸。
東証マザーズ指数は続伸で年間33%高。
日経ジャスダック平均も続伸で28年連続の大納会高。
東証1部の売買代金は1兆9606億円(前日2兆2042億円)。
2日ぶりに2兆円割れ。
値上がり607銘柄(前日1814銘柄)。
値下がり1507銘柄(前日316銘柄)。
新高値7銘柄(前日78銘柄)。
新安値8銘柄(前日4銘柄)。
騰落レシオは100.90(前日102.27)。
NTレシオは15.21倍(前日15.15倍)。
3日連続で15倍台。
サイコロは6勝6敗で50.00%。
右肩上がりの25日線(26744円)からは△2.61%。
5日連続で上回った。
右肩上がりの75日線は24902円。
右肩上がりの200日線(22627円)からは△21.29%(前日△22.04%)。
2日連続20%超。
右肩上がりの5日線(27038円)から△1.50%。
5日連続で上回った。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲19.405%(前日▲19.416%)。
買い方▲6.619%(前日▲6.641%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲11.607%(前日▲11.416%)。
買い方▲16.429%(前日▲17.247%)。
空売り比率は39.8%(14日連続の40%割れ:前日35.4%)。
空売り規制なしの比率は8.5%(前日7.5%)。
Quick調査の12月25日時点の信用評価損率は▲13.76%。
(前週▲12.98%)。
2週ぶりの悪化。
12月25日時点の裁定売り残は403億円減の1兆3455億円。
(当限は1兆1920億円)
3週連続の減少。
同裁定買い残は153億円増の3647億円。
(当限は3143億円)。
4週ぶりに増加。
日経VIは19.87と上昇。
日経平均採用銘柄の予想PERは25.26倍(前日25.45倍)。
前期基準では20.21倍。
EPSは1086円(前日1083円)。
225のPBRは1.21倍。
BPSは22681円(前日22596円)。
225先物採用銘柄の益回りは3.96%(前日3.93%)。
配当利回りは1.69%。
東証1部全銘柄だと予想PERは27.62倍。
前期基準では21.91倍。
東証1部全銘柄のPBRは1.32倍。
ドル建て日経平均は265.57(前日265.85)。
東証1部単純平均株価は11円安の2341円。
(2019年末2327円、2018年末2077円、2017年末2946円)。
東証1部売買単価は2282円(前日2159円)
東証1部時価総額は673兆円(前日678兆円)。
木曜のシカゴ225先物終値は大証日中比65円安の27405円。
高値27605円、安値27320円。
225先物大証夜間取引終値は日中比20円安の27450円。
昨年末のシカゴ225先物終値は大証日中比40円高の27510円。
高値27555円、安値27410円。
225先物大証夜間取引終値は日中比20円安の27450円。
気学では「転換日にして後場急変すること多し」。
5日は「人気に逆行して動く日。逆張り方針良し」。
水曜は「ポイント日にして気味の急変することあり].
木曜は「上寄り高きは売り狙い、下放れたら買い仕込め」。
金曜は「押し込んでも戻す日。悪目方針良し」。
拡散に転じたボリンジャーのプラス1σが27000円。
プラス2σが27256円。
プラス3σが27511円。
上回って2日。
こうなると週足のボリンジャーを持ち出せばプラス2σが28410円。
プラス3σが29936円。
月足のプラス2σが27587円。
プラス3σが29756円。
一目均衡の雲の上限が25394円。
41日連続で雲の上。
勝手雲の上限は26693円。
勝手雲の下限は26574円。
RSIが67.23(前日69.39)。
RCIが62.91(前日59.07)。
大納会の気学は「押し目買いで年越し」だった。
日経ヴェリタスの見出しは「丑年相場 モゥつまづかない」だった。
《今日のポイント1月4日》
(1)昨年末のNY株式市場で主要3指数は揃って続伸。
NYダウとS&P500種は過去最高値を更新した。
またNASDAQは年間で43%の上昇。
上昇率は09年以降で最大となった。
S&P500は3月下旬に付けた安値から66%強上昇。
年間では約16%上昇。
NYダウは約7%高。
SKEW指数は147.83と上昇。
29日連続の130ポイント超。
恐怖と欲望指数は50→52。
(2)ダウ輸送株指数は47ポイント高の12506ポイントと続伸。
SOX指数は0.42%高の2795ポイントと続伸。
VIX指数は22.75と低下。
3市場の売買高は92.7億株(前日95.7億株、過去20日平均は108.1億株)。
225先物CME円建ては大証比日中比40円高の27510円。
(3)東証1部の売買代金は1兆9606億円(前日2兆2042億円)。
2日ぶりに2兆円割れ。
新高値7銘柄(前日78銘柄)。
新安値8銘柄(前日4銘柄)。
騰落レシオは100.90(前日102.27)。
NTレシオは15.21倍(前日15.15倍)。
3日連続で15倍台。
サイコロは6勝6敗で50.00%。
(4)右肩上がりの25日線(26744円)からは△2.61%。
5日連続で上回った。
右肩上がりの200日線(22627円)からは△21.29%(前日△22.04%)。
2日連続20%超。
右肩上がりの5日線(27038円)から△1.50%。
5日連続で上回った。
(5)空売り比率は39.8%(14日連続の40%割れ:前日35.4%)。
空売り規制なしの比率は8.5%(前日7.5%)。
Quick調査の12月25日時点の信用評価損率は▲13.76%。
(前週▲12.98%)。
2週ぶりの悪化。
12月25日時点の裁定売り残は403億円減の1兆3455億円。
(当限は1兆1920億円)
3週連続の減少。
同裁定買い残は153億円増の3647億円。
(当限は3143億円)。
4週ぶりに増加。
(6)松井証券信用評価損益率速報で売り方▲19.405%(前日▲19.416%)。
買い方▲6.619%(前日▲6.641%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲11.607%(前日▲11.416%)。
買い方▲16.429%(前日▲17.247%)。
(7)日経平均採用銘柄の予想PERは25.26倍(前日25.45倍)。
前期基準では20.21倍。
EPSは1086円(前日1083円)。
225のPBRは1.21倍。
BPSは22681円(前日22596円)。
(8)ドル建て日経平均は265.57(前日265.85)
東証1部時価総額は673兆円(前日678兆円)。
(9)拡散に転じたボリンジャーのプラス1σが27000円。
プラス2σが27256円。
プラス3σが27511円。
上回って2日。
こうなると週足のボリンジャーを持ち出せばプラス2σが28410円。
プラス3σが29936円。
月足のプラス2σが27587円。
プラス3σが29756円。
RSIが67.23(前日69.39)。
RCIが62.91(前日59.07)。
大納会の気学は「押し目買いで年越し」だった。
日経ヴェリタスの見出しは「丑年相場 モゥつまづかない」だった。
昨年の曜日別勝敗(12月30日まで)
↓
月曜26勝22敗
火曜26勝21敗
水曜27勝23敗
木曜21勝27敗
金曜22勝28敗
週間ベースで、日経平均株価は3.0%高。
TOPIは1.5%%高、ともに2週ぶり反発。
東証マザーズ指数は3.0%高、2週ぶり反発。
日経ジャスダック平均は1.0%高、2週ぶり反発。
東証2部指数は1.1%高、2週ぶり反発。
東証REIT指数は3.3%高、6週続伸(累計6.2%上昇)。
月間ベースで日経平均株価は8.8%高、22カ月続伸(累計19.4%上昇)。
TOPIXは2.8%高、2カ月続伸(同14.3%上昇)。
東証マザーズ指数は2.9%安、2カ月ぶり反落。
日経ジャスダック平均は1.7%高、2カ月続伸(同4.9%上昇)。
東証2部指数は1.1%高、2カ月続伸(同7.09%上昇)。
東証REIT指数は5.6%高、2カ月続伸(同9.1%上昇)。
年間ベースで日経平均株価は16.0%高、2年続伸。
TOPIXは4.8%高、2年続伸。
東証マザーズ指数は33.3%高、2年続伸。
日経ジャスダック平均は3.1%安、2年ぶり反落。
東証2部指数は9.6%安、2年ぶり反落。
東証REIT指数は16.9%安、3年ぶり反落。
日経元旦朝刊の見出しは「脱炭素の主役、世界競う。第4の革命、カーボンゼロ」。
株式市場は「脱炭素」だけなのだろうか。
息の長いテーマではあるが、残念ながら今年の緊急性があるとは思えない。
もっとも「日米欧中動く8500兆円」だから大きい市場であることは間違いない。
経営者アンケートの銘柄は「ソニー、トヨタ、信越」と昨年と一緒。
日経平均3万円の予想は全体の2割。
日経朝刊からは期待の感じられない丑年。
サプライズを求める株式市場にとって都合は良いのかも知れない。
「相場は老いるからこそ、儚いからこそ美しい。
堪らなく愛おしく尊いのだ」。
「鬼滅の刃」を読んでいたらそんな言葉に出会いこんな言葉が連想された。
経営者が選ぶ有望銘柄
1位ソニー <6758> [終値10285円]35ポイント
2位トヨタ <7203> [終値7957円]23
3位信越化 <4063> [終値18040円]20
4位ダイキン <6367> [終値22920円]17
5位エムスリー <2413> [終値9743円]15
6位村田製作所 <6981> [終値9320円]14
7位伊藤忠商事 <8001> [終値2964.0円]13
7位富士フイルム <4901> [終値5438円]13
9位日本電産 <6594> [終値12980円]12
10位ファナック <6954> [終値25360円]10
・東証1部(19年末比)上昇率
1位チェンジ <3962> [終値3525円]値上がり率384.86%
2位ブイキューブ <3681> [終値3025円]361.83%
3位メドピア <6095> [終値8160円]349.09%
4位サイバーリンクス <3683> [終値2692円]323.93%
5位ダントーHD <5337> [終値479円]320.17%
・東証1部(19年末比)下落率
1位ペッパーフード <3053> [終値273円]値下がり率78.31%
2位コシダカHD <2157> [終値444円]73.09%
3位ANDFACTORY <7035> [終値699円]70.35%
4位ヴィアHD <7918> [終値213円]68.30%
5位オンワードHD <8016> [終値207円]68.25%
大発会後場は東証アローズでストボの実況。
↓
https://www.stockvoice.jp/
◇━━━ カタリスト━━━◇
フジシール(7864)・・・動兆
フジシールに注目する。
同社は熱収縮性ラベル開発での市場シェア5割強で専業トップ。
ソフトパウチなど新製品も拡大。
再生可能ラベルを米国から欧州・ASEANに拡大。
抗菌ラベルに期待感。
(兜町カタリスト櫻井)
