火曜のNY株式は小幅反発。
原油先物相場が2%上昇してエネルギー銘柄が上昇。
一方、フェイスブックの続落がマイナス材料となった。
フェイスブック株は過去2日間で約9%下落。
2日間の下げとしては2016年2月以来の大きさとなった。
もっともFOMCを待つ様子見モードから3市場の売買高は62.6億株と減少。
20日時点で上昇したアマゾンの時価総額は7680億ドル。
グーグルの持ち株会社アルファベットの時価総額(7620億ドル)を上回り第2位に浮上した。
昨年末比アマゾンは36%上昇。
20日時点で首位アップルとの差は約1200億ドル。
債券市場では2年債利回りが2.328%と、2008年9月以来の水準に上昇。
10年債利回りは一時2.888%と、3月12日以来の高水準を付けた。
財務省による財務省証券の発行が短期証券に集中。
「債券市場では大規模な供給が予想されている。
短期債を中心に債券市場への投資が手控えられているようにみえる」という声も聞こえる。
FOMCはFF金利の誘導目標を1.50~1.75%引き上げで着地。
声明は「景気見通しは最近数カ月間に底堅さを増した。
インフレは向こう数カ月間に上向き安定化する見通し」とした。
利上げ回数見通しは、来年が3回、2020年は2回。
経済成長率見通しは、今年が2.7%。
前回昨年12月時点の予想(2.5%)を上回った。
失業率見通しは年末までに3.8%、長期でも4.5%と、いずれも前回予想から改善。
NYダウは一時200ドル超上昇し続伸していたがパウエル議長の会見後に下落に転じた。
2年債利回りは一時、2.366%と2008年9月以来の水準にまで上昇。
その後2.308%に低下。
10年債利回りも一時、2.936%と12日以来の高水準をつけた後、上げ幅を縮小して2.894%。
利上げ見通しが今年あと2回となったことへの反応だ。
「パウエル試し」はまだ続いている印象。
日経平均は3日続落。
9時19分の安値が21123円で一時200日線(21287円)を下回ったが結局ヒゲ。
後場切り返してほぼ高値引けで前日比マイナスながら日足陽線。
200日線で跳ね返されたのは今年3度目だ。
「200日線レベルでの素直な反応が市場が冷静だから」という声も聞こえる。
東証1部の売買代金も前日2.16兆円→2.25兆円と増加した。
25日移動平均からの乖離はマイナス1.4%。
200日線からの乖離はプラス0.4%。
サイコロは6勝6敗で50%。
騰落レシオは101.35%だ。
3月16日時点の信用買い残は前週比248億円増の3兆6024億円。
信用売り残前週比121億円増の8633億円。
いずれも2週連続増加。
空売り比率は44.7%で2日連続40%越え。
日経平均採用銘柄のEPSは1695円とやや減少。
PERは12.61倍だ。
21日の大証夜間取引終値は日中比130円高の21300円。
FOMCの結果を受けてNY株式は反落、債券利回りも低下。
ドル円は106円台半ばから105円台後半へと円高トレンド。
シカゴ225先物は大証日中比25円安の21145円。
NY市場の引け際の軟弱さを受けた格好。
もっとも27日の3月期末権利配当付き最終日まで高配当銘柄物色は静かに続こうか。
気学では「変化注意日」。
木曜日経では「環境問題に挑むSDGs、日証協が実践宣言」の見出し。
証券市場からの資金調達を通じて貧困や地球環境といった社会的課題の解決や
業界としての働き方改革などに取り組み方針を22日の記者会見で表明するという。
資本市場で拡大するESG。
これに加わるSDGs。
お題目はまた広がる。
これらの課題で株価が上昇することはないが、個別銘柄の下落の歯止めにはなろうか。
因みにこのSDGsのバッジ。
国連から経団連に支給されたものを協会から頂戴し、ジャケットの左胸に付けて約半年経過した。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
アイリッジ(3917)・・・動兆。
アイリッジに注目する。
同社は集客、販促でネット・実店舗連携の「OtoO」が中核。
ここに電子地域地方通貨という新たな展開が加わった。
飛彈信用組合に続き君津信用組合、伊予銀行らと導入に向け準備中だ。
期ずれの問題があり業績は下方修正。
しかし成長路線は変わらずと見る。
リバウンド期待。
(兜町カタリスト櫻井)
