「鬼宿日」

「鬼宿日」
 
NY株式市場で主要3指数は大幅に下落。
「自動車大手フォード・モーターなどの決算やドラギECB総裁発言が期待に届かず失望売りを誘った」との解釈だ。
ECB理事会は主要政策金利を据え置くと同時に追加利下げや資産購入の再開を検討する方針を表明。
早ければ9月の会合で利下げに動く可能性があると示唆した。
政策金利を2020年半ばまで、現行水準もしくはそれを下回る水準にすると来年半ばまで現行水準に据え置くという方針を撤回。
政策金利のフォワードガイダンス強化や資産購入策の再開などを含む追加緩和の選択肢を検討する方向が明確になった。
 
ただドラギ総裁の会見は緩和一辺倒でない姿勢であったことが警戒された。
「ドラギ総裁は見通しが悪化するなどと指摘したが、ECBは景気後退リスクの兆候についてかなり低いと引き続きみている。市場はこうした見方を幾分タカ派的と受け取った」という解釈だ。
耐久財受注統計で民間設備投資の先行指標とされるコア資本財(非国防資本財から航空機を除く)の受注が前月比1.9%増加。
ただ「輸出弱含みなどの中、第2四半期の経済成長は大きく鈍化した」との見方だ。
市場予想は0.2%増。
機械需要が約1年半ぶりの大幅増となった。
新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比1万件減の20万6000件。
4月中旬以来、約3カ月ぶりの低水準。
「経済が減速している兆しがある中でも労働市場が底堅さを保っている」という解釈だ。
市場予想は21万9000件だった。
10年国債利回りは2.09%水準。
ドル円は108円台後半。
次のターゲットは今夜のGDPとなってきた。
 
木曜の日経平均は寄り付き6円高。
一時21800円台を回復したものの終値は46円高と小幅に3日続伸。
9時9分までに高値と安値を取った後は108円の値幅内で膠着。
「主要企業の決算発表待ちで売り方・買い方とも動きづらかった」という見方だ。
日経平均の上昇に寄与したのはアドバンテスト、東京エレクトロン、信越化学。
この3銘柄合計でちょうど100円の寄与。
S&P500とNASDAQとラッセル2000が史上最高値更新。
SOX指数の過去最高値からは当然の動きでもあろう。
「3日続伸で7月2日の戻り高値21754円(ザラバ高値は21784円)を上抜いた。これで上昇波動に復帰。6月4日の20408円安値を底にした上昇波動の継続を確認。今度は4月5日の22307円を目指す動き」という声もある。
値上がり1404銘柄。値下がり642銘柄。
新高値79銘柄、新安値20銘柄。
騰落レシオは107.02と逆に低下した。
NTレシオは13.79倍。
25日線(21498円)からは1.20%のプラスかい離。
200日線(21513円)からは1.13%のプラスかい離。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲10.036%。
買い方▲9.854%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲5.930%。
買い方▲13.527%。
空売り比率は43.3%で92日連続の40%超。
日経HVは14.7倍、日経VIは15.18倍。
日経平均採用銘柄のPERは12.12倍でEPSは1795.09円。
昨年12月13日の1794.09円を上回り過去最高値を更新。
PBRは1.08倍。
BPSは20144円。
シカゴ225先物終値は大証日中比130円安の21620円。
高値21795円、安値21605円。
ボリンジャーのプラス1σが21706円。
25日線が21498円。
とりあえず週足陽線基準21416円キープは最低条件の週末。
気学では「転換注意日。後場の足取りに注意肝要」。
月曜は「目先の天底と司る足取りに注意肝要」。
今日は「鬼宿日」。
鬼は出てこない筈。
そして月曜は「上げの特異日」だ。
 
 
NYダウは128ドル安の27140ドルと続落。
NASDAQは82ポイント安の8238ポイントと4日ぶりの反落。
S&P500は15ポイント安の3003ポイントと4日ぶりの反落。
ダウ輸送株指数は81ポイント安の10693ポイント。
SOX指数は1.72%上昇。
VIX指数は12.71。
3市場の売買高は60億株。
225先物CME円建ては大証日中比130円安の21620円。
ドル建ては大証比125ポイント安の21625ポイント。
大証夜間取引終値は日中比150円安の21600円。
ドル円は108.21円。
10年国債利回りは2.077%。

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