「骨子」
マーケットの閉塞感のひとつはデータやシナリオの使いまわしにあるのかも知れない。
目新しいデータやシナリオに遭遇するとすぐにその論調を誰もが使い始める。
市場関係者というのは自分でモノを考える人が少ないような気がしないでもない。
特に海外関連の事柄に散見される。
見たこともないことに対して、あたかも見てきたかのごとくの受け売りの多さ。
ドイツの議会やギリシャの国債入札を実際に見ていた人は多くない筈。
しかし、夜は欧州とNYやシカゴを回って朝は東京で滔々と論じるような印象。
そんな超人がいる訳がない。
誰かが言い出すと、そちらが注目される。
誰かが言い出すと、それが多くのシナリオとなり、誰かが言い出すとそのワードが流行する。
最近流行の「リスクオン、リスクオフ」などその最たるものだろうか。
だから、どんな場況やコメントを見ても読んでもほとんど一緒。
使われるデータが一緒だから着地が一緒になるとも言えるのかも知れない。
しかし・・・。
これでは面白みに欠けること間違いない。
「この指止まれ」は子供の世界の出来事でしかない筈。
もっとも・・・。
他人さまのことを言える立場ではないことも間違いない。
以下は週末のIRセミナーでの骨子。
↓
(1)IR(Investor Relations)=愛あーる
(2)企業が訴えたいメッセージをつかみ取る
(3)企業活動を理解しよう
アナリスト説明会は財務の分析会
個人投資家向け説明会は未来予想図のお披露目会
だから未来の解析は個人投資家のフィールド
(4)未来予想図は他力ではなく自力で描こう
株価は数字だがその背景は人間の行動=無機質では理解できない
業績は日々の活動の積み重ね
(5)夢と目標は一緒
企業関係者すべての目標は3つ
★利益を出す
★国家と社会に貢献する
★関係者は豊かな暮らしを継続する
(6)個人投資家は企業活動のファンであり応援団
(7)株価の歴史は人生の歴史となるかも知れない
投資を通して自己実現が可能になる=自分の人生のオルタナティブが投資
(8)ハッとして、グッときて、パッと目覚める銘柄さがし
フッとした瞬間を大切にしよう=天使の株探し
(櫻井)。
