「願かけ」
短い髪の毛をゲンを担いでわざわざ切りに行った人。
15年続いた株式投資から撤退した人。
株式セミナーに一人で来て「今日は一人なんです。
友達がみなトルコとかバリ島とかに言っちゃって。
今年も皆儲かってます」という猛者。
カツ丼、厚揚げ、鳥の空揚げで願をかける人。
人さまざな投資風景だ。
市場関係者岡本さんは・・・。
「今回は日本株、とくに個別は米国株に比べて強く感じます。
何かこれまでなかった新しい変化が芽生えているのか!? そんな感覚も…。
米ソ冷戦時、日本株は上がった。漁夫の利!?
米中冷戦…日本は!?
何か今までと違う流れが始まっている!?
まだ、何とも言えませんが…。
ともあれ、現実(チャート)を見て判断して行きます」。
日経ヴェリタスは「株価浮揚には何が必要か」。
専門家の中には11月末予定の米中首脳会議に期待する声が多い。
16日にトランプ米大統領は、中国が対米貿易の改善策を出してきたことをあきらかにした。
「取引で合意するかもしれない」と期待にじませつつも「大きな懸念が残り、まだ受け入れない」。
ハイテク分野の派遣を目指す「中国製造2025」の見直しが焦点。
「米中首脳会談で貿易戦争がいったん緩和し、投資家心理が改善すれば株価は再び上昇に向かう」とも。
トランプ米政権の打ち出す大規模なインフラ投資。
議会での与野党歩み寄りによる減税策の実現で米景気拡大の「延命」に期待する声もある。
日経朝刊スクランブルの見出しは「貯蓄から投資促せるか」。
1987年のNTT上昇以降、日本の個人は日本株を70兆円売り越してきた。
貯蓄から投資は失敗の歴史というのは明快だ。
興味深かったのはソフトバンクの通信小会社の上昇に対する観測。
「5%の配当利回りの投資機会を個人に提供する意義は大きい」。
低金利に対する資産防衛手段が「投資」だったのは間違いない。
確かに「エクイティカルチャーが根付くかどうか」の試金石でもある。
木曜夜のNYは感謝祭で全市場が休場。
感謝祭前後(水曜日から金曜日)の米株アノマリーは株高。
S&P500は過去35年で34回上昇。
下落は1964年の1回だけだった。
1987年以降の31年間の感謝祭前の水曜日と翌週の月曜日を比較すると上昇は22回。
下落は8回。
2011年のギリシャ危機の際には1.86%安で弱かった。
感謝祭前の水曜日と年末の水準を比較した場合、2016年、17年と2年連続で年末に向けて堅調だった。
<10月3日から11月20日までのダウ平均構成銘騰落率(%)>
アップル ▲23.7
IBM ▲23.5
キャタピラー ▲22.7
ボーイング ▲19.0
ホーム・デポ ▲17.0
ゴールドマン・サックス ▲16.0
ナイキ ▲13.8
ダウ・デュポン ▲12.5
マイクロソフト ▲11.7
ビザ ▲10.7
エクソンモービル ▲10.7
ユナイテッド・テクノロジーズ ▲10.7
シスコシステムズ ▲ 9.5
シェブロン ▲ 7.4
スリー・エム(3M) ▲ 7.1
JPモルガン・チェース ▲ 5.7
ウォルト・ディズニー ▲ 4.3
ユナイテッドヘルス・グループ ▲ 3.5
ファイザー ▲ 2.9
インテル ▲ 2.8
アメリカン・エキスプレス ▲ 2.2
トラベラーズ ▲ 0.9
ウォルマート 0.1
メルク 4.8
ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J) 5.3
コカ・コーラ 7.7
ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス 8.1
ベライゾン・コミュニケーションズ 9.5
プロクター・アンド・ギャンブル(P&G) 10.9
マクドナルド 11.6
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ダウ平均 8.8
(注)単位は%、▲は下落。
<8月29日から11月20日までのナスダック構成時価総額上位銘柄の下落率(%)>
1 エヌビディア ▲46.5
2 アライン・テクノロジー ▲45.5
3 京東集団(JDドットコム)▲39.0
4 携程旅行網(シートリップ)▲35.9
5 エレクトロニック・アーツ ▲35.4
6 アクティビジョン・ブリザード ▲34.2
7 ウィン・リゾーツ ▲32.1
8 マイクロン・テクノロジー ▲30.3
9 セルジーン ▲29.1
10 ウエスタンデジタル ▲27.9
11 ネットフリックス ▲27.5
12 スカイワークス・ソリューションズ ▲25.4
13 アマゾン・ドット・コム ▲25.2
14 シーゲート・テクノロジーズ▲24.7
15 フェイスブック ▲24.7
16 アイデックス・ラボラトリーズ ▲24.5
17 テイクツー・インタラクティブ・ソフトウエア ▲23.1
18 ASMLホールディングス ▲22.0
19 百度(バイドゥ) ▲21.4
20 オートデスク ▲21.0
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ナスダック総合 ▲14.8
(注)単位は%
(櫻井)
