NYダウは反発。
S&P500は2月1日以来の高値水準と続伸。
NASDAQは取引時間中に最高値を更新したが引けは反落とマチマチの動き。
NASDAQは年初来の上昇率が13.6%。S&Pの5.5%の2倍以上となっている。
市場からは「貿易戦争を巡る根強い懸念で利益確定売りが出た可能性がある」との声も聞こえる。
全体堅調の背景は企業決算への期待。
グーグルの持ち株会社アルファベットの好決算を受けての最高値更新からの連想が拡大。
今週決算発表予定のフェイスブックやアマゾンが上昇を牽引した。
トランプ政権は全米の農家に対し最大120億ドルの支援を行うと発表。
貿易摩擦で生じる悪影響から農家を保護する方針だ。
これを受けて農業関連銘柄が上昇した。
オートバイメーカーのハーレーダビッドソンも決算を受けて上昇。
関税による利益率への影響の見通しが予想より小幅にとどまったことを好感した。
債券市場は小動き。
10年国債利回りは2.95%台。
FRBが年内あと2回の利上げを実施しFF金利誘導目標を2.25~2.50%に引き上げる確率は約65%。
7月のユーロ圏総合PMI速報値は54.3と、前月の54.9から低下。
市場予想の54.8を下回っての着地。
FRBが年内あと2回の利上げを行う一方ECBは来年後半まで利上げを見送るとの見方が多くなっている。
ドル円は111円台前半での推移。
VIX指数は12.41、VXV指数は14.70とともに低下。
ブラック・スワン(SKEW)指数も150%台から145.94まで低下した。
火曜の日経平均は寄り付き159円高。
売り物をこなしながら株価は横ばいで結局は寄り天で日足は陰線。
日経平均、TOPIXともに4日ぶりの反発となったがやや寂しさの漂う展開だった。
「最後の割安株」みたいな存在だった銀行セクターは月曜に火が灯ったが結局上ヒゲの長い日足陰線。
「銀行主役は三日天下?」と揶揄する声もある。
「割安株感覚で飛びついた人が多かったため、人気は移ろいやすい」という見方だ。
銀行同様に売り込まれてきた機械セクターも動意。
「連日で負け組セクターに強い買いが入っている。動きのさえなかったセクターが日替わりで値を戻す展開だ」との見方。
年前半を通過しセクターローテーションが起きているという指摘だ。
かろうじて2兆円台をキープできたのが僥倖みたいな展開だった。
東証1部の値上がり銘柄数は1443(前日884)、値下がり銘柄数は564(前日1112)。
新高値銘柄数は28(前日21)、新安値銘柄数は12(前日28)。
騰落レシオは90.48まで上昇(前日83.94)。
NT倍率は12.89倍。
25日線(22281円)からは1.0%のプラスかい離。
200日線(22271円)からは1.1%のプラスかい離。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲11.108%(前日▲10.565%)。
買い方▲10.368%(前日▲11.316%)と逆転。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲25.17%(前日▲20.37%)。
買い方▲18.78%(前日▲20.03%)。
こちらも買い方の改善が目立ってきた。
東証マザーズは2日ぶり反発。
日経ジャスダック平均は2日続伸。
東証2部指数は3日ぶりの反発。
7月20日時点の信用買残は212億円減の3兆677億円。
7週連続の減少で今年の最低水準を更新。
信用売残は173億円増加の7910億円。
信用期日通過は明確だ。
空売リ比率は42.1%で6日連続40%超。
日経平均採用銘柄の予想PERは13.44倍でEPSは1674円と伸びてこない。
前期基準のPERは12.63倍でEPSは1782円と1800円から目立たないように低下してきているのが不自然だ。
シカゴ225先物終値は大証日中比30円高の22540円。
高値は22605円だった。
7月SQ値22452円がサポート。
月足陽線基準22188円は意識されよう。
「7月高→12月高への前提条件だ」。
気になるのは下向きの25日線。
先週木曜に右肩上がりの75日線を下抜け右肩上がりの200日線を下抜きそうな気配。
需給(75日線)も景気・業績(200日線)も悪くないが人気(25日線)だけが悪化という形だ。
早急に一目均衡の雲の上限22615円を奪還して雲の上に出たいところ。
26日が株安の日で27日に勝手雲は白くねじれているスケジュールと見るべきだろう。
昨日まで日足は5日連続陰線。
1月31日以来の6日陰線にはお目にかかりたくなく日足陽線に期待したい日。
気学では「安値にあるときは急伸する日」。
明日は「相場の分かれる日。足取りに追従して駆け引きせよ」。
金曜は「変化注意日」だ。
「銀行主役は3日天下?」のレポートから。
割安株買い・割高株売は1月にも見られた現象だ。
当時もきっかけは日銀の金融政策を巡る思惑。
日銀が公開市場操作で超長期債の買い入れ学を減らしたことで、金融政策正常化観測拡大。
長期金利が日米で連鎖的に上昇。
米株の割高感を一段と高め1月下旬から2月上旬にかけて日米株は急落した。
「今回は違う」という声は市場ではよく聞こえるものだ。
ところで日銀は今月ETFを2回しか買っていない。
6月の10回と比べると少ない。
相場展開の影響とすればそうなのだが、20日前場のTOPIXは0.27%安。
5日は0.30%安。
2日は0.29%安。
いずれも買いを見送っている。
今月は前場のTOPIXの下落率が0.3%以上でないとETFを買わないようだ。
NYダウは197ドル高25241ドルと反発。
NASDAQは1ポイント安の7840ポイントと反落。
S&P500は13ポイント安の2820ポイントと続伸。
ダウ輸送株指数は164ポイント安の10648イント。
3市場の売買高は65.7億株。
CME円建ては大証比40円高の22550円。
ドル建ては大証70ポイント高の22580ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比30円高の22540円。
ドル円は111.19円。
10年国債利回りは2.950%。
◇━━━ カタリスト━━━◇
中本パックス(7811)・・・動兆。
中本パックスに注目する。
同社はグラビア印刷を軸にラミネート、コーティング事業を展開。
食品包装、IT・工業材、医療関連は中核だ。
車載用内装材が米国向け好調。
食品はコンビニ向け包材が順調。
業績は好調。
今2月第1四半期連結業績は増収増益。
食品関連が拡大し自動車関連、半導体・電子部品製造用の材料を中心に受注が堅調。
(兜町カタリスト櫻井)
