「需給は好転の気配」
NY株式市場はNYダウとS&P500が反落。
NASDAQは小幅反発とマチマチの動き。
ライトハイザーUSTR代表は下院歳入委員会の公聴会で「米中の通商問題は非常に深刻。
中国が米国製品の購入を増やすだけでは不十分。
両国が通商合意に至るには依然、相当な努力が必要になる」とコメント。
パウエルFRB議長は下院金融委員会で「年内にFRBのバランスシートの縮小を停止する」と証言。
やや消化不良の展開の要因となった印象。
12月の貿易赤字は前月比12.8%増の795億ドル。
世界的に需要が鈍化していることやドル高が影響した格好だ。
輸入が増えたことも赤字拡大の要因。
12月は輸出が2.8%減少する一方、輸入が2.4%増加。
12月の小売在庫(速報値)は0.9%増(前月は0.4%減)。
国内総生産(GDP)に組み込まれる自動車・同部品を除く小売在庫は1.0%増。
前月の0.9%減から持ち直した。
翌日にそのGDPの発表を控えていることも方向感の無さの理由。
10年国債利回りは2.68%台。
年内の利上げ確率はゼロ。来年初頭までの利下げ確率は80%。
ドル円は111円近辺での推移。
水曜の日経平均は寄り付き55円高、終値107円高と反発。
前日の78円安を埋めた。
これで今年の水曜は4勝3敗と勝ち越しになった。
ただ日中値幅は86円26銭。
24日の84円19銭よりは多いがそれでも狭いレンジでの動き。
前日の21610円や12月メジャーSQ値の21618円を抜けなかった。
「午前10時過ぎの安値から大引け少し前の高値までの値幅は約47円。
金融機関の益出し売りが上値で控えているのだろう」という声も聞こえる。
東証1部の売買代金は2兆3925億円と2兆円台。
しかし商いが膨らんだ訳ではない。
武田薬品の大幅増資を受けた形でのTOPIXとJPX400の浮動株調整の指数イベントによるもの。
先月末と今月末と2回に渡るほどだから特殊要因に他ならない。
値上がり1153銘柄、値下がり893銘柄。
新高値20銘柄は今年最高。新安値は1銘柄。
騰落レシオは110.83。
NT倍率は13.30倍。
25日線(20981円)からは2.7%のプラスかい離。
200日線(22061円)からは2.3%のマイナスかい離。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲9.582%。買い方▲9.957%とほぼ並んだ。
買い方の逆襲のスタート地点だ。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲8.264%。
買い方▲16.376%。
こちらも落ち着いてきた形だ。
2月22日時点のQuick調査の信用評価損率は▲13.23%と2週連続改善。
空売り比率は42.8%と56日連続の40%超。
残念ながらもう40%が当たり前になったような気がする。
2月22日時点の裁定買い残は992億円減の6625億円。
同売り残は985億円減の3838億円。
翌限以降の買い残は281億円減少の596億円、同売り残は103億円増の2051億円。
買い残のロールオーバーはあまり進んでいない。
日経平均採用銘柄のPERは12.40倍。
EPSは1738円。PBRは1.15倍。
シカゴ225先物終値は大証日中比変わらずの21560円。
高値21600円、安値21450円。
「月末ドレッシング」なんてもはや消えたが、それでも月末ではある。
25日線が75日線をあと4~5日で上抜けそうな気配は悪くない。
5日線(21484円)がサポート。
ボリンジャーのプラス1σは21333円。その上のプラス3σは22036円。
月足陽線基準20788円はクリアしており2ヶ月連続月足陽線。
今年2勝4敗と唯一負け越している木曜日の3勝目、そして日足の連続陽線に期待だ。
一応「変化日」。
気学では「前場安いと後場引き返す日」。
金曜は「人気に逆行して動くこと多し」。
NYダウは72ドル安の25985ドルと続落。
NASDAQは5ポイント高の7554ポイントと反発。
S&P500は1ポイント安の2792ポイント。
ダウ輸送株指数は54ポイント安の10491ポイント。
SOX指数は1.72%下落。
VIX指数は14.78に低下。
3市場の売買高は73.4億株。
CME円建ては大証日中比変わらずの21560円。
ドル建ては大証比5ポイント高の21565ポイント。
ドル円は110.98円。
10年国債利回りは2.686%。
◇━━━ カタリスト━━━◇
NOK(7240)・・・動兆
NOKに注目する。
同社は自動車用オイルシールが中核。
国内7割、世界5割のシェア。
フレキシブル基板(FPC)は首位。
一転営業減益となったが株価は堅調。
(1782円)。
(兜町カタリスト櫻井)
