「降格見送り」

「降格見送り」
 
NY株式市場はクリスマスイブで午後1時までの短縮取引。
NYダウとS&P500は反落。
NASDAQは小幅ながら10日続伸で9日連続で最高値を更新した。
目立ったのは半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)の上昇だった。
3市場の売買高は約28億株(直近20日平均は約70億株)と減少。
「出来高が大幅に減少する時期に近づく中、昨年の同時期と比べて大きな安心感がある」という見方が多い。
債券市場も小動き。
10年国債利回りは1.903%。
2年国債利回りは1.629%。
ドル円は109円台前半。
恐怖と欲望指数は92→91。
「例年米国市場の投資家は、クリスマス後2営業日お休みで3営業日後に戻る傾向。
となると今年は30日から商いが戻ってくるところでしょうか・・・」と市場関係者。
クリスマス・ラリー(年末の5日間と年始の2日間の7日間計)の起点は23日。
NYダウは28551ドル、S&Pは3224.01ポイント。
2020年1月3日終値が、この値を上回るか、下回るかで2020年の米国株式市場の年間騰落の傾向が決まる。
これもアノマリー。
 
 
日経平均は寄り付き18円高、終値9円高と小幅続伸。
ただ日足は7日連続の陰線。
日中値幅は57円といつもの歳末のように動意薄の展開。
東証1部の売買代金は1兆2862円。
2014年4月18日以来5年8か月ぶりの低水準だった。
「閑古鳥がたくさん鳴くかも知れない」という声が聞こえる。
値上がり894銘柄、値下がり1030銘柄。
新高値83銘柄と14日ぶりに2ケタ。
新安値14銘柄。
騰落レシオは102.08。
NTレシオは13.79倍。
サイコロは6勝6敗で50%。
25日線(23510円)からは1.36%、200日(21825円)からは9.19%のプラスかい離。
右肩下がりになった5日線(23853円)が上値抵抗線継続。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲14.408% 。
買い方▲6.595%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲6.171%。
買い方▲12.973%。
売り比率は37.4%で9日連続の40%割れ。
空売り規制なし銘柄の比率は5.8%。
12月20日時点の信用売り残は369億円減の1兆123億円。
4週ぶりの減少。
同信用買い残は528億円減の2兆27368億円。
2週ぶりに減少。
信用倍率は2.25倍(前週2.12倍)。
日経HVは11.5、日経VIは13.93。
日経平均採用銘柄のPERは14.44倍。
EPSは1640円。
PBRは1.16倍。
BPSは20543円。
ドル建て日経平均は217.81(12月13日が219.64)。
東証単純平均株価は3.11円高の2334円(昨年末2077円)。
シカゴ225終値は大証日中比5円安の23755円。
高値23805円、安値23730円。
気学では「弱体日にして安き日。吹き値売り方針良し」。
木曜は「逆行性強き日。逆張り方針良し」。
金曜は「よく動く日。波動について駆け引きせよ」。
月足陽線基準は23529円。
年足陽線基準は19561円。
昨年クリスマスは1010円安、新安値が1600を超えたが今年は安穏としている。
 
 
NYダウは36ドル安の28515ドルと4日ぶりの反落。
NASDAQは7ポイント高の8952ポイントと9日続伸。
S&P500は0.63ポイント安の3223ポイントと反落。
ダウ輸送株指数は2ポイント高の10915ポイント。
SOX指数は0.27%上昇。
VIX指数は12.67。
3市場の売買高は約28億株(直近20日平均は約70億株)
225先物CME円建ては大証日中比5円安の23755円。
ドル建ては大証比日中比20円高の23780円。
大証夜間取引終値は日中比10円高の23770円。
ドル円は109.39円。
10年国債利回りは1.903%。
2年国債利回りは1.629%。
 
金融審議会の報告書は「東証3市場に集約」。
(1)プライム市場=流通時価総額100億円以上
(2)スタンダード市場=2部とジャスダックの一定以上の時価総額の企業
(3)グロース市場=マザーズなどの新興企業
因みに流通時価総額100億円を充たしていいないのは301社。
しかし新たな基準は新規上場が対象で従来の東証1部上場企業は希望すれば残留可能だ。
TOPIXの組み入れは変わるかもしれないが「降格」は見送り。
大山鳴動ネズミ一匹という結論になった。
夏くらいから「大変だ」と騒いでいた市場関係者もいたと聞くが、結局軽挙妄動の結果。
恐怖症法はどこかで破たんするものでもある。
 
一昨日新規上場したカクヤス(7686)。
お酒の出前でラストワンマイルになっている企業だ。
佐藤社長のコメント。
「今ある強みは必ずマネをされます。
ただ一つ、絶対にマネされないものがある。
それは、これから生み出すサービスや仕組みです。
私たちは現場主義の会社です。
組織図を見て頂くとわかるかと思いますが、一番上が配達や店舗スタッフ、営業などの現場のメンバーです。
彼らがお客様の声を聞き取り、そこから皆で吟味し、要望を実現させていきます。
このようにして、机上では思いつかないような新しいサービスを、新しい仕組みを常に生み出していく。
そんな会社でありたいと思っています」。
そして興味深いのはその「カクヤススピリット」。
(1)嘘をつかない(常に自らの言動に責任を持ち、信頼を勝ち取る)
(2)ごまかさない(正確な情報開示により相互理解を深める)
(3)手を抜かない(何事に対しても全力で取り組む)
(4)あきらめない(どんな困難に対しても全力で取り組む)
(5)とどまらない(決して現状に満足することなく常に上を目指す)
 
 
◇━━━ カタリスト━━━◇
 
ラクーン(3031)・・・動兆
 
ラクーンに注目する。
同社は衣料・雑貨の企業間電子商取引「スーパーデリバリー」を運営。
掛け売り決済代行、売掛債権保証も手掛ける。
ECとフィンテックが拡大基調。
20年4月期上半期は売上高16億6700万円(前年同期比23.4%増)。
営業利益3億6500万円(同34.8%増)。
連結営業利益の通期予想6億7000万円(前期比22.1%増)に対する進ちょく率は54.5%。
上ブレ期待。

(兜町カタリスト櫻井)

 

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