「量子技術」
NY株式市場で主要3指数は続伸。
NYダウとS&P500は4月下旬に付けた終値ベースの過去最高値にあと1%弱の水準となった。
FOMCは通過。
FF金利の誘導目標を2.25─2.50%に据え置くことを決定。
また不確実性の増大などに対応するために年内に最大0.5%ポイントの利下げを実施する可能性も示唆した。
FOMC声明は「景気拡大を維持するために適切に行動する」。
従来の「金利調整に当たり忍耐強く対処する」は削除された。
「通商問題などで大きなニュースが出てこない限り、FRBは7月の次回FOMCで利下げに動く」という見方だ。
ただ「FOMC声明は7月の利下げを示唆するほどの内容でなく、9月までずれ込む可能性もある」という指摘もある。
利下げ観測に加え米中貿易戦争が収束に向かうとの期待から株価はここ数週間は上向き。
S&P500は6月に入ってからの上昇率は6%だ。
10年国債利回りは一時2.02%台に低下。
金利引き下げ方向を背景にドルは軟調。
ドル円は108円台前半での推移。
水曜の日経平均は反発。
寄り付き251円高、大引け361円高と買い物優勢の展開。
5日線、25日線、21000円台を回復し5月10日以来約1ヶ月ぶりの水準。
6月12日の戻り高値21259円も上回った。
NYダウ353ドル高に対して日経平均363円高。
比較する意味はまったくないが、珍しく同調した格好だ。
G20での米中階段開催、ドラギECB総裁の追加緩和示唆、香港の事実上の条例撤回などが交錯。
新規上場のSansanのストップ高で市場のセンチメントは一気に改善した。
これで今年の水曜は12勝11敗とようやく火曜と並んだ。
東証1部の売買代金は2兆365億円。
メジャーSQの金曜日よりも微増。
値上がり1910銘柄(前日307)、値下がり187銘柄(前日1781)。
新高値61銘柄、新安値28銘柄。
騰落レシオは97.97。
SQ値21060円に対しては3勝1敗と勝ち越し。
NT倍率は13.72倍。
25日線からは1.5%のプラスかい離。
200日線からは1.6%のマイナスかい離。
サイコロは7勝5敗で58.3%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲8.219%。
買い方▲12.186%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲7.370%。
買い方▲18.401%。
空打ち比率は43.2%で68日連続40%超。
空売り規制なし銘柄の比率は8.6%と依然高水準だ。
Quick調査の6月14日時点の信用評価損率は▲15.01%と2週連続の改善。
同裁定買い残は3501億円減の5426億円と2週ぶりの減少。
同裁定売り残は984億円減の6966億円と5週ぶりの減少。
売り買いの残高逆転は年初以来。
これは「底打ち反転の大きなサイン」という見方だ。
ちなみに9月限だけだと買い残4494億円(3211億円減)。
売り残6028億円(168億円増)。
裁定買い残の5000億円割れもボトムのサインだ。
(バッケンレコードは東日本大震災直後の約2500億円)。
日経HVは13.6、日経VIは16.28。
日経平均採用銘柄のPERは11.97倍でEPSは1782円。
PER12倍が21384円となるからほぼ見えてきた。
シカゴ225先物終値は大証日中比15円高の21285円。
現先の逆ザヤが50-60円だから現物では21300円台換算だ。
高値21315円、安値21175円。
25日線(21029円)は微かに上向いた。
次のターゲットは75日線(21435円)。
5日線が25日線を上抜けたのが先週木曜日。
それから1週間経過し日経平均は21032円から21333円だ。
一目均衡の雲は21557円で黒くねじれている。
逆に勝手雲は明日白いねじれでココに期待だ。
ボリンジャーのプラス1σ21283円は抜けておりプラス2σが21583円。
「2・5・8」の法則なら「21200円ー21500円ー21800円」だ。
気学では「転機を司る重要日。波動につくべし」。
金曜は「後場高の日なれども上放れたときは売り狙え」。
今年5勝16敗の木曜日。
令和で6連敗中の木曜日。
「1銭でもいいからプラスで終わって欲しい木曜日」だ。
10年国債利回りは一時マイナス1.155%まで低下。
終値ベースではマイナス0.14%。
ドイツに加えてフランス国債までマイナスだから致し方なしではある。
それにしても「明日は今日より安い」というのは決して良くはない。
MMT理論の優等生としての立場はインフレなしで堅固になろうが・・・。
昨日の統合イノベーション戦略会議での安倍総理のコメント。
「本日、統合イノベーション戦略2019を取りまとめました。
大学、国立研究開発法人が生み出した研究成果や民間の先端技術を速やかに社会に実装していくためには、
スタートアップ企業の役割が極めて重要です。
都市や大学、産業界が一体となって誰もが起業しやすい環境づくりを進めるとともに、
生み出された成果が次なるスタートアップの育成につながる、言わば好循環をつくり上げるため、
具体的かつきめ細やかな政策を講じてください。
量子技術、AIなどの最先端技術では、世界で激しい研究開発競争が行われています。
こうした競争に打ち勝つためには、国内外からトップレベルの人材や投資を結集できる場をつくり上げることが重要です。
最先端の分野において、世界に顔の見える国際的な研究開発拠点の形成に向けて取り組んでください。
こうした点を中心に関係大臣は、本日取りまとめた戦略の下、
これまでの発想にとらわれない大胆な政策を一丸となって迅速かつ確実に実行に移してください」。
量子技術に関する資料。
結構役立ちそうだ。
NYダウは38ドル高の26504ドルと続伸。
NASDAQは33ポイント高の7987ポイント。
S&P500は8ポイント高の2926ポイント。
ダウ輸送株指数は20ポイント高の10341ポイント。
SOX指数は0.08%上昇。
VIX指数は14.29まで低下。
3市場の売買高は65億株。
225先物CME円建ては大証日比15円高の21285円。
ドル建ては大証比40ポイント高の21310ポイント。
大証夜間取引終値は日中比50円安の20980円。
ドル円は108.09円。
10年国債利回りは2.028%。
◇━━━ カタリスト━━━◇
セグエG(3968)・・・動兆
セグエグループに注目する。
同社はセキュリティ製品の輸入販売とソリューション関連が中核。
民間向け加速の自社製品が倍増方向。
官民重要インフラ分野に各種製品の試験導入促進。
ホテル建設でのWi-Fi製品販売増。
6月26日の天赦日に東証1部指定。
サイバーセキュリティが「コスト」から「投資」になるの実践に期待。
(兜町カタリスト櫻井)
