「連休の間はチャラだったが・・・」

週末のNY株式市場で主要株価3指数は1%超の上昇。
雇用統計で失業率が約17年半ぶりの低水準となる3.9%に低下。
これを受けてマイナス展開でのスタート。
ただ非農業部門雇用数が前月比16.4万人増と市場予想の19.2万人増を下回って着地。
時間当たり平均賃金が前月比0.1%増で予想を下回る緩慢な伸びだったことを好感。
「インフレや利上げペース加速を巡る懸念が後退した」との解釈だ。
一方で「株式市場は雇用統計を弱く解釈することを拒んだようだ。
リスクオン心理に一役買ったのは確かだ」という見方もある。
VIX(恐怖)指数は14.77まで低下。
週間ではNYダウが0.2%、S&P500が0.24%それぞれ下落。
ともに2週連続での下落。
一方、NASDAQは1.26%上昇。
バークシャー・ハザウェイが買い増し第2位株主に浮上したことが材料視されアップルが急騰。
週足では2011年10月以来の大幅な上昇率となった。
10年国債利回りは2.94%台で横ばい。
ドル円は109円台前半。
原油先物が3年半ぶりの高値で節目の70ドルが目前となった。
 
 
連休の合間の日経平均終値は22472円。
1日始値(22453円)4月27日終値(22467円)を上回った。
「月初の1日株高アノマリーの復活」という声も聞かれた。
週間では約4円の上昇で週足は6週連続陽線。
「値下がり銘柄が多くて日経平均がプラスだった1日。
真逆な展開だった2日。
足して2で割れば変わらず」という声もあった。
25日線からは2.9%のプラスかい離。
騰落レシオは116.88%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方は▲13.330%。
買い方は▲7.989%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方は▲21.37%。
買い方は▲14.62%。
いずれも買い方有利の展開となってきた。
空売り比率は40.4%と4日ぶりの40%台。
日経VIは15.17%まで低下。
日経平均採用銘柄のEPSは1712円でPERは13.09倍。
FOMC、雇用統計、米中ハイレベル通商協議などはことごとく波乱なしで通過したGW。
週末のシカゴ225先物終値も大証日中比変わらずの22470円。
「ファーストリテの月次好調という好材料が効くかも知れない」という希望的観測もある。
 
全体の17.5%が通過した3月期決算。
前期売上高は9.9%増、同経常利益は22.4%増、同純利益は37.8%増。
今期売上高は2.2%増、同経常利益は3.1%増、同純利益は0.0%。
 
 
週末のNYダウは332ドル高の24262ドルと続伸。
(5月1日比163ドル高)。
NASDAQは12ポイント高の7209ポイントと反発。
(5月1日比78ポイント高)。
S&P500は33ポイント高の2663ポイントと反発。
(5月1日比8ポイント高)。
ダウ輸送株指数は115ポイント高の10370ポイント。
3市場の売買高は63.7億株。
CME円建ては大証比変わらずの22470円。
ドル建ては大証比10ポイント高の22480ポイント。
225先物大証夜間取引(5月3日)は日中比50円安の22420円。
ドル円は109.09円。
10年国債利回りは2.944%。
 
 
◇━━━ カタリスト━━━◇
 
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(兜町カタリスト櫻井)

 

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