「軟調」

「軟調」
 
 
週末のNY株式市場は下落。
NYダウは一時300ドル近い下落となった。
背景は中国経済の鈍化と原油価格の1%近い下落との解釈。
「原油が市場を揺らしている。原油価格がさらに下げれば、世界経済の成長が鈍化する新たなサインだ」という声も聞こえる。
中国国家統計局が発表した10月の生産者物価指数(PPI)上昇率は前年比3.3%。
9月の3.6%から悪化。改めて貿易摩擦懸念が浮き彫りになった格好だ。
エネルギー関連セクターが下落。
アップルなどハイテクセクターも軟調。
一方、消費財関連や不動産関連セクターは小幅に上昇。
米国の10月の卸売物価指数(PPI)は前月比0.6%上昇。
2012年9月以 来6年1カ月ぶりの大幅な伸びとなり市場予想の0.2%上昇を上回って着地。
インフレ懸念が再燃した。
10年国債利回りは3.19%台。
12月の利上げ確率は76%。
月曜はベテランズデーで休場のため商いは低調だった。
ドル円は113円台後半での推移。
 
 
週末の日経平均は反落。
寄り付きは15円安だったが大引けでは236円安。
しかもSQ当日なのに売買代金は2兆5000億円水準と薄商い。
「不透明要因だった中間選挙が終わって米国株は期待通りの反発、改めて日本株の割安感」とは残念ながらならなかった。
結局週間では上げ下げを繰り返し週間では横ばいという結果。
週間では6円高。週足は2週連続陽線。
「22500円 から上は重かった」という見方だ。
25日線からは0.2%、200日線からは0.6%のマイナスかい離。
空売り比率は45.3%と29日連続の40%超。
日経平均採用銘柄にPERは12.56倍でEPSは1771円。
シカゴ225先物終値は大証日中比145円安の22125円。
気学では「後場にかけて大動きする変化注意日」。
 
9日までに決算発表した1364者の決算集計。
時価総額では上場企業全体の93%、社数で85%に相当する。
4~9月期(上期)の純利益は約15.6兆円と19%増で過去最高更新。
ただ「下期は中国景気の減速のほか、原材料価格の高騰、国内の人手不足などが重荷になりそう」との解釈。
上場企業の純利益は下期に約12.9兆円と15減の可能性もあるという。
19年3月期通期の純利益は1%増にとどまる見通しと渋い。
通期で増益を維持できれば3期連続での最高益。
海外企業は18年主要企業ベースで米国は24%、欧州で8%増の見通し。
どこか数字が食い違っている。
 
 
NYダウは201ドル安の25989ドルと。
NASDAQは123ポイント安の7406ポイント。
S&P500は25ポイント安の2781ポイント。
ダウ輸送株指数は143ポイント安の10517ポイント。
SOX指数は1.85%の下落。
3市場の売買高は79.3億株。
CME円建ては大証比145円安の22125円。
ドル建ては大証比120ポイント安の22150ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比130円安の22140円。
ドル円は113.83円。
10年国債利回りは3.185%。
 
 
◇━━━ カタリスト━━━◇
 
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(兜町カタリスト櫻井)

 

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