「謹賀新年」

「謹賀新年」
 
 
週末のNYダウは小幅続伸。
終値ベースで戻りのフシでもある8月8日の30638ドルを超えた。
上昇幅は100ドルを超えた場面もあったし逆に100ドル超下落した場面もあった。
サイコロは9勝3敗。
NASDQQは3日ぶりの反落。
「新たな対中制裁関税の発動を控え神経質な展開」との解釈。
S&P500の週間上昇率は6月以来の高さ。
ただ月間では5月以来の大幅下落となった。
月曜のレーバーデーによる3連休控えで3市場の売買高は約57億株と減少。
7月の個人消費支出は前月比0.6%増と市場予想を上回って着地。
ミシガン大学消費者信頼感指数確報値は89.8と速報値の92.1から下方修正。
2016年10月以来の低水準となった。
単月の低下としても12年12月以来の大きさ。
国債価格の低下(利回りの上昇)には歯止めがかかった格好。
10年国債利回りは1.499%。2年国債利回りは1.510%。
逆イールドは6日連続。
ユーロは対ドルで下落。
1.10ドルを割り込み2017年5月以来の安値水準。
「月末要因での売り」という解釈だ。
トランプ大統領は「FRBは対応していない」と批判のコメント。
この発言直後にユーロ売りが始まったという。
ドル円は106円台前半での推移。恐怖と欲望指数は26→23に低下。
中国国家統計局が発表した8月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.5。
7月の49.7から低下。
市場予想は49.7だった。
景況拡大と悪化の分かれ目となる50を4カ月連続で割り込んだ。
「ここ1年間で相次いで打ち出された政府の景気対策にもかかわらず、内需は引き続き弱い」との解釈。
8月の非製造業PMIは53.8と前月の53.7から小幅上昇。
上昇は5カ月ぶり。
 
 
週末・月末の日経平均株価は寄り付き181円高。
終値243円高。
「NY株の上昇に素直に連動。
前場から高く後場になってもう一段高という理想的な推移」という見方だ。
ただ終値で8月23日の20710円に届かず。
「買い戻し主力では上げにも限界」というシニカルな見方もある。
前日に年初来安値を付けたマザーズは5日ぶりの反発。
ジャスダック平均は8日ぶりの反発。
日経平均は抵抗帯だった20500円を奪還し5日線(20472円)も上回った。
25日線(20789円)も視野に入ってきた。
前週比では6円のマイナス。
週足は2週連続陽線。
月足は2ヶ月連続の陰線。
月足の勝手雲は来月黒くねじれている。
上向きの24ヶ月線は21875円。
5ヶ月ぶりに上回ることに期待。
「野村証券株は3%強上昇して200日移動平均線を回復。
200日線を回復するのは昨年2月以来1年6月ぶりのこと。
市場全体の象徴的サイン」という指摘もある。
東証1部売買代金は2兆215億円と13日ぶりの2兆円台復活。
値上がり1970銘柄。値下がり144銘柄。
新高値3銘柄、新安値26銘柄。
前日の202銘柄から減少した。
騰落レシオは82.8。
NT倍率は13.69。
25日線からは0.4%、200日線からは2.6%のマイナスかい離。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲8.965%。
買い方▲12.992%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲1.328%。
買い方▲19.585%。
空売り比率は42.5%で116日連続の40%超。
日経HVは16.0。
日経VIは18.10。
日経平均採用銘柄のPERは11.74倍。
EPSは1763円。
PBRは1.03倍。
BPSは20101円。
シカゴ225先物終値は大証日中比35円安の20655円。
高値20790円、安値20620円。
ボリンジャーのマイナス1σが20351円、25日線が20789円、プラス1σが21226円。
勝手雲の下限が20469円で上限が20968円で雲の中。
2日新甫の月曜は気学では「前後場足取りを異にして動くこと多し」。
9月は「月初め高ければ売り。急落すると底入れとなる。月末は下押しすること多し」。
ようやくやってきたイスラム・ヒジュラ暦の新年は9月1日に通過。
NYが休場だけに中国の製造業PMIの悪化が材料になりそうな気配。
 
日経の世論調査で消費増税賛成が49%。
反対が44%。
セミナーなどで質問している回答よりは反対が多いがそれでもさほど否定的ではない。
体感では「賛成ではないが、反対でもない」という印象だ。
安倍内閣は消費税が首を取らない内閣となるレアケースとなるのかも知れない。
あるいは「今後10年は議論しない」が好感された可能性もある。
「10%は計算しやすい」というのもあるだろう。
一方で名来年度予算での概算要求は105兆円。
2年連続の100兆円超えとなった。
目玉は防災対策の公共事業で6.3兆円。
そして安全保障対策で5.3兆円。
内訳は・・・。
(1)宇宙
宇宙監視に特化した宇宙作戦隊を新編成
光学望遠鏡を開発
(2)サイバー
サイバー防衛隊の体制拡充
AIを使った攻撃対処
(3)電磁波
電磁波で相手の攻撃を妨げる電子戦部隊を設置
妨害電波を出す「スタンドオフ電子戦機」を開発
防衛省の予算が増加している。
一方で・・・。
5G導入実験予算が70億円。
ちょっと小さいような気がする。
それでも昨年の19億円よりは増えたことを評価するべきなのだろう。
 
胎動は日経朝刊連載小説「ワカタケル」の終了と「ミチクサ先生」の開始。
9月11日から伊集院静氏が執筆で連載開始。
同氏は2017年~17年に「琥珀の夢」を連載していた。
主人公はサントリーの鳥井信治郎氏だったが尻切れトンボに終わった印象が残っている。
今回の主人公は夏目漱石。
かつては千円札の肖像画だった。
どうせなら1万円札の方が良かったかも・・・。
 
NYダウは41ドル高の26403ドルと3日続伸。
上昇幅は100ドルを超えた場面もあったし逆に100ドル超下落した場面もあった。
高値は26514ドルまであった。
NASDAQは10ポイント安の7962ポイントと3日ぶりの反落。
一時8000ポイント台を回復した場面もあった。
S&P500は1ポイント高の2926ポイント。
ダウ輸送株指数は21ポイント高の10126ポイント。
SOX指数は0.61%の上昇。
VIX指数は18.98。
3市場の売買高は57.7億株と減少。(過去20日平均は71.3億株)。
225先物CME円建ては大証日中比35円安の20655円。
ドル建ては大証比25ポイント安の20665ポイント。
大証夜間取引終値は日中比30円安の20660円。
ドル円は106.29円。
10年国債利回りは1.499%。
2年国債利回りは1.510%。
逆イールドは6日連続。
 
週間ベースではNYダウは3.0%高。
NASDAQは2.7%高。
S&P500は2.8%高。
それぞれ5週ぶりの反発。
月間ベースではNYダウは1,8%安。
NASDAQは2.6%安。
S&P500は1.8%安。
それぞれ2カ月ぶりの反落。
週間ベースでは、日経平均株価は0.0%安で2週ぶり反落。
TOPIXは0.1%高で続伸。
東証マザーズ指数は4.4%安と反落。
日経ジャスダック平均は1.1%安と反落。
東証2部指数は0.1%高で続伸。
月間ベースでは、日経平均株価は3.8%安。
TOPIXは3.4%安、ともに3カ月ぶり反落。
東証マザーズ指数は7.0%安と反落。
日経ジャスダック平均は5.5%安で3カ月ぶりの反落、
東証2部指数は5.5%安で3カ月ぶりの反落。
 
 
◇━━━ カタリスト━━━◇
 
ダイトロン(7609)・・・動兆
 
ダイトロンに注目する。
同社は電子部品堅が中核で「製造立社」を目指した製販一体が特徴。
自社製品比率3割が目標。
半導体製造装置は受注残増加。
電子部品は画像機器が順調。
中部工場新棟に期待。
自動車や医療向けを強化している。 

(兜町カタリスト櫻井)

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