「諸行無常の響きあり」

「諸行無常の響きあり」

「パウエル議長発言で金利上昇を警戒し大幅安」

火曜のNY株式市場で主要3指数は揃って1%超の下落。
NYダウが1.7%安、S&P500が1.5%安、NASDAQが1.3%下落。
背景はパウエルFRB議長の議会証言。
「インフレ抑制に向けてより強い措置が必要であることがデータで示されれば、
利上げのペースを加速する用意がある」。
これを受けて今月のFOMCで0.5%利上げが観測が高まった。
短期金利先物市場が織り込む0.50%利上げ確率は70%超。
前日の約31%から上昇した。
EVメーカーのリビアン・オートモーティブが14.5%安。
2年債利回りが10年債利回りを上回る「逆イールド」が加速。
マイナス幅は一時0.105%と1981年以来40年超ぶりの水準に拡大。
10年国債利回りは3.969%。
2年国債利回りは5.014%。
2007年7月以降初めて5%台に上昇した。
ドル円は137円台前半。
WTI原油先物4月限は前日比2.88ドル(3.6%)安の1バレル=77.58ドル
1日の下落率としては1月4日以来の大きさ。
SKEW指数は118.14→120.19→120.56。
恐怖と欲望指数は53→48。

火曜のNYダウは574ドル(1.72%)安の32856ドルと5日ぶりに反落。
高値33453ドル、安値32838ドル。
サイコロは7勝5敗。
騰落レシオは93.01(前日96.57%)。
1月26日が143.24、1月3日が91.77だった。
NASDAQは145ポイント(1.25%)安の11530ポイントと続落。
高値11705ポイント、安値11512ポイント。
サイコロは5勝7敗。
騰落レシオは92.35%(前日92.53%)。
2月3日が142.48、1月3日が87.32だった。
S&P500は62ポイント(1.53%)安の3986ポイントと4日ぶりに反落。
高値4050ポイント、安値3980ポイント。
サイコロは5勝7敗。
騰落レシオは90.53%(前日92.65%)。
2月3日が146.22、1月3日が85.48だった。
ダウ輸送株指数は187ポイント(1.25%)安の14786ポイントと続落。
SOX指数は32ポイント(1.07%)安の2962ポイントと続落。
VIX指数は19.59と上昇。
3市場合算出来高は117.7億株(前日105.7億株、直近20日平均は109.8億株)。
シカゴ225先物円建ては大証日中115円安の28205円。
ドル建ては大証日中比110円安の28210円。
ドル円は137.13円。
10年国債利回りは3.963%。
2年国債利回りは4.886%。

「信用売り残が9週ぶりに今年初めて減少」

火曜の日経平均は寄り付き35円安。
終値は71円(△0.25%)高の28309円と3日続伸。
日足は3日連続の陽線。
木曜に空いた窓は27961円→28153円。
金曜に空いた窓は27617円→27655円。
TOPIXは8.49ポイント(△0.42%)高の2044ポイントと3日続伸。
昨年1月5日の2039ポイントを上抜け昨年来高値更新。
21年11月16日以来の水準。
昨年1月5日の日経平均は29332円だった。
日銀のETF買い入れナシは12月2日以来継続。
その前は6月18日だった。
プライム市場指数は4.38ポイント高の1052.27と3日続伸。
29日連続で1000ポイント台。
東証マザーズ指数は7.30ポイント(△0.95%)高の773.24と4日続伸。
プライム市場の売買代金は2兆7872億円(前日は2兆7449億円)。
値上がり1248銘柄(前日1191銘柄)。
値下がり493銘柄(前日579銘柄)。
新高値207銘柄(前日189銘柄)と5日連続で3ケタ。
新安値1銘柄(前日3銘柄)。
プライム市場の騰落レシオは123.41(前日120.11)。
NTレシオは13.84倍(前日13.87倍)。
52日連続で13倍台。
サイコロは7勝5敗で58.22%。
TOPIXは8勝4敗で66.66%。
マザーズ指数は6勝6敗で50.00%。
上向きの25日線(27579円)からは△2.65%(前日△2.52%)。
5日連続で上回った。
上向きの75日線は27295円。
8日連続で上回った。
ただ200日線を下抜けた格好は継続。
上向きの200日線(27321円)からは△3.61%(前日△3.39%)。
8日連続で上回った。
上向きの5日線は27897円。
3日連続で上回った。
25日線が75日線と200日線を上回った状態は10日連続。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲13.201%(前日▲12.921%)
買い方▲5.822%(前日▲6.197%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲6.098%(前日▲4.676%)。
買い方▲20.792% (前日▲21.482%)。
空売り比率は41.5%(前日40.1%。53日連続で40%超)。
空売り規制なしの比率は7.1%(前日7.7%)。
3月3日時点の信用売り残は1742億円減の8909億円。
9週ぶりに減少。
1兆円乗せは1週間で割れた。
同信用買い残は389億円減の3兆2448億円。
5週ぶりに減少。
信用倍率は3.64倍(前週3.08倍)。
5週連続で3倍台。
1月6日時点は5.30倍だった。
日経VIは16.53(前日16.60)。
2月16日の安値は14.63。
日経平均採用銘柄の予想PERは13.39倍(前日13.33倍)。
8日連続で13倍台。
前期基準では13.97倍。
EPSは2114円(前日2118円)。
11月15日の過去最高準は2238円。
225のPBRは1.21倍(前日1.20倍)。
BPSは23396円(前日23531円)。
10年国債利回りは0.500%(前日0.500%)。
日経平均の予想益回りは7.47%。
予想配当り利回りは2.29%。
プライム市場の予想PERは14.35倍。
前期基準では14.68倍。
PBRは1.21倍。
プライム市場の予想益回りは6.96%。
配当り利回り加重平均は2.45%。
プライム市場の単純平均は11円高の2525円。
プライム市場の売買単価は2472円(前日2517円)。
プライム市場の時価総額は735兆円(前日732兆円)。
ドル建て日経平均は208.23(前日208.09)と3日続伸。
40日連続で200ドル台。
火曜のシカゴ225先物円建ては大証日中比115円安の28205円。
高値28455円、安値28170円。
大証先物夜間取引終値は日中110円安の28210円。
気学では水曜は「人気に逆行して前後歩調を変える日」。
木曜は「強象日。押し目買い」。
金曜は「目先転換注意日」。
ボリンジャーのプラス1σが27834円。
プラス2σが28090円。
プラス3σが28345円。
収束が拡散に転じ、プラス3σを上抜けた。
アノマリー的には「リーマンショック以降株高の日」。

《今日のポイント3月8日》

(1)火曜のNY株式市場で主要3指数は揃って1%超の下落。
   10年国債利回りは3.969%。
   2年国債利回りは5.014%。
   2007年7月以降初めて5%台に上昇した。
   ドル円は137円台前半。
   SKEW指数は118.14→120.19→120.56。
   恐怖と欲望指数は53→48。

(2)ダウ輸送株指数は187ポイント(1.25%)安の14786ポイントと続落。
   SOX指数は32ポイント(1.07%)安の2962ポイントと続落。
   VIX指数は19.59と上昇。
   3市場合算出来高は117.7億株(前日105.7億株、直近20日平均は109.8億株)。
   シカゴ225先物円建ては大証日中115円安の28205円。

(3)プライム市場の売買代金は2兆7872億円(前日は2兆7449億円)。
   値上がり1248銘柄(前日1191銘柄)。
   値下がり493銘柄(前日579銘柄)。
   新高値207銘柄(前日189銘柄)と5日連続で3ケタ。
   新安値1銘柄(前日3銘柄)。
   プライム市場の騰落レシオは123.41(前日120.11)。
   NTレシオは13.84倍(前日13.87倍)。
   52日連続で13倍台。
   サイコロは7勝5敗で58.22%。

(4)上向きの25日線(27579円)からは△2.65%(前日△2.52%)。
   5日連続で上回った。
   上向きの75日線は27295円。
   8日連続で上回った。
   ただ200日線を下抜けた格好は継続。
   上向きの200日線(27321円)からは△3.61%(前日△3.39%)。
   8日連続で上回った。
   上向きの5日線は27897円。
   3日連続で上回った。
   25日線が75日線と200日線を上回った状態は10日連続。

(5)松井証券信用評価損益率速報で売り方▲13.201%(前日▲12.921%)
   買い方▲5.822%(前日▲6.197%)。
   マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲6.098%(前日▲4.676%)。
   買い方▲20.792% (前日▲21.482%)。

(6)空売り比率は41.5%(前日40.1%。53日連続で40%超)。
   空売り規制なしの比率は7.1%(前日7.7%)。
   3月3日時点の信用売り残は1742億円減の8909億円。
   9週ぶりに減少。
   1兆円乗せは1週間で割れた。
   同信用買い残は389億円減の3兆2448億円。
   5週ぶりに減少。
   信用倍率は3.64倍(前週3.08倍)。
   5週連続で3倍台。
   1月6日時点は5.30倍だった。
   日経VIは16.53(前日16.60)。
   2月16日の安値は14.63。

(7)日経平均採用銘柄の予想PERは13.39倍(前日13.33倍)。
   8日連続で13倍台。 
   EPSは2114円(前日2118円)。
   11月15日の過去最高準は2238円。
   225のPBRは1.21倍(前日1.20倍)。
   BPSは23396円(前日23531円)。
   10年国債利回りは0.500%(前日0.500%)。

(8)プライム市場の単純平均は11円高の2525円。
   プライム市場の時価総額は735兆円(前日732兆円)。
   ドル建て日経平均は208.23(前日208.09)と3日続伸。
   40日連続で200ドル台。

(9)ボリンジャーのプラス1σが27834円。
   プラス2σが28090円。
   プラス3σが28345円。
   収束が拡散に転じ、プラス3σを上抜けた。
   アノマリー的には「リーマンショック以降株高の日」。

今年の曜日別勝敗(3月7日まで)

月曜5勝3敗
火曜6勝3敗
水曜5勝4敗
木曜4勝4敗
金曜7勝2敗

「上場企業の4割が増配」の見出し。
2023年3月期日の配当は全体の4割の900社が増配。
配当総額は6%増と過去最高。
総額で14.6兆円の見通し。
純利益が2%増だが配当は6%増で配当の伸びの方が大きい。
配当性向は34.8%。
DOE(自己資本配当率)を目安にする銘柄も増えてきた。
例えばセイノーHDは配当性向30%かDOE2.4%が天秤だ。
増配だけでPBR1倍になることは難しい。
次に控える一手は「明確な未来像」をともなった設備投資になるのだろう。

平家物語の冒頭の有名な一節。
記憶されている方も多いだろう。

「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。
猛き者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵におなじ」。

これを市場チックにしてみると意外とマッチするかもしれない。
そして深い。
永遠に上昇する株など見たことはないし、消えゆく銘柄も多い。
それが相場の宿命なのだが、渦中にいると気がつかないことばかり。
我が世の春とばかりに短期上昇した銘柄の上場廃止。
あるいは株価100分の1になっての長期低迷。
疾風怒濤に上がり続ける有頂天外の時間は短く
市場からほとんど顧みられることもなく記憶の彼方に消え去り、雌伏の時間を過ごしている銘柄は多い。
そういう銘柄が数多く脳裏に去来するのもまた相場である。

「株式市場の鐘の声、諸行無常の響きあり。
ストップ高にテンバーガー、盛者必衰の理をあらはす。
奢れる高値も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。
ダブルバーガーの夢も遂にはほろびぬ、ひとへに売り板の前の塵におなじ」。

◇━━━ カタリスト━━━◇

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(兜町カタリスト櫻井)

 

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