「計画」
前場の日経平均株価は88円97銭安の26728円97銭と反落。
「高値警戒感の強まりを背景に利益確定売りが出た」との解釈。
あまけに「追加経済対策の先行き不透明感も投資家心理を下向かせた。」という陳腐な声もある。
安ければコロナの警戒感が高まり高ければ景気刺激策期待が高まる。
中身は違っても毎日同じ解釈だ。
昔、現場の営業をしていた頃思ったこと。
「追いかけられてのやっつけ仕事はろくなことにならない。
仕事は追っかけられるのではなく追うもの。
ゆったり構えて先の計画が立てば予算は終わる」。
当たり前のことだが、人間怠け者なので切羽詰まらないとやる気にならないというのも現実。
結構難しいことではある。
あるIT企業の創業会長の言葉は「目標の3倍の計画を立てる」。
失敗や不採算案件もあるからというのがその理由。
しかし実務として「3倍」の予定というのも結構難しい。
しかしその向こうには別の世界が広がっているに違いない。
相場も一緒。
目先だけのやっつけ仕事ではろくな結果にならない。
「計画を立てて投資する」。
学者さんやFAさんが好みそうな言葉だが実際はむずかしい。
しかし乗り越えた向こう側にはきっと別の風景が広がっているに違いない。
市場関係者岡本さんの面白い分析。
↓
知り合いの外資系証券マン。
ホントかどうかは知りませんが、こんなことを言っていました。
「『モンキーレポート』っていうのがあるんだ。
モンキーとは日本人への蔑称だけど、海外の大手顧客からある銘柄を大量に買いたいというオファーが来たら、
日本人向けのレポート(=モンキーレポート)でその銘柄のレーティングを下げる。
そうすれば売り物が出て顧客に安く拾わすことができる。
逆に高く売りたいときはモンキーレポートでレーティングを上げて、
株価が上がったところで顧客に売らせる。
こういうことはよくあるよ(笑)」。
投資家をだますためのレーティング、まあ、分からないことでもない(笑)。
(櫻井)。
