NY株式市場は序盤は上昇したものの下落に転じ急速に下落幅を拡大した。
FRBが予想通り利上げを実施。
FF金利の誘導目標を2.00~2.25%に引き上げることを決定。
今後数年の金融政策見通しを維持した。
利上げ発表後株価はいったん上げ幅を拡大。
ただ金融政策の運営姿勢は引き続き「緩和的」との文言が声明から削除されたことを材料視。
「利上げ局面の終了時期を度示唆しているか見極めようとする動きが拡大。
相場は下落に転じた」という声が聞こえる。
金融市場関係者特有の「言葉遊び」の一環のような印象だ。
FOMC声明は今後の利上げについて12月にあと1回、来年3回、2020年に1回との見通しを示した。
フェイスブックやディズニーは上昇。ナイキが下落。
国債利回りは3.04%台まで低下。
ドル円は112円台後半での推移。
トランプ大統領のツイートは「FRBの利上げを決定は快く思っていない」。
そして「わたしならば債務返済やさらなる雇用の創出などの策を優先する。
FRBは利上げを好んでいるようなので、懸念している」だった。
配当落ち155円を埋め8連騰の日経平均。
寄り付き93円安から大引け93円高は上下対称となった。
前場のTOPIXは0.7%安。
日経平均はプラスだったがそれでも日銀は律儀にETFを719億円買っていたのも印象的。
値上がり1049銘柄、値下がり981銘柄。
新高値131銘柄、新安値2銘柄。
騰落レシオは136.05%まで上昇した。
終値で24000円台回復は1月24日以来。
配当落ち分(約155円)を加味すると実質200円超の上昇でかなり強い動き。
終値ベースで23000円台を回復したのが9月1日。
わずか6日で1000円の上昇となった。
1月23日につけた年初来高値の24129円(終値ベースでは24124円)。
当時のPERは15倍。
現在の日経平均のEPSで15倍台なら27000円水準だ。
「日本株も新たなステージに突入する」という楽観論も台頭。
空売り比率は39.2%と40%割れ。
日経平均のPERは13.85倍でEPSは1735円。
25日線(22909円)からは4.9%、200日線(22453円)からは7.0%のプラスかい離。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲12.329%。
買い方▲6.956%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲11.30%。
買い方▲13.53%。
そろそろ逆転の可能性も出てきた。
空売り比率は39.2%と2日連続の40%割れ。
9月21日現在の信用買残は前週比1621億円増の2兆7973億円。
信用売残は1722億円増の1兆673億円と1兆円台乗せ。
権利配当取りのための現物買い、信用売が多かったことの証左でもあろう。
日経平均採用銘柄のPERは13.85倍でEPSは1735円。
1800円に乗せる日が待ち遠しいというところだ。
気になるのは東証時価総額が685兆円まで増加してきたこと。
700兆円の壁を破れるかどうかはまた課題だ。
シカゴ225先物終値は大証日中比120円安の23880円。
9日ぶりの反落予想の朝というところ。
しかし勝手雲は今日から急速な右肩上がりに転じている。
期待は4日連続の日足陽線。
気学では「木曜は「高下荒く初高後安の日。但し下放れは小底入れ」。
解釈は難しい。
ボリンジャーのプラス2σは23971円だ。
日米両政府の首脳会談終了後の共同声明。
「2国間交渉の開始で合意した。
協議が行われている間は共同声明の精神に反する行動を取らない」。
交渉中に米国が自動車関税を引き上げないことを確認した表現というのが日本政府の説明となった。
「日本としては農林水産品について過去の経済連携協定で約束した市場アクセスの譲許内容が最大限である」との表現も入った。
「環太平洋連携協定(TPP)で合意した水準を超えた関税の引き下げには応じないことを両国が認めた」との解釈だ。
日経平均が24000円に乗せた昨日。
市場からはさまざまな声が聞こえた。
まずは日銀のETF買い。
昨日前場のTOPIXの下落率は0.7%。
権利配当落ち分ほど下げていなかった。
「3月28日は1.68%安、昨年9月27日は0.57%安。
日銀は配当落ち分を考慮せずにETFを700億円あまり買っていた。
だから今回も」。
結果的には12日以来のETF買いは今月6回目となった。
これで日銀の「ステルス・テーパリング」は消えたような感じだ。
もう一つは今年1月23日の高値時点とのPERの比較。
日経平均が今年の高値24124円を付けたときのPERは15.81倍。
9月25日のPERは13.89倍。
EPSは1723円だから15.81倍なら27000円台。
1月のEPSは1525円だったから企業収益の増加は相当寄与していることになる。
大引け後に出会ったあるファンドマネージャー氏。
「日経レバ(1570)の空売りでやられている。
去年の今頃もそうだった。売りたくなるんだよね」。
評価損はあっという間に数億円。
こういう投資家さんも多いのだろう。
「踏んだ時は教えてくださいね」。
逆指標としては結構役立つ投資心理かも知れない。
NYダウは106ドル安の26385ドルと3日続落。
一時26606ドルまで上昇した場面もあった。
NASDAQは17ポイント安の7990ポイントと反落。
S&P500は9ポイント安の2905ポイントと3日続落。
ダウ輸送株指数は63ポイント高の11374ポイント。
SOX指数は0.95%下落。
3市場の売買高は70億株。
CME円建ては大証比120円安の23880円。
ドル建ては大証比85ポイント安の23915ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比130円安の23870円。
ドル円は112.72円。
10年国債利回りは3.048%。
◇━━━ カタリスト━━━◇
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