「複合思考」
火曜のNY株式市場でNYダウとS&P500は反落。
「FOMCを控え急上昇が一服した」との解釈。
一方NASDAQは3日続伸で連日の過去最高値更新。
取引時間中には節目の1万ポイントを初めて突破。
ハイテクセクター中心の上昇でアップルは3.2%高で上昇率トップだった。
「雇用統計以外はかなりの強気になれる材料は過去2週間なかった。
市場が強気の熱を帯びそれ自体を材料にしている」という声もある。
国債利回りは低下。
10年国債利回りは0.828%。
2年国債利回りは0.204%。
外為市場では安全資産とされる円とスイスフランの買いが膨らんだ。
円は対ドルで1週間ぶり、スイスフランも約2カ月の高値を更新。
ドル円は107円台後半。
恐怖と欲望指数は67→66。
火曜の日経平均は寄り付き43円安、終値87円安と7日ぶりに反落。。
日足は3日ぶりに陰線。
6日で約1300円上昇した過熱警戒感に107円台への円高、25日線からの10%かい離やFOMC待ち。
不安警戒材料は満載だが要は自律調整。
「必要な調整」との指摘もあるが、これは疑問。
下落反落に必要不必要はないだろう。
東証1部の売買代金は2兆5070億円。
値上がり853銘柄(前日1582銘柄)。
値下がり1219銘柄(前日526銘柄)。
新高値51銘柄(前日51銘柄)。
新安値銘0銘柄(前日2銘柄)。
騰落レシオは134.64(前日141.19)。
NTレシオは14.18倍と8日ぶりに低下(3月9日14.18、3月9日12.90)。
サイコロは10勝2敗で83.33%。
右肩上がりの25日線(21144円)からは9.21%のプラスかい離。
右肩下がりながら横ばいに近づいてきた75日線は20160円。
右肩上がりの200日線(21718円)から6.32%のプラスかい離。
右肩上がりの5日線(22888円)から0.88%のプラスかい離。
5月22日以来12日間割れこんでいない。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲18.559%(前日▲18.753%)。
買い方▲3.977%(前日▲3.900%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲30.044%(前日▲26.487%)。
買い方▲4.589%(前日▲5.806%)。
空売り比率は38.1%(7日連続40%割れ、12日連続40%未満)。
空売り規制なしの比率は6.4%。
6月5日時点の信用売り残は639億円増の9413億円。
4週連続の増加。
同信用買い残は95億円減の2兆40億円。
2週連続の減少。
金額ベースでの信用倍率は2.13倍(前週は2.30倍)。
日経HVは19.0、日経VIは25.91。
日経平均採用銘柄の予想PERは19.44倍(前日19.33倍)。
EPSは1187円(前日11993円)。
暫定PERは17.99倍。
計算上のEPSは1283円。
225のPBRは1.13倍。
BPSは20434円(前日20511円)。
225先物採用銘柄の益回りは5.14%(前日5.17%)。
配当利回りは1.82%。
東証1部全銘柄だと予想PERは22.97倍(前日22.86倍)。
前期基準では19.70倍。
東証1部全銘柄のPBRは1.23倍。
ドル建て日経平均は213.71(12月13日が219.64)。
東証1部単純平均株価は1円安の2162円。
(2019年末2327円、2018年末2077円、2017年末2946円)。
売買単価は1647円(前日1685円)。
東証1部の時価総額は620兆円。
シカゴ225先物終値は大証日中比220円安の22890円。
高値23220円、安値22705円。
大証夜間取引終値は日中比240円安の22870円。
2月21日-25日の23378円-22950円のマドに跳ね返された格好。
気学では「転機を司どる重要日。波動につくべし」。
木曜は「保合いの日なれど不二の高下を見ることあり」。
金曜は「吹き値売り方針の日」。
ボリンジャーのプラス2σが23404円。
一目均衡の雲の上限は20082円。
165日連続で雲の上。
RSIが89.48。
RCIが99.45。
日銀のETF買いは5月13日以来17日連続でゼロ。
メジャーSQ週の「荒れる」水曜日。
今日は変化日、明日は株高の日。
《今日のポイント6月10日》
(1)NASDAQは一時史上初の1万ポイント台乗せ。
ただダウ輸送株指数は227ポイント安の9825ポイントと6日ぶりの反落。
SOX指数は0.03%下落2日続落。
(2)空売り比率は38.1%(7日連続40%割れ、12日連続40%未満)。
売り方苦戦。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲18.559%(前日▲18.753%)。
買い方▲3.977%(前日▲3.900%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲30.044%(前日▲26.487%)。
買い方▲4.589%(前日▲5.806%)。
(3)日銀のETF買いは5月13日以来17日連続でゼロ。
(4)東証1部の時価総額620兆円が壁感。
(5)ドル建て日経平均は213.71と昨年12月13日の219.64に更に迫ってきた。
(6)月曜は右肩上がりの25日線(21028円)からは10.22%のプラスかい離。
14年11月10.03%、13年5月10.06%を抜けた。
(この時200日線からは45%のプラスかい離)
09年4月7日の10.80%以来の高水準だった。
火曜は25日線(21144円)からは9.21%のプラスかい離。
(7)右肩上がりの5日線(22888円)から0.88%のプラスかい離。
5月22日以来12日間割れこんでいない。
(8)裁定残の6月5日時点の株数ベース
売り残8879万株(29日比△683万株)
買い残2296万株(同▲237万株)
(9)年足陽線基準は23204円、昨年末比プラス基準は23782円。
今日は変化日、明日は株高の日。
今年の曜日別勝敗(6月9日まで)
↓
月曜10勝10敗
火曜11勝10敗
水曜11勝9敗
木曜10勝12敗
金曜10勝11敗。
昨日は日経朝刊の「持たざるリスク」の見出しで株安。
アノマリーは成立した。
前場の実況で言ったのは「きっと《高値警戒感からの利益確定売り》が活字になる」。
見出しにはなっていなかったが投信関係の市場関係者のコメント。
「高値警戒の利益確定の売り」。
そのままだった。
見出しは「急伸の割安株失速」だから結構芸が細かい。
ただ・・・。
データというのは単一でなく複合でみることが重要だろう。
指摘されていたのは25日線からのかい離率。
「10%を超えたのは13年5月22日、14年11月14日以来3度目。
1度目の翌日の5月23日は前日比1143円安となりアベノミクス開始後で初の大幅下落となった」。
これは事実だ。
しかしこの時は25日線が話題だったのではなくポイントは200日線だった。
記憶ではプラスかい離が45%だった。
今の200日線からのプラスかい離はまだ6.3%。
まったく違和感はない水準。
単一指標だけで論じると間違えやすい。
火曜のNYダウは300ドル安の27220ドルと7日ぶりの反落。
NASDAQは29ポイント高の9953ポイントと3日続伸。
S&P500は25ポイント安の3207ポイントと反落。
ダウ輸送株指数は227ポイント安の9825ポイントと6日ぶりの反落。
SOX指数は0.03%下落2日続落。
VIX指数は27.48。
3市場の売買高は138億2000万株(過去20日平均は125.4億株)。
225先物CME円建ては大証日中比220円安の22890円。
ドル建ては大証比日中比215円安の22895円。
ドル円は107.72円。
10年国債利回りは0.828%。
2年国債利回りは0.204%。
◇━━━ カタリスト━━━◇
PCI(3918)・・・動兆
PCIに注目する。
同社は自動車、家電などの組み込みソフト開発が主力。
業務ソフトやIoT、半導体の開発も手がける。
産業構造のデジタル化加速は追い風。
スーパーシティ構想は自動運転分野に注力。
自動車向け組み込みソフトの受託開発での実績は大きい。
情報セキュリティービジネスにも期待感。
昨日2日連続ストップ高。
(兜町カタリスト櫻井)
