「舞い納めの大納会にあたり」

「舞い納めの大納会にあたり」

令和元年の株式劇場「舞納め」の大納会。
問われたのは「覚悟と勇気」の1年でした。
情報伝達手段の発達が地球を小さくし、海外動向に敏感になってきた時代。
それにしても北米大陸やユーラシア大陸など海の向こうの一挙手一投足に過敏に反応する相場。
当然ではあるのですが、地に足がついていない相場観の横行はただ手の筋肉の反射神経を鍛えるだけの代物。
お医者さんが患者さんに触れず、目も合わせず、ただパソコンに向かう姿勢みたいなもの。
それで身体の全体像という診断や治療ができるのかというと結構微妙でしょう。
ヒトを見ないから局所に拘り全身の未来を見逃してることは株式市場も同様。
「気をつけましょう」なんて覚悟のない言葉の横行が相場の正しい方向を歪めているような気がします。
そして、局部的な悪材料にだけ反応することが市場から勇気をなくしているのでしょう。
しばしば間違える専門家に頼らす、自分を礎に自分を信じること。
他力で右往左往するのではなく自分の頭で考えて自分の体で感じること。
これが今後も求められることは間違いありません。
まさに「投資家のプライド」です。
「勘と度胸」の従来的相場観を軽く見る向きもありますが、相場は欲望と心理の集積場。
機械ではなく人としての「勘=記憶力」と「度胸=推理判断力」の可能性に未来を見つけていきたいものです。
相場は本来の自由奔放さのなかで形成しが育まれるもの。
「かくあらねばならない」とか「過去の経験則の延長戦上では」なんて固い頭では相場の想像や創造なんてできません。
大きな白いキャンパスに自由に絵を描くこと。
そうすれば相場はますます大きくなっていくことでしょう。
いい加減で無責任な市場関係者の意見に従うのではなく、自分で感じた疑念やシナリオを重視しましょう。
「相場は明日もある。
そして未来永劫に繰り返し続くもの」。
これを忘れないことこそ大切です。
前人未到の未体験の高値への階はかならず架けられていると信じたいものです。
今年1年お読みいただきありがとうございました。
来る子年も「元気の出る相場観」を提供していきたいと考えています。

スケジュールを見てみると・・・

31日(火):大晦日、米CB消費者信頼感、S&P住宅価格指数、FHFA住宅価格、中国製造業PMI
 1日(水):元日、日米貿易協定と日米デジタル貿易協定発効、所得税の見直し施行、パリ協定運用開始
 2日(木):東京休場、中国財信製造業
 3日(金):東京休場、米ISM製造業景況感、建設支出
 6日(月):大発会、自動車販売台数
 7日(火):マネタリーベース、米貿易収支、ISM非製造業景況感、製造業受注、英国議会再開
 8日(水):消費動向調査、毎月勤労統計、米ADP雇用レポート、消費者信用残高、下げの日
 9日(木):国民の生活に関するアンケート調査
10日(金):オプションSQ、家計調査、景気動向指数、TOKYO AUTO SALON(幕張メッセ)、米雇用統計、鬼宿日、一粒万倍日、天恩日、神吉日
週末:東京eスポーツフェスタ(ビッグサイト)、台湾総統選挙

引け後はストボ年末特番のナマ放送。
舞い初めは1月4日の日本橋「2020年株式劇場 初め良ければ総て良し」。
そして大発会は1月6日で6日新甫。
良いお年を、そして良い相場をお迎えください。

(櫻井)。

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