週末のNY株式は小動き。アマゾンなど消費関連セクターが上昇。
一方、ハイテクセクターとエネルギーセクターは下落。
週足では主要3指数ともに下落。
第1四半期の実質GDP速報値は年率換算で前期比2.3%増と前期の2.9%増から減速。
個人消費が5年近くぶりの弱い伸びとなったことが響いた。
ただ市場予想の2.0%は超えた。
「先行きは大型減税が企業投資を押し上げるとみられる。
2009年7月に始まった米景気の拡大局面は今年5月で戦後2番目の長さに達しそう」という見方だ。
一方でS&P500採用銘柄のうち、約半数がすでに四半期決算を発表。
このうち79.4%がコンセンサス予想を超える好決算となっている。
10年債利回りは2.959%と低下。
VIX(恐怖)指数は15.39まで低下した。
週間ベースでは、NYダウは0.6%安、NASDAQは0.4%安、S&P500は0.00%安。
それぞれ3週ぶりの反落。
月間ベースでは、NYダウは0.9%高、NASDAQは0.8%高、S&P500種指数は1.1%高。
それぞれ3カ月ぶりに反発した。
週明けのNYダウは続落。
朝方はマクドナルドの好決算から170ドル以上反発。
ただ積極的に上値を追う材料に欠け、次第に売りに押される展開。
引け際に下落幅を100ドルほど拡大し安値圏で引けた。
3月の個人消費支出デフレーターはア指数が前年同月比1.9%上昇で着地。
FOMCを控え金融政策の行方を見極める雰囲気からの買い控えモードとの声も聞こえる。
正式に合併表明したスプリントとTモバイルの急落も足を引っ張った格好。
物価は上昇してきたものの長期金利は反応薄。
10年国債利回りは2.93%。
ドル円は109円20銭台で推移。
VIX(恐怖)指数は16.04%まで上昇した。
「NYに追随・独立の境目」
日経平均は週間では約305円の上昇で節目の22500円に迫った。
週足は5週連続陽線(累計9%上昇)。
主力銘柄の値動きはマチマチながら展開としては悪くない。
「いよいよ半値戻りは全値戻りを意識した展開。
ファナックが年初来の新安値に売られてアドバンテストが同新高値に買われた。
極めてわかりやすい相場」という声が聞こえる。
金曜は値上がり銘柄数983、値下がり銘柄数1019と値下がり銘柄数の方が多い割には上昇の動き。
むしろ新高値銘柄数100(前日72)と3ケタに乗せたことが評価されよう。
新安値銘柄数は34(前日24)だった。
TOPIXも5週続伸(累計6.7%上昇)。
東証マザーズ指数は0.7%高、日経ジャスダック平均は0.4%高、東証2部指数は0.8%高。
それぞれ4週ぶり反発。
月間ベースでは、日経平均株価は4.7%高で陽線らしい月足陽線。
TOPIXは3.6%高、ともに3カ月ぶりの反発。
東証マザーズ指数は5.3%安、3週続落(累計13.0%)下落。
日経ジャスダック平均は1.0%安、3週続落(同6.9%下落)。
東証2部指数は2.3%安、3週続落(同6.9%下落)。
日経平均は25日線からは3.4%のプラスかい離。
騰落レシオは127.41%。
サイコロは8勝4敗で66.7%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方は▲12.857%。
買い方は▲8.314%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方は▲17.63%。
買い方は▲15.03%とようやく逆転。
空売り比率は37.3%と2日連続40%割れ。
日経平均採用銘柄のEPSは1719.04円と4月18日の1712円の記録を抜いた。
5月は過去10年で日経平均株価は6勝4敗。
直近4年間は連続上昇中。
過去28年間では15勝13敗で、月別順位は5位。
1993年~2017年間では、日経平均株価は13勝12敗(8位)。
気学では「下げ続けてきた時は小底入れとなる日」。
週明けのシカゴ225先物は大証日中比70円安の22440円。
(兜町カタリスト櫻井)
