「結構悩ましい」

NY株式市場はNYダウとS&P500が続落。
NASADAQは8日続伸とマチマチの展開。
エネルギーセクターが下落しアップルやアマゾンなどが上昇した。
7月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比横ばいで着地。
市場予想の0.2%上昇を下回った。
横ばいとなるのは7カ月ぶり。
前年比は3.3%上昇(予想は3.4%)だった。
燃料、食品、航空運賃、病院外来診療などが下落。
一方、ホテル、医薬品、病院入院治療、アパレル、自動車などは上昇。
食品とエネルギー、貿易サービスを除いたコア物価は前月比0.3%上昇。
前年比は2.8%上昇で、前月の2.7%上昇から小幅に加速。
力強い労働市場と堅調な経済がインフレを押し上げている。
輸入関税も価格への圧力となっているとみられる。
鉄鋼製品は7月に前月比1.6%上昇、前年比では12.4%上昇した。
「製造業者は今のところ価格上昇の一部を吸収している。
さらなる関税が予想され、設備稼働率も高い状況で、最終需要物価がさらに著しく上昇し始めるのは時間の問題だ」という見方だ。
8月4日までの週の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は21.3万件で、前週比6000件減少。
市場予想は22万件で、予想外の改善となった。
10年国債利回りは低下。
ドル円は111円台前半での推移。
VIX(恐怖)指数は11.20%と上昇。
 
日経平均は一時プラスに浮上したものの結局は続落。
続落となったものの売り一辺倒とはならず、下値では買いも入った。
安値(22497円)は25日線(22454円)を割り込まず。
終値(22598円)は5日線(22587円)を上回った。
「寄り後の安値から100円以上も上値で終わったのは悪くない。
ただ水曜が上ヒゲ、木曜が下ヒゲと膠着感強い状況がさらに鮮明」との見方もある。
「投資部門別売買動向(8月第1週)で個人投資家が670億円の買い越し。
外国人が672億円の売り越し。
いつも反対方向に動くことが多いが今回はともに4週ぶりの姿勢転換。
8月第1週は7月31日にかけて日銀金融政策決定会合があり、政策修正が発表された週。
1日のザラバ高値22775に日経平均は410円ほど上昇したのが経緯。
外国人が買っているという声もあったが買ったのが個人投資家。
週末にかけて売りかぶせたのが外国人投資家という構図。
外国人は先物も2000億円以上売っており、平均株価の上値の重さを演出している」という見方だ。
刹那的な解釈はしばしば間違っているというのは市場の常だ。
NTレシオは12.9倍。
25日線からは0.6%のプラスかい離。
騰落レシオは109.94%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲10.286%。
買い方▲10.174%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲5.33%。
買い方▲19.55%。
売り方の▲5%台はそろそろ買い方反撃の水準とも考えられる。
空売り比率は42.5%と9日連続の40%超。
日経平均採用銘柄のPERは13.29倍でEPSは1700.40円。
着実に増加し1700円台に乗せてきた。
シカゴ225先物終値は大証日中比40円安の22560円。
SQ通過で売り一巡と考えたい週末。
気学では「戻り売り方針の日」となっている。
 
全体の83.1%が通過した3月期決算企業の決算集計。
第1四半期売上高は8.3%増、経常利益は16.9%増、純利益は28.5%増。
通期は売上高3.1%増、経常利益は2.5%増、純利益は▲0.1%減。
通期純利益のマイナス幅は減少してきた。
着地でおプラスにも期待できそうな気配だ。
悩ましいのは第1四半期の28.5%増益。
おそらく東芝の1兆円という刹那的な特益が効いているのだろうがこれは一過性のもの。
この解釈が結構悩ましい。
東芝を除いても1割増益との見通しではある。
日経1面トップの見出しは「米企業、好況で24%増益」。
見かけ上は好況のアメリカよりも市場関係者の懸念だらけの東京の方が上なのだが・・・。
 
 
NYダウは74ドル安の25509ドルと続落。
NASDAQは3ポイント高の7891ポイントと8日続伸。
S&P500は4ポイント安の2853ポイントと続落。
ダウ輸送株指数は33ポイント安の11141ポイント。
CME円建ては大証比40円安の22560円。
ドル建ては大証比25ポイント安の22575ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比50円安の22550円。
ドル円は111.05円。
10年国債利回りは2.927%。
 
スケジュールを見てみると・・・
 
10日(金):4~6月GDP、オプションSQ、企業物価指数、第3次産業活動指数、米消費者物価、財政収支、英4~6月GDP
週末:山の日、日中平和友好条約締結40周年
13日(月):インド消費者物価
14日(火):米輸出入物価、中国鉱工業生産、小売売上高、独GDP
15日(水):7月訪日客数、米小売売上高、NY連銀製造業景気指数、鉱工業生産、企業在庫
16日(木):貿易統計、米住宅着工件数、フォラデルフィア連銀製造業景況感
17日(金):米CB景気先行指数、ミシガン大学消費者信頼感

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