「空売り比率は59日ぶりの40%割れ」
週明けのNY株式市場は反落。
NYダウは206ドル安の25819ドル。
一時414ドル下落した場面もあった。
NASDAQは17ポイント安の7577ポイント。
S&P500は2800ポイントを割れた。
朝方は買い先行となったものの「貿易交渉での米中合意は織り込み済みで材料出尽くし感」との解釈。
そして売り物優勢の展開。
また「知的財産権侵害など中国の構造問題を巡る協議は合意に至っていない」との見方も売り材料となった。
12月の建設支出額が0.6%減と市場予想(0.2%増)に反してマイナスになったことも悪材料。
経済指標の下振れ継続を市場が垣間見たという格好。
シティグループが算出するエコノミック・サプライズ指数はマイナス45.4。
2017年8月以来およそ1年7カ月ぶりの低水準。
同指数は経済指標の予想と実績のかい離を指数化したもので、実績が予想を上回れば上昇。
下回れば下落を意味する。
前週に民主党議員が提案した国民皆健康保険制度の法案や薬価引き下げの圧力を懸念する売りもあった。
医療伊保険のユナイテッドヘルスやドラッグストアのウォルグリーン・ブーツ・アライアンスが大幅安。
10年国債利回りは2.72%水準。
ドル円は111円台後半。
VIX(恐怖)指数は14.62。
週明けの日経平均株価は続伸。
寄り付き209円高、終値219円高。
10月2日高値と12月26日安値の半値戻し(21698円)をクリア。
「半値戻しは全値戻しの格言から10月高値24448円円奪回を目指す動きとなるのだろう」という希望の声も聞こえる。
後場一段高で終値で21800円台。
26週線(21650円)、12月メジャーSQ値21618円も上抜いた。
東証1部の売買代金は2兆1536億円。
値上がり1481銘柄。値下がり579銘柄。
新高値35銘柄は今年最高。新安値3銘柄。
騰落レシオは111.26。
空売り比率は39.9%。
11月30日以来59日ぶりの40%割れとなった。
40%割れが継続すれば22000円も上抜けてこよう。
日足は2日連続の陽線。
25日線(21096円)からは3.4%のプラスかい離。
75日線(21125円)とのゴールデンクロスは間もなく。
200日線(22048円)からは1.0%のマイナスかい離と近づいてきた。
5日線(21563円)、26週線(21669円)は上抜けた。
52週線が21963円。
週足の一目均衡の雲の下限が21684円、上限が21973円。
勝手雲の上限が21698円。
週足のボリンジャーのプラス2σ水準が21992円。
12か月移動平均が22046円。
月足の勝手雲の上限が21868円。
NT倍率は13.41倍。
松井証券信用評価損益率で売り方▲10.374%(前日 ▲9.435%)。
買い方▲9.440%(前日▲10.336%)。
ようやく逆転した。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲6.116%。
買い方▲16.034%。
日経HVは16.4、日経VIは16.54。
日経平均採用銘柄のPERは12.44倍。
EPSは1754円。
PBRは1.15倍。
シカゴ225先物終値は大証日中比70円安の21685円。高値21865円、安値12595円。
ボリンジャーのプラス2σが21861円。プラス3σが22243円。
気学では「押し目買いの日。ただし急伸高は利入れ良し」。
水曜は「人気に逆行して動き前後場歩調を変える」。
木曜は「初め高いと後安の日。逆なら見送れ」。
金曜は「上寄りすると押し込むが安寄りすると踏みあがる日」。
5日付け日本証券新聞で始まった1面コラム「乾坤一擲」第1回。
赤間さんが書いていたのは「株式相場は、大きくとらえれば、バブルとバーゲンの繰り返し。
その両極の間を、神経質に揺らぎながら通常の相場が形成される」。
深い言葉だ。
(兜町カタリスト櫻井)
