「相場先行型のニュース」

 
「相場先行型のニュース」
 
 
週末のNY株式市場は主要3指数揃って反落。
背景はまた「新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大懸念」。
中国関連銘柄とされるダウ、キャタピラーなどが下落。
NYダウの下落幅は一時は300ドルを超えた場面もあった。
もっとも「新型コロナウイルスは利益を確定させるための口実に過ぎない」という見方もある。
第4四半期決算の利益と売上高が市場予想を上回ったインテルが8.1%上昇。
通年の売上高見通しも市場予想を上回り「半導体業界が長い低迷期から脱しつつある」との見方が優勢となった。
クレジットカートのアメックスは2.8%高で取引時間中の過去最高値を更新。
週間ではNYダウとS&P500が昨年8月以来の大幅下落。
NSADAQは7週間ぶりの下落。
国債価格は上昇。利回りは4日連続で低下。
10年国債利回りは1.685%。
2年国債利回りは1.497%。
10年債利回りは約2カ月ぶり、2年債利回りは2週間ぶりの水準に低下した。
ドル円は109円台前半
 
 
週末の日経平均は寄り付き55円高、終値31円高。
日足は陰線。
日経ジャスダック平均もマザーズ指数も下落。
ただ25日線(23823円)のサポートが効いた格好。
日経平均は週間では約214円の下落。
週足は3週ぶりに陰線で今年初。
東証1部の売買代金は1兆8104億円と5日連続の2兆円割れ。
値上がり524銘柄(前日433銘柄)、値下がり1536銘柄(前日1660銘柄)。
新高値71銘柄(前日98銘柄)。
新安値34銘柄(前日19銘柄)。
騰落レシオは89.09(前日96.37)と90%割れ。
NTレシオは13.77倍(10月28日が13.87倍)。
サイコロは8勝4敗で66.7%。
右肩下がりの25日線(23823円)からは0.02%のプラスかい離。
200日(22036円)からは8.16%のプラスかい離。
5日線(23920円)は右肩下がり。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲14.551% 。
買い方▲6.949%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲7.292%。
買い方▲13.546%。
空売り比率は44.9%で4日連続の40%超。
空売り規制なし銘柄の比率は8.4%。
日経HVは15.2、日経VIは14.88。
日経平均採用銘柄のPERは14.48倍。
EPSは1645円。
PBRは1.17倍。
BPSは20365円。
225先物採用銘柄の益回りは6.91%。
ドル建て日経平均は217.50(12月13日が219.64)。
東証単純平均株価は10円安の2323円。
(2019年末2327円、2018年末2077円、2017年末2946円)。
売買単価は1873円(前日1860円)。
シカゴ225終値は大証日中比165円安の23635円。
高値23890円、安値23550円。
気学では「上寄りすると後下押す日。逆に下放れると戻す」。
火曜は「往来相場、逆迎え」。
水曜は「前日高かりし時は反落する日」。
木曜は「弱体日、吹き値売り方針」。
金曜は「案外高き日なり、逆に安き時は翌日高し」。
勝手雲の上限は今日また白くねじれる。
1月17ザラ場高値24115円は遠くなってきた。
上海は旧正月で木曜まで休場。
「中国株式市場のヘッジとして東京が使われるとも度々あった」と市場関係者。
月足陽線基準23204円は死守したい月末週。
そして75日線(23197円)がサポートだろう。
 
週間ベースではNYダウは1.2%安、3週ぶりの下落。
NASDAQは0.8%安、7週ぶりに反落。
S&P500は1.0%安、3週ぶりの下落。
英FTSEは1.15%高、2週ぶり反発。
独DAX指数は0.37%高 3週続伸。
仏CSC400は1.25%高 2週ぶり反発。
 
週間ベースで日経平均株価は0.9%安。
TOPIXは0.3%安、ともに3週ぶり下落。
東証マザーズ指数は11.7%安、4週続落(累計4.2%)下落。
日経ジャスダック平均は0.1%高、16週続伸(同16.1%上昇)、
東証2部指数は1.4%安、4週ぶり下落。
 
「相場はニュースを食べて生きている」。
あるいは「ニュースは相場で作られる」。
本来はニュースが先で相場が反応するのだろう。
しかし相場動向によってクロースアップされたりデフォルメされるニュースもある気がする。
良い例はトランプ大統領の行動かも知れない。
株価が上昇局面でネガ子コメント。
株価の下落局面ではポジコメント。
しかし相場を的確にウォッチしながらの対中姿勢というのは相場先行型とも言える。
人間の行うことだから相場動向は心理に大きく影響することもある。
そういう意味ではニュースのリズムというのも重要だ。
「今、なぜ武漢なのか」。
そんなことも考えておきたい局面でもあろうか。
 
週末のNYダウは170ドル安の28989ドルと4日続落。
NASDAQは87ポイント高の9314ポイントと3日ぶりの反落。
S&P500は30ポイント安の3295ポイントと3日ぶりの反落。
ダウ輸送株指数は83ポイント安の11059ポイントと反落。
SOX指数は1.10%下落。
VIX指数は14.56。
3市場の売買高は79.6億株(直近20日平均71.3億株)。
225先物CME円建ては大証日中比165円安の23635円。
ドル建ては大証比日中比145円安の23655円。
ドル円は109.27円。
10年国債利回りは1.685%。
2年国債利回りは1.497%。
 
 
◇━━━ カタリスト━━━◇
 
東京エレクトロンデバイス(2760)・・・動兆
 
東京エレクトロンデバイスに注目する。
同社は東京エレ系半導体商社。
産業用に強み。
製品開発、設計、製造のPB事業も
ネットワーク機器やストレージが堅調。
3Dビジョンロボットシステムに期待感。
先週末まで4連騰。

(兜町カタリスト櫻井)

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