「相場は利で動く」

「相場は利で動く」

週末のNY株式市場で主要3指数はそろって急反落。
下落幅は昨年10月以来の大きさだった。
きっかけはJ&Jの3.6%安。
開発中の新型コロナウイルスワクチンについて有効性が66%だったと発表。
ファイザーやモデルナなどの95%の予防結果に見劣りしたことを嫌気した。
またヘッジファンドと個人投資家の攻防も継続。
ゲームストップなどへの個人投資家の買いが復活。
ゲームストップ株は一時2倍超に値上がりし67.9%高。
逆にヘッジファンドなどの売り方が踏み上げられる「ショートスクイーズ」への懸念が再燃。
「ヘッジファンドなどが空売りで出した数十億ドルの損失を穴埋めするため、保有する優良銘柄の一部売却に動く」。
そういう見方でアップルが3.7%安。
マイクロソフは2.9%安。
決算は淡々と通過。
2020年第4四半期決算を発表したS&P500採用銘柄は184社。
利益が市場予想を上回った企業は84.2%と過去4四半期の平均(75.5%)を上回っている。
12月コア個人消費支出(PCE)価格指数(変動の大きい食品とエネルギーを除く)は前月比0.3%上昇。
20年第4四半期の雇用コスト指数(ECI)は前期比0.7%上昇。
市場予想の0.5%上昇を超える伸びとなった。
賃金・給与が好調に伸び、全体水準を押し上げた。
10年国債利回りは1.051%。
2年国債利回りは0.121%。
ドル円は一時104.96円まで下落した場面があった、
終値ベースは104.68円。
のビットコインは2.2%高の3万4300ドル。
テスラのイーロン・マスクが自身のツイッターのプロフィールに「#bitcoin」と投稿したことが押し上げ要因。
「ビットコインはゲームストップを巡る熱狂に巻き込まれた。
マスク氏のツイートで仮想通貨が再び注目された」という声がある。
市場の熱さと興奮は異常値と言えなくもない状態だ。
SKEW指数は134.30と1日で約8%低下。
恐怖と欲望指数は41→35。
再び弱気ゾーン。

週末のNYダウは620ドル安の29982ドルと反落。
安値は29856ドル。
NASDAQは266ポイント安の13070ポイントと反落。
安値は12985ポイント。
S&P500は73ポイント安の3714ポイントと反落。
安値は3694ポイント。
ダウ輸送株指数は316ポイント安の12087ポイントと反落。
SOX指数は1.64%安の2887ポイントと反落。
VIX指数は33.09と上昇。
3市場の売買高は171.3億株(前日195.8億株、過去20日平均152.6億株)。
225先物CME円建ては大証比日中比210円高の27780円。
ドル建ては大証比日中比215円高の27785円。
ドル円は104.68円。
10年国債利回りは1.070%。
2年国債利回りは0.111%。

週間ベースでNYダウは3.3%安。
NASDAQは3.5%安。
S&P500は3.3%安。
それぞれ2週ぶりに反落。
月間ベースではNYダウは2.0%安、3カ月ぶりの反落、
NASDAQは1.4%高、3週続伸(累計19.8%上昇)。
S&P500は1.1%安、3カ月ぶりの反落。

中国国家統計局が発表した1月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は5カ月ぶりの低水準。
大手企業や国有企業が対象の製造業PMIは51.3。
2月の51.9から低下した。
景況拡大と悪化の分岐点である50は引き続き上回った。市場予想は51.6への低下だった。
「最近の国内での市中感染が一部企業の生産に一定程度影響し、全体的な製造業の拡大が鈍化した。
春節(旧正月)前後は、従来から製造業の活動が低下する時期でもある」というコメントだ。

週末の日経平均は寄り付き123円高。
終値は534円安の27663円と続落。
下落幅は28日の437円を上回ったり今年最大。
28000円割れは1月7日以来3週間ぶり。
1月8日のマドが27677円ー27624円。
1月7日のマドが27340円ー27196円だった。
日足は2日ぶりに陰線。
週足陽線基準28822円は下回って5週間ぶりに陰線。
月足陽線基準は27258円は上回って3か月連続陽線。
「株高の日」にならず「前日比マイナス」で千鳥足終焉。
「昨年9ー11月の最終日の株安の再来」という声もある。
7月31日の629円安、10月30日の354円安は記憶に残っている。
その後反発したのも歴史だ。
日経平均は週間では約968円の下落。
TOPIX、東証マザーズ指数、日経ジャスダック平均は続落。
東証1部の売買代金は3兆2329億円(前日4兆8385億円)。
9日連続で2兆円超。
値上がり314銘柄(前日912銘柄)。
値下がり1834銘柄(前日1192銘柄)。
新高値38銘柄(前日40銘柄)。
新安値7銘柄(前日4銘柄)。
騰落レシオは103.61(前日102.21)。
NTレシオは15.29倍(前日15.33倍)。
23日連続で15倍台。
サイコロは5勝7敗で41.67%。
右肩上がりの25日線(27892円)からは▲0.82%。
24日ぶりに下回った。
昨年10月30日には▲2.33%(週末▲1.08%)までマイナス乖離が開いた。
ただ2日後にはアッサリ解消。
右肩上がりの75日線は26122円。
右肩上がりの200日線(23578円)からは△17.32%(前日△19.82%)。
2日連続で△20%割れ。
右肩下がりの5日線(28372円)から▲2.50%。
4日連続で下回った。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲17.162%(前日▲18.947%)。
買い方▲6.907%(前日▲5.208%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲7.739%(前日▲7.694%)。
買い方▲15.287%(前日▲12.815%)。
売り方買い方の差は拡大。
空売り比率41.8%(2日ぶりに40%超:前日50.2%)。
空売り規制なしの比率7.9%(前日5.9%)。
日経VIは28.63と上昇。
日経平均採用銘柄の予想PERは25.05倍(前日25.68倍)。
前期基準では20.66倍。
EPSは1104円(前日1098円)。
225のPBRは1.21倍。
BPSは22862円(前日22924円)。
225先物採用銘柄の益回りは3.99%(前日3.89%)。
配当利回りは1.68%。
東証1部全銘柄だと予想PERは27.96倍。
前期基準では22.40倍。
PBRは1.34倍。
ドル建て日経平均は264.77(前日270.40)。
東証1部単純平均株価は37円安の2330円。
(2020年末2341円、2019年末2327円、
2018年末2077円、2017年末2946円)。
東証1部売買単価は2261円(前日2258円)
東証1部時価総額は687兆円(前日695兆円)。
週末のシカゴ225先物終値は大証日中比210円高の27780円。
高値28395円、安値27565円。
225先物大証夜間取引終値は日中比250円高の27820円。
先週とはケタを間違えそうな水準。
気学では「初め強いと後安のこと多し。吹き値売り」。
火曜は「安値にある時に急伸する日。押し目買い」。
水曜は「強象日にして後場高きこと多し」。
木曜は「人気に逆行して動く日」。
金曜は「変化注意日」。
ボリンジャーのプラス1σが28638円。
マイナス1σが27145円。
一目均衡の雲の上限が26399円。
58日連続で雲の上。
勝手雲の上限は28228円。
勝手雲の下限は27670円。
2日連続雲の中で下抜けそうな格好。
RSIが43.01(前日60.05)。
RCIが44.23(前日65.66)。
週末に水星逆行開始。
アノマリー的には「上げの特異日」。

《今日のポイント2月1日》

(1)週末のNY株式市場で主要3指数はそろって急反落。
   下落幅は昨年10月以来の大きさだった。
   SKEW指数は134.30と1日で約8%低下。
   恐怖と欲望指数は41→35。
   再び弱気ゾーン。

(2)ダウ輸送株指数は316ポイント安の12087ポイントと反落。
   SOX指数は1.64%安の2887ポイントと反落。
   VIX指数は33.09と上昇。
   3市場の売買高は171.3億株(前日195.8億株、過去20日平均152.6億株)。
   225先物CME円建ては大証比日中比210円高の27780円。

(3)東証1部の売買代金は3兆2329億円(前日4兆8385億円)。
   9日連続で2兆円超。
   新高値38銘柄(前日40銘柄)。
   新安値7銘柄(前日4銘柄)。
   騰落レシオは103.61(前日102.21)。
   NTレシオは15.29倍(前日15.33倍)。
   23日連続で15倍台。
   サイコロは5勝7敗で41.67%。

(4)右肩上がりの25日線(27892円)からは▲0.82%。
   24日ぶりに下回った。
   昨年10月30日には▲2.33%(週末▲1.08%)までマイナス乖離が開いた。
   ただ2日後にはアッサリ解消。
   右肩上がりの200日線(23578円)からは△17.32%(前日△19.82%)。
   2日連続で△20%割れ。
   右肩下がりの5日線(28372円)から▲2.50%。
   4日連続で下回った。

(5)空売り比率41.8%(2日ぶりに40%超:前日50.2%)。
   空売り規制なしの比率7.9%(前日5.9%)。
   日経VIは28.63と上昇。

(6)松井証券信用評価損益率速報で売り方▲17.162%(前日▲18.947%)。
   買い方▲6.907%(前日▲5.208%)。
   マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲7.739%(前日▲7.694%)。
   買い方▲15.287%(前日▲12.815%)。
   売り方買い方の差は拡大。

(7)日経平均採用銘柄の予想PERは25.05倍(前日25.68倍)。
   EPSは1104円(前日1098円)。
   225のPBRは1.21倍。
   BPSは22862円(前日22924円)。

(8)ドル建て日経平均は264.77(前日270.40)。
   東証1部時価総額は687兆円(前日695兆円)。

(9)ボリンジャーのプラス1σが28638円。
   マイナス1σが27145円。
   勝手雲の上限は28228円。
   勝手雲の下限は27670円。
   2日連続雲の中で下抜けそうな格好。
   RSIが43.01(前日60.05)。
   RCIが44.23(前日65.66)。
   週末に水星逆行開始。
   アノマリー的には「上げの特異日」。
 
今年の曜日別勝敗(1月29日まで)

月曜1勝2敗
火曜2勝2敗
水曜2勝2敗
木曜3勝1敗
金曜1勝3敗

1月第3週の海外投資家動向。
現物1340億円売り越し(3週間ぶり)。
先物2017億円の売り越し(3週連続)。
合計3357億円の売り越し(2週連続)。

週間ベースで日経平均株価は3.4%安。
TOPIXは2.6%安。
ともに5週ぶり反落。
東証マザーズ指数は6.4%安、2週ぶり反落。
日経ジャスダック平均は1.2%安、2週ぶり反落、、
東証2部指数は3.4%高、2週続伸。
東証REIT指数は2.3%高、2週続伸。

月間ベースでは日経平均株価は0.8%高、3カ月続伸(累計20.4%上昇)。
TOPIXは0.2%高、3カ月続伸(同14.5%上昇)。
東証マザーズ指数は1.0%高、2カ月ぶり反発。
日経ジャスダック平均は1.5%高、3カ月続伸(同6.4%上昇)。
東証2部指数は6.8%高、3カ月続伸(同15.2%上昇)。
東証REIT指数は3.5%高、3カ月続伸(同12.9%上昇)。

空売りレポートのシトロンは20年前に設立された。
「当時は個人投資家をウォール街や不正行為、株式販促から守るという意図があった。
その後、シトロンは目標を見失いエスタブリッシュメント(既存勢力になってしまった」とのコメント。
今後は「投資意欲の旺盛な全く新しい世代の株主による支援を活用できる企業についてアイデアを発信していく予定」。
今後はロングの調査に集中するという。
空売り推奨レポートはSNS(交流サイト)「レディット」に代表される個人投資家の行動に負けたということだ。

ゲームストップへの個人投資家の買いを促したのは同社の財務や見通しの根本的な変化ではない、
SNS「レディット」に投稿された強気のコメントだった。
「GME(ゲームストップ株)は聖杯(最高の投資対象)だ」。
「今なお月へ向かう途中だ。
買うのが遅過ぎるということはない」。
東京市場の掲示板などでも時折見かけるような言葉だ。
東京では「風説」という言葉がある。
しかしこれらの書き込みが風説かというと違うだろう。
それでも強い言葉に反応する傾向は東西一緒のようだ。
「利用しやすい個人向けネットトレーディングとSNSの組み合わせ」。
いかにも近代的に見えるが中身は「大量の売買注文と風説のようなささやき」。
ツールが進歩しただけの古典的な手法だ。
「誰それが買っている」。
「いくらまで買うらしい」。
確証のない言葉はまことしやかに流れ上昇が上昇を呼ぶ状況。
何度も経験してきたことだ。
世代が変わってまた現れただけに過ぎない。
それにしても・・・。
証券市場の理想と恋い焦がれたNY株式市場も結局は欲望の集積場だった。
ITを駆使したオプションさえも設けの道具と化した。
やはり相場に必要なのは高邁な学術理論ではないというころ。
ESGやSDGsをきれいに唱えるファンドでさえ勝てない相場があるということ。
「相場は利で動く」。
これだけが変わらない真実だ。

時期は麦踏み。
麦は踏まれれば踏まれるほど強くなるとされる。
市場も、まだ麦踏みの季節。
やはり踏まれれば踏まれるほど強くなるのかも知れない。
「買い物吹雪のサライの空へ、いつか帰るいつか帰るきっと帰るから」だろうか。

世界経済フォーラム(WEF)主催「ダボス・アジェンダ」
菅総理発言(令和3年1月29日)

(1)日本は、新型コロナウイルスの一日も早い収束に向け、全力を挙げます。

(2)ポストコロナを見据え、日本経済、そして世界経済の未来に希望を与える、
新たな「成長の原動力」を、日本が率先して作り上げていく。
その鍵となるのが、「グリーン」と「デジタル」。

(3)「グリーン」。
昨年、2050年カーボンニュートラルを宣言しました。
この達成に向けて、昨年末、「グリーン成長戦略」をとりまとめました。
洋上風力や水素などの14の重要分野ごとに、高い目標を掲げています。

(4)「デジタル」。
ポスト5G、6Gの国際競争が過熱化する中、官民を挙げて研究開発を進め、
通信規格の国際ルールづくりを主導し、フロントランナーを目指します。

(5)「グリーン」と「デジタル」、これらの私の重要政策を支えるのが日本の技術力です。
桜が咲く4月に、東京で、世界経済フォーラムとの協力により、グローバル・テクノロジー・ガバナンス・サミットが開催されます。

(6)第三に、お伝えしたいのは、自由貿易への変わらぬコミットメントです。

(7)日本は、この夏、東京オリンピック・パラリンピックを開催します。
人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証として、そして、「世界の団結」の象徴として、
世界中に「希望」と「勇気」をお届けできる大会を実現する決意です。 

◇━━━ カタリスト━━━◇

アイリッジ(3917)・・・動兆

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企業のOMO領域におけるDXのソリューション提供に期待。

(兜町カタリスト櫻井)

 

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