「泰然自若とした職人」
NY株式市場で主要3指数はマチマチ。
NYダウは小幅に反落。
S&P500とNASDAQは続伸。
S&P500は月間で7.9%上昇。
月間上昇率としては2015年10月以来の大きさ。
1月としては1987年以来の大幅高となった。
月間ではNYダウは7.2%、NASDAQは9.7%上昇。
「1月効果のアノマリー」ということができそうだ。
VIX(恐怖)指数は16.61に低下。
第4四半期決算で売上高と利益がそろって市場予想を上回ったフェイスブックは10.82%急伸。
2016年1月以来の大幅高となった。
第4四半期の売上高とキャッシュフローが市場予想を上回ったGEは11.65%急伸。
市場は週末の雇用統計に注目。
非農業部門雇用者数は16.5万人増との予想。
12月は31.2万人増だったから大幅減の見通しだ。
ただ「雇用と賃金が予想を大幅に下回った場合、FRBが示した慎重な見方が裏付けられる。
利上げの可能性が一段と低下する」という解釈だから素晴らしい。
シカゴ景気指数は12月の63.8から56.7に大幅に低下。
17年1月以来の低水準となった。
週間新規失業保険申請件数は前週比5.3万件増の25.3万件。
2017年9月以来、1年4カ月ぶりの高水準となった。
市場予想の21.5万件も上回った。
ただ「政府機関の一部閉鎖などの一時要因が作用した」との解釈だ。
10年国債利回りは2.6%台。
30年国債利回りは1月10日以来初めて一時3%を割り込み2.98%を付けた。
ドル円は108円台後半で推移。
引け後に決算を発表したアマゾンは第4四半期の売上高が市場予想を下回って着地。
株価は2%弱下落。
シマンテックは第4四半期の売上高と利益が市場予想を上回り株価は5%上昇。
月末の日経平均は反発。
パウエル議長が「利上げの可能性は弱まった」とコメントしたことからリスクオンムード。
日経平均は寄り付き276円高、一時300円以上の上昇もあっての終値216円高。
日足陰線ながら5日線(20683円)を上回った。
終値ベースでは今年の最高値を更新。
月間で758円高と月足は陽線で幸先の良い1月となった。
一方で「米国の利上げ打ち止めは日米金利差縮小方向。
円高・株安の圧力となる。そんな微妙な位置づけ」という声もある。
海外投資家の変化を感じさせてくれてのはその売買動向。
1月第4週(21~25日)の外国人投資家買い越し幅は1201億円。
11月第1週の買い越し(2441億円)以来11週ぶり。
この11週間前の買い越しは11月の中間反騰(月間430円高)の前触れとなった。
マザーズ指数も後場上昇幅を拡大。
前日の嫌なムードを断ち切った格好だ。
東証1部の売買代金は2兆5574億円。
前日引け際の特殊要因がなくなっても773億円増えたことは好感。
値上がり1563銘柄。値下がり493銘柄。
新高値4銘柄、新安値19銘柄。
騰落レシオは99.26。
25日線(20315円)からは2.3%のプラスかい離。
200日線(22149円)からは6.2%のマイナスかい離。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲7.632%。買い方▲13.559%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲6.226%。
買い方▲20.043%。
空売り比率は42.8%で38日連続40%超。
日経HVは16.4、日経VIは18.86と低下。
日経平均採用銘柄のPERは12.06倍。EPSが1722円。PBRは1.10倍。
シカゴ225先物終値は大証日中比75円高の20825円。
高値20875円、安値20615円。
12月第1週に下抜けた13週線(21022円)が当面のターゲット。
週足陽線基準(寄付値ベース20746円、終値ベース20649円)が欲しい週末月初。
ボリンジャーのプラス1σ(20740円)は昨日上回った。
次はプラス2σ(21164円)に挑戦だ。
「株高の日」だけに日足陽線も欲しい。
気学では「後場高の日。始め安ければ買い狙い良し」。
市場関係者とか投資家さんというのは職人さんのようなものだろう。
アチラコチラに右顧左眄するのではなく泰然自若。
自信と誇りと情熱をもって相場に対峙しなくてはならない
頑固に相場を見続けること。
終わりのない旅を日々続けること。
誰も見つけていない法則やシナリオを描き続けること。
これは結構キツイ。
しかし原料や製法にこだわるのが職人さん。
あるいは技術や製品にこだわり続けるのが職人さん。
ある意味で完璧なこだわりの世界だ。
そんなことは考えたこともないという人も多いことだろう。
そんな域に達するまでは途方もない時間がかかるのも事実。
そしてそれでAIに勝てるとも思えないのだが、どうしてもそう思ってしまう。
「この寒さに立ち向かうのは、ハトと喫煙者のみ」と市場関係者。
結構深い。
NYダウは15ドル安の24999ドルと小幅に3日ぶりの反落。
NASDAQは98ポイント高の7281ポイントと続伸。
S&P500は23ポイント高の2704ポイントと続伸。
ダウ輸送株指数は19ポイント安の10059ポイント。
SOX指数は0.33%の上昇。
VIX指数は16.61に低下。
3市場の売買高は95億株と大幅増。
CME円建ては大証日中比75円高の20825円。
ドル建ては大証比85ポイント高の20835ポイント。
ドル円は108.87円。
10年国債利回りは2.632%。
◇━━━ カタリスト━━━◇
E・Jホールディングス(2153)・・・動兆
E・Jホールディングスに注目する。
同社は建設コンサリティングが中核で地球に目を光らせてる銘柄。
エイトコンサルと日本技術開発が07年に経営統合し発足。
本社は岡山だが日本全国・アジア。アフリカ等で展開。
インフラ・防災。無電柱。橋梁、トンネルなど国土強靭化はい追い風。
一気通貫で行えることが強みだ。
5月決算で第4四半期に集中。
受注を見れば先が見える。
PER6倍台。PBR0.4倍台は完璧に割安。
証券コード2153=深い意味と読める。
(兜町カタリスト櫻井)
