「決算短信は下から読め」
前にも書いたことがあるが「市場コンセンサス」ってそんなに権威があるものだろうか。
決算がコンセンサスを下回ったら売られ、上回ったら買われる。
市場コンセンサスってそんなに不可侵なもの。
あるいは正しいものなのだろうか。
所詮は経営に何も活計していない市場関係者の希望的願望の観測を集めた平均値に過ぎない。
しかも決算が市場コンセンサスを上回ったり下回ったりするのは企業が悪いわけでなく「見間違えただけのこと」。
読みが外れたのは市場なのである。
決して企業のせいではない。
それでも「市場コンセンサス」を重視する市場。
自分の間違いを糊塗するために「上回れなかった。下回った」の議論をするのは不毛だろう。
四半期、あるいは半期1年の間頑張った企業を評価するべきだろう。
その意味で決算数字が間違っているのではなく、市場予想が間違ったと認識することが大切に思える。
「見出しのいい加減さ」というのも覚えておきたい。
例えば今日のキャノン。
217円安の3127円は前日比6.49%の下落。
大幅安だ。
しかし朝刊の見出しは「キャノン7-9月期純利益10%増」。
「監視カメラけん引」などと見ると錯覚する。
小さい字では「通期売上高と営業利益は上方修正」。
しかし「純利益は前期比16%増の2500円と従来予想から120億円下方修正した」。
こちらが効いての6%安。
最近の決算では「上半期上方修正。通期据え置き」で」売られるケースも多い。
「決算短信は下から読め」と教えられたがどうも上から読む人も多いようだ。
メタ・バースというのは「ドラえもんの道具」みたいなもの。
そう考えると、単なるゲームの世界だけのことではなくなる。
荒唐無稽なタイムマシンの世界だってバーチャルに現実化してくる。
先日報道されたのは富士通の研究。
入院患者のアバターの24時間後の変化を見て事前の処置に役立てようというもの。
そう考えるとメタバースの世界は広い。
↓
どこでもドア。
タイムテレビやタイムマシン。
タイムふろしき。
フエール銀行、フエール証券。
もしもBOX。
人生やり直し機。
「寅千里を走り、卯は跳ねる」。
千里を走らなかったが「跳ねる年」がやってくる。
卯年は兎は跳ねる特徴があるため、景気が好転または回復すると言われる。
「株式市場にとっては縁起のいい年」だ。
「癸卯(みずのとう)」の年もある。
「癸」が持つのは第10位と言う意味。
物事の終わりと始まりを意味する。
また「揆(はかる)」という文字の一部であることから「種子が計ることができるほどの大きさになり、春の間近でつぼみが花開く直前である」という意味。
「卯」はもともと「茂」という字が由来。
「春の訪れを感じる」という意味、
また「卯」という字の形が「門が開いている様子」を連想させることから「冬の門が開き、飛び出る」という意味がある。
2つの組み合わせである癸卯は「これまでの努力が花開き、実り始めること」といった縁起のよさを表している。
過去、卯年にはあったこと。
2011年:東日本大震災・なでしこジャパンがW杯で優勝・地上波デジタル放送への完全移行
1999年:iモードサービス開始・歌手の宇多田ヒカルさんデビュー・日本最古の金銭とされる富本銭が見つかる
1987年:国鉄が民営化されJRグループが発足・プロ野球で衣笠祥雄選手が連続出場の世界記録を達成・利根川進教授がノーベル医学・生理学賞を受賞
1975年:山陽新幹線・岡山駅博多駅間開業。第二次ベビーブーム。東映京都撮影所内に東映太秦映画村が開村。
1963年:大阪に日本初の横断歩道橋完成。三井三池三川炭鉱炭塵爆発事故。初の原子力発電成功。
時代の終わりや始まりを告げる出来事が多く起こっている。
どれにも癸卯年の「物事の始まりと終わり」という傾向が反映されているようだ。
今までの数年間から大きく「飛躍」し、私たちの生活が大きく「向上」する年になって欲しい。
(櫻井)。
