「気がかりは10年債利回り」

 
「気がかりは10年債利回り」
 
週末のNY株式市場で主要3指数は上昇。
S&P500は7連続で取引時間中としての最高値を更新。
2017年10月以来最長となった。
NASDAQは8日続伸。
NYダウの年間上昇幅は過去最高。
トランプ大統領が中国の習近平国家主席と通商面や香港および北朝鮮の問題について協議。
「前進した」とコメントされた。
11月の個人消費支出(季節調整済み)は前月比0.4%増と底堅く伸び市場予想と一致。
「毎年この時期は市場は追い風を受ける。
年末までの間に、現在の市場の方向性を変えるようなものは何もない」との楽観姿勢だ。
オプションや先物の決済日が重なるクアドルプル・ウィッチングで3市場の出来高は約115億3000万株と年初来最大。
週足ではS&P500が1.7%上昇。
週間としての上昇は9月上旬以来の大きさとなり4週続伸。
ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)は99.3と速報値の99.2から上方修正。
市場予想の99.2を上回った。
第3四半期の実質GDP確報値(季節調整済み)は年率換算で前期比2.1%増。
改定値から変わらずで市場予想と一致で着地。
10年国債利回りは1.918%。
2年国債利回りは1.631%。
ドルは上昇しドル円は109円台半ば。
SKEW指数は150.14と続伸し9日連続で130超。
恐怖と欲望指数は90→91に上昇。
1年前はたった5ポイントだった。
 
 
週末の日経平均は寄り付き29円高、終値48円安と3日続落。
日足は5日連続の陰線。
12月メジャーSQ値23895円に4勝2敗。
後場に若干戻したものの12月13日の安値23775円を一時下回っており短期的には調整基調。
ただ「個別銘柄レベルでは戦闘意欲衰えずという市場の雰囲気」という声もある。
日経平均は週間では約206円下落。
週足は陰線。
日経ジャスダック平均は11週続伸。
2012年3月の17週続伸以来7年9ヶ月ぶりの記録となった。
東証1部の売買代金は2兆3923円。
FTSEの浮動株比率調整に伴う組み入れ銘柄の入れ替え商いの影響で引け際に5000億円程度増加。
値上がり1139銘柄、値下がり905銘柄。
新高値128銘柄と12日連続の3ケタ。
新安値9銘柄。
騰落レシオは105.22。
NTレシオは13.74倍。
サイコロは6勝6敗で50%。
25日線(23473円)からは1.46%、200日(21802円)からは9.24%のプラスかい離。
右肩下がりになった5日線(23924円)が上値抵抗線継続。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲14.558% 。
買い方▲6.556%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲5.593%。
買い方▲13.242%。
売り比率は37.0%で7日連続の40%割れ。
空売り規制なし銘柄の比率は5.9%。
日経HVは11.9、日経VIは13.52。
日経平均採用銘柄のPERは14.48倍。
EPSは1644円。
PBRは1.17倍。
BPSは20356円。
ドル建て日経平均は217.86(12月13日が219.64)。
東証単純平均株価は6.66円高の23340円(昨年末2077円)。
シカゴ225終値は大証日中比90円高の23810円。
高値23840円、安値23680円。
気学では「押し目買いの日。ただし大上放れ高きは利食い」。
火曜は「高くば売り。安きは買い」。
水曜は「弱体日にして安き日。吹き値売り方針良し」。
木曜は「逆行性強き日。逆張り方針良し」。
金曜は「よく動く日。波動について駆け引きせよ」。
月足陽線基準は23529円。
年足陽線基準は19561円。
週足のボリンジャーのプラス2σが24412円、プラス1σが23649円。
このレンジをどちらに放れるかが年末の課題。
年初に「今年はもう2万円台を見ることはできない」といった市場関係者はどういう気持ちだろうか。
注目は10年国債利回りの0.010%。
今年3月6日以来のプラス水準。
再度「グレートローテーション」の声が聞こえ始めよう。
 
NYダウは78ドル高の28455ドルと続伸。
NASDAQは34ポイント高の8921ポイントと8日続伸。
S&P500は15ポイント高の3220ポイントと続伸。
ダウ輸送株指数は95ポイント高の10900ポイント。
SOX指数は1.09%上昇。
VIX指数は12.51。
3市場の売買高は115億株と増加。
これはSQの影響だ。
225先物CME円建ては大証日中比90円高の23810円。
ドル建ては大証比日中比110円高の23830円。
大証夜間取引終値は日中比80円高の23800円。
ドル円は109.44円。
10年国債利回りは1.918%。
2年国債利回りは1.631%。
 
週間ベースではNYダウは1.1%高、2週続伸(累計1.6%上昇)。
NASDAQは2.1%高、2週続伸(同3.1%上昇)。、
S&P500は1.6%高 4週続伸(同3.5%上昇)。
日経平均株価は0.9%安。
TOPIXは0.4%安、ともに4週ぶり反落。
東証マザーズ指数は1.5%安、3週続落(累計4.7%下落)。
日経ジャスダック平均は0.6%高、11週続伸(同11.2%上昇)、
東証2部指数は1.0%高、3週ぶり反発。
 
 
「子年の日経平均は大台替えとなることが多い」と大和のレポート。
1984年は初の一万円乗せ。
1960年は初の千円乗せだった。
逆に2008年はザラ場で7000円割れ。
96年は前半高後半安だった。
 
干支別の過去59年間の平均騰落率では子年がダントツの1位。
辰・卯・亥・酉・申と続く。
最下位は丑。
「戌亥で仕込み、子で一旦売却。
丑で再度仕込み、辰巳で売る」という仕組みなのかも知れない。
 
IRで滑って郵政でインサイダー疑惑。
トランプ大統領の所作どころか国内懸念も多い年末。
冬至は通過。
アノマリーは「TOPIXの冬2つの底=立冬と冬至」。
だが今年の立冬は高かった。
 
 
 
スケジュールを見てみると・・・
 
20日(金):消費者物価指数、米GDP確定値、個人所得、映画スター・ウォーズ日米同時公開
23日(月):安倍首相中国訪問、米シカゴ連銀全米活動指数、新築住宅販売
24日(火):日中韓サミット、米耐久財受注
25日(水):企業向けサービス価格指数、クリスマス
26日(木):年内受け渡し最終日、黒田日銀総裁会見、ボクシングデー
27日(金):失業率、鉱工業生産
30日(月):大納会、米中古住宅販売仮契約
31日(火):大晦日、米CB消費者信頼感、S&P住宅価格指数、FHFA住宅価格、中国製造業PMI
 
【12月】(9勝4敗で勝率69.2%、1位)
 
25日(水)年内受け渡し最終日、NY市場休場、変化日
26日(木)新月、金環日食、上げの特異日
30日(月)大納会
 
【1月】(気学では「弱含み。売り方針にて、戻りがあれば売るべし」)
 
 1日(水):元日、日米貿易協定と日米デジタル貿易協定発効、所得税の見直し施行、パリ協定運用開始
 2日(木):東京休場
 3日(金):東京休場、米ISM製造業景況感、建設支出
 6日(月):大発会、自動車販売台数
 7日(火):マネタリーベース、米貿易収支、ISM非製造業景況感、製造業受注
 8日(水):消費動向調査、毎月勤労統計、米ADP雇用レポート、消費者信用残高、下げの日
 9日(木):30年国債入札
10日(金):オプションSQ、家計調査、景気動向指数、米雇用統計
週末:東京eスポーツフェスタ(ビッグサイト)、台湾総選挙
13日(月):成人の日で休場、米財政収支
14日(火):国際収支、景気ウォッチャー調査、米消費者物価、ウィンドウズ7の延長サポート終了、株高の特異日
15日(水):マネーストック、自動運転EXPO(ビッグサイト)、米生産者物価、NY連銀製造業景況感
16日(木):機械受注、国内企業物価指数、米輸出入物価、小売売上高、企業在庫、対米証券投資、フィラデルフィア連銀製造業景況感
17日(金):第三次産業活動指数、米鉱工業生産、住宅着工件数、ミシガン大学消費者信頼感、変化日
20日(月):日銀金融政策決定会合(→21日)、キング牧師生誕記念日、上げの日、
21日(火):黒田日銀総裁会見、日銀展望レポート、世界経済フォーラム(ダヴォス会議)、独ZEW景況感
22日(水):米シカゴ連銀全米活動指数、中古住宅販売、FHFA住宅価格指数、天赦日+一粒万倍日
23日(木):貿易統計、全産業活動指数、米CB景気先行指数、ECB理事会(ラガルド総裁会見)
24日(金):消費者物価、中国春節休暇(→30日頃)、変化日
27日(月):米新築住宅販売、独IFO景況感、
28日(火):企業向けサービス価格指数、米FOMC(→29日)、CB消費者信頼感、耐久財受注、S&P住宅価格指数
29日(水):消費動向調査、月内受け渡し最終、日米中古住宅販売仮契約、変化日
30日(木):米GDP速報値
31日(金):鉱工業生産、失業率、米個人所得、ユーロ圏GDP、英EU離脱期限
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◇━━━ カタリスト━━━◇
 
岡本硝子(7746)・・・動兆
 
岡本硝子に注目する。
同社は特殊ガラスと薄膜技術によるプロジェクター用反射鏡や自動車ライト用レンズが中核。
化粧品瓶用加飾蒸着は拡大。
次世代自動車用全固体電池向けガラス材料に期待感。

(兜町カタリスト櫻井)

 

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