「歳時」
米国は9.11アメリカンスピリット発揚の日。
当時NY出張中だった同期の消息が数日不明だったことが甦ります。
そして9.15。
2008年9月12日金曜の日経1面トップは「米政府高官、異例の説明に」。
あの時の解釈は、財務相や機関投資家へ米国債の信認性についての説明でした。
しかし「異例の」という修飾語が付いていたことからすると・・・。
週明け9月15日に起きたリーマン破綻の説明だったとしか考えられません。
当時の日経平均は12000円台。
そこが読み取れればリーマンショックでの打撃は少なかった筈、といつも痛恨が甦ります。
というか、そんな相場歳時の時期。
毎年同じ日は巡ってくるのですが、毎年様相が異なり、その時期の世相を反映してくれるのが相場の楽しみでもあります。
老練な市場関係者さんの言葉。
「株は愛だ」。
これってものすごくスーッと頭に入る言葉。
だから相場は面白い。
そして深いのでしょう。
地方の投資家さんからのメール。
「株は直感という櫻井さんらしい言葉。
自分の経験則と勘で売買を繰り返した方が勝利の方程式。
スポーツはゴルフでも野球でも、あらゆる競技で必要とされるのは同じ直感。
競馬の有名騎手もレース中の動きは自分の馬、相手の馬、すべて勘と手綱さばきの動き。
どこでムチを打ち攻撃を開始していくかだ。
ココぞと上昇している速度が来た時は、ホールドして見事にゴール。
売りのタイミングが一番難しいのが株式相場。
上手く逃げ切り、換金するタイミングで進みたいもの」。
これも深かったです。
以下は今朝の場況。
↓
「ダウ安、NASとS&Pは反発」
週明けのNYダウは59ドル安と続落。
背景は米中貿易摩擦を巡る不透明感との解釈。
トランプ氏がアップルに対し「関税を負担したくないなら生産拠点を米国に移せ」とツイートしたことを悪材料視。
アップルは4日続落となった。
中国売上比率が高いボーイングなどが下落。
もっとも下落幅は限定的。
米東海岸南部に大型ハリケーンが接近。
防災用品・復興需要関連としてホーム・デポやウォルマートが上昇した。
NASDAQは21ポイント高と5日ぶりの反発。
マイクロソフトやフェイスブックなど主力株の一角が上昇。
クアルコムやブルードコムなど半導体セクターが持ち直した。
テスラの大幅反発も目立った。
S&P500も5日ぶりに反発。
VIX(恐怖)指数は14.20%に低下した。
「ユダヤ教の祝日で参加者が少ない中マチマチの展開」との声が聞こえる。
「対中制裁関税の問題には進捗も後退もないが、今週共和党から新たな減税案が発表されることへの期待感が支え」との見方だ。
10年債は小幅な動き。
ドル円は111円台前半。
原油先物は4日続落。
「上昇は4拍子、下落は3拍子のリズム」。
日経平均は7日ぶりの反発。
TOPIXは8日ぶりの反発。
日経平均は寄り付き53円安。
「6日続落した反動から徐々に買いが入り、すぐにプラス浮上」という声が聞こえた。
6日間で合計560円下げて66円の上昇。
日経平均、TOPIXともに先週末の安値を下回らず、日足では陽線引け。
「いったん下値を確認した」と見方だ。
新興市場もマザーズ指数が25日線をサポートに反発。
騰落レシオは89.63%で程良い水準。
NT倍率は13.26倍。
25日線からは0.5%、200日線からは0.2%のマイナスかい離。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲10.375%。買い方▲11.762%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲8.43%。買い方▲18.46%。
空売り比率は44.7%で31日連続40%超。
日経平均採用銘柄のPERは12.88倍。
EPSは1737円。
PER13倍復活水準は22591円。
13.5倍で23449円だ。
シカゴ225先物終値は大証日中比90円高の22450円。
荒れるメジャーSQ週だが自律的なポジという印象。
8日続伸のあとの6日続落なら「上昇は4拍子、下落は3拍子」のリズムになる。
(兜町カタリスト櫻井)
