NY株式市場で主要3指数は揃って上昇。
NASDAQは6日続伸となった。
アマゾンやグーグルの持ち株会社アルファベットなどが買われた。
S&P500は2858.45ポイントで1月26日に付けた過去最高値の2872.87に接近。
「最高値に達し、突き抜ける可能性がある。
決算が好調で、悪材料が出なければ上昇が止まる理由はない。
モメンタムは長く続く可能性がある」という楽観論に包まれた格好。
VIX(恐怖)指数は10.93と1月以来の水準まで低下した。
株式非公開を検討しているとの報道からテスラが大幅高。
10年国債利回りは2.976%と上昇(価格は下落)。
中国人民元相場が安定化したことを背景にドルは対ユーロで下落。
ドル円は111円台前半で推移。
今週の注目は10日発表予定の7月の米消費者物価指数(CPI)。
市場予想ではコアCPIが0.2%上昇の見込み。
日経平均は155円高とほぼ高値引けで反発。
「大引け坊主に近い、強い足が現れた。
常識的には、これで少し変わってくるかもしれない」という声が聞こえる。
日経ジャスダック平均だけが4年8ヶ月ぶりの8日続落と情けない展開だった。
上海株式は5日ぶりの上昇で2.74%高(日経平均は0.68%高)。
彼我の差が情けない。
「日経平均が23000円を超えてくればニューマネーの資金流入も期待できる。
直近の戻り高値となる8月1日の22775円を上回ることが求められている」と声も間違ってはいない。
東証1部の値上がり銘柄数1382(前日540)。
値下がり銘柄数644(前日1486)と復活感はある。
だが新高値銘柄数17(前日23)、新安値銘柄数131(前日125)では依然負け戦だ。
騰落レシオは105.22(前日95.15)まで上昇。
ソフトバンクが健闘し618円高で日経平均を68円押し上げた。
「9か月ぶりで1万円台回復。
大台替わりという意味で最近の米アップルが思い浮かぶ。
あちらは時価総額1兆ドル。
こちらは11兆円にすぎない」という声もある。
NT倍率は12.98倍と少し低下。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲10.259%。
買い方▲10.545%と拮抗。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲6.29%。
買い方▲21.46%とその差は拡大。
空売り比率は41.2%と7日連続の40%超。
8月3日現在の信用買い残は293億円増の3兆142億円。
同売り残は260億円減少の7726億円。
2月14日の安値期日迎えの動きも多少あろうか。
日経平均採用銘柄のPERは13.37倍でEPSは1695円。
前日の1672円から一気に増加した。
シカゴ225先物終値は大証日中比45円高の22675円。
高値は22680円。
7月26日に200日線(22366円)を下抜けた25日線(22385円)は昨日200日線を上抜けた。
75日線(22471円)が当面のサポートラインだ。
一目均衡の雲は今日黒くねじれているが勝手雲は白く厚い。
上限は今日が22525円、明日が22632円だ。
気学では「変化日注意。前日来の波動を究めて駆け引きせよ」となっている。
SQ週の荒れる水曜日。
明日の「案外高き日」に期待だろうか。
昨日までに63.3%が通過した3月決算企業の集計状況。
4~6月期売上高は8.6%増、同経常利益は15.0%増、同純利益は11.9%増。
通期売上高は2.9%増、同経常利益は1.7%増、同純利益は2.5%減。
第1四半期と通期のギャップが目立つ。
足元は好調だが、来年3月までは見通せないというのが正直なところなのだろう。
しかし、既に立秋も過ぎ第2四半期も半分通過。
米中貿易摩擦問題など難題はあるものの為替は111円台。
想定為替レートの107円台など遥か下だ。
第2四半期を締めてみればやっぱり2ケタ増益ということは容易に想定できようか。
JPX日経400の構成銘柄の定期入替えが公表された。
新規採用26銘柄、除外25銘柄。
定期入替えの適用は8月31日に実施。
8月30日終値でJPX日経400パッシブ連動資金のリバランスに伴う売買インパクトが見込まれる。
JPX日経400に関してのパッシブ運用資金は約4兆円との推定。
売買インパクト上位からの順番は以下の通り。
↓
リクルート(6098)、東プレ(5975)、ゼンショー(7550)、JXTG(5020)、九電(9508)、森永(2201)、電通(4324)、ニチアス(5393)、PALTAC(8283)、TIS(3626)、テクノプロ(6028)、西松建(1820)、丸井(8252)、マルハ(1333)、出光(5019)、コスモ(5021)、三井海洋(6269)、ポーラ(4927)、ユニシス(8056)、すかいらーく(3197)、古河電(5801)、NTT(9432)、カプコン(9697)、任天堂(7974)、昭和電工(4004)。
元大証の代表みたいな存在の任天堂が採用されたことで日経平均への採用も期待されてこようか。
大証信用東証現物だった頃から主役だった。
NYダウは126ドル高の25628ドルと3日続伸。
NASDAQは23ポイント高の7883ポイントと6日続伸。
S&P500は8ポイント高の2858ポイントと4日続伸。
ダウ輸送株指数は56ポイント高の11727ポイント。
3市場の売買高は62億株。
CME円建ては大証比45円高の22675円。
ドル建ては大証55ポイント高の22685ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比80円安の22600円。
ドル円は111.37円。
10年国債利回りは2.976%。
◇━━━ カタリスト━━━◇
JSR (4185) ・・・動兆。
JSRに注目する。
同社は合成ゴム大手。
自動車タイヤ用と半導体レジスト、液晶配向膜等の電子材料が中核。
合成樹脂は自動車の内外装向けが拡大基調。
ライフサイエンス事業の強化に期待感。
(兜町カタリスト櫻井)
