NY株式市場で主要指数はマチマチの動き。
フェイスブックとツイッターの幹部がコンテンツ監視の方法などを巡り米議会で証言。
ソーシャルメディア・プラットフォームが自由な意見交換を意図的に抑制しているとの懸念からハイテクセクターが軟調展開。
NASDAQとS&P500を押し下げた。
7月の貿易収支の赤字額は前月比9.5%増の500億8200万ドル。
金額ベースで5カ月ぶりの高水準となった。
中国への輸出は8.2%減。
対中貿易赤字は10%増の368億3400万ドルと金額ベースで過去最高。
対中関税は米国にとって輸出への影響が大きく赤字削減になっていない構図だ。
これでも2000億ドルの追加関税をするのかどうかが課題ではある。
レーバーデーを通過し売買エネルギーは増加。
3市場の売買高は70.3億株。
過去20日平均の61.5億株を遥かに越えてきた。
10年国債利回りは一時2.917%まで上昇。
ドイツが英国とEUの経済・通商関係について詳細に踏み込まない合意を受け入れる用意があるとの報道を受けた格好だ。
ドル円は111円台半ばで推移。
4日続落の水曜日。
日経平均は寄り付き33円安。大引け116円安。
上海市場の下落等を背景に26000円を割り込んだ。
マザーズ指数、ジャスダック平均も安値引け。
TATERUの3日ストップ安かつ1400万株以上の売り物残しが投資心理を暗くした。
加えて台風21号による関空の閉鎖が日本特有のリスクとして捉えられたことも否定はできない。
「TATERUに台風。ふたつのTが悪材料」という声が聞こえる。
ポジ面ではファーストリテの孤軍奮闘というところか。
25日線(22504円)や13週線(225088円)など節目が下支えになるかどうかが課題だ。
「24日(22602円)~27日(22682円)のマド開けを埋め切ったことでいったん落ち着く」という見方もある。
新高値26銘柄、新安値82銘柄。
騰落レシオは83.42まで低下した。
8月31日時点の裁定買い残は732億円増の1兆5648億円。2週ぶりの増加だ。
同裁定売り残は499億円減少の6766億円。こちらは3週ぶりの減少。
いずれにしても邪魔になるレベルではない。
空売り比率は46.3%と28日連続40%超。
Quick調査の8月31日時点の信用評価損率はマイナス9.73%と2週連続改善。
日経VIは16.47と上昇。
日経平均採用銘柄のPERは12.96倍と8月21日以来の13倍台割れ。
EPSは1742.34円(前日1736円)と増加継続だ。
シカゴ225先物終値は大証日中比30円安の22530円。
安値は22490円だ。
台風に地震と自然減少に対する懸念の方が海外から見ると大きいのだろう。
安い戻りだが勝手雲が明確に白くねじれているのが特徴の木曜日。
気学では「下値にあるときは押し目買い方針良し」。
納得はできる。
日経平均の新規採用はサイバーエージェントで除外は古河機械鉱山。
騒がれていた任天堂は枠外で着地した。
「ここで任天堂採用となっていた日経平均が下げ加速となってとんでもない局面を迎えていたかもしれない」。
案外、正直な声かも知れない。
大和のクオンツチームの資産。
↓
日経平均パッシブ連動資産は各銘柄ごとに約2600万株(みなし額面50円換算)と推計。
(サイバーエージェントのみなし額面は250円のため約530万株)。
パッシブ連動資産のリバランスによる買入インパクトは、新規採用銘柄のサイバーエージェントが約5日。
除外銘柄の古河機械金属が約12日と推定。
実際の入替えは10月1日に古河機械金属が除外、サイバーエージェントが採用。
9月28日終値ベースでパッシブ連動資産のリバランスに伴う売買インパクトが見込まれる。
なお2019年1月に新日鐵住金(5401)による日新製鋼(5413)の完全子会社化が予定。
日新製鋼の上場廃止に伴う臨時入替えの採用候補としてDIC(4631)を予想している。
最終売買日(予定)の12月25日終値ベースでパッシブ連動資産のリバランスとなる見込み。
「もういい加減に鉾を収めたら」という気がしないでもない米中貿易戦争。
7月の米国貿易統計で中国への輸出は110億2600万ドル。
前月比8.2%減少だった。
特に報復関税対象の大豆に輸出が減少したという。
一方で中国からの輸入は1.6%増。
対中貿易赤字は341.35億ドル。
5.2%増加した。
季節調整前の対中貿易赤字額は368.34億ドル。
単月としては過去最高。
中国への自動車輸出も5.11億ドルと前年同月比36%減。
それでも2000億ドルの報復関税を行うのかどうか。
これは結構見もの。
大義名分に拘り身を削るというのは美しいが、実利的なトランプ大統領には似合わないような気がする。
NYダウは22ドル高の25974ドルと4日ぶりの反発。
NASDAQは96ポイント安の7995ポイントと続落。
S&P500は8ポイント安の2888ポイントと続落。
ダウ輸送株指数は67ポイント高の11386ポイント。
3市場の売買高は70.3億株と増加。
CME円建ては大証比30円安の22530円。
ドル建ては大証比40ポイント安の22520ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比20円安の22840円。
ドル円は111.52円。
10年国債利回りは2.904%と上昇。
◇━━━ カタリスト━━━◇
カナモト(9678) ・・・動兆。
カナモトに注目する。
同社は建機レンタル大手で北海道を基盤に広域展開。
北海道豪雨・九州災害関連も堅調。
地味ながらも業績は好調だ。
首都圏・関西などの拡大はさほどではないが、東北・北海道ではシェア大。
視点は卑しい気もするが、北海道での震度6の地震からの復興には必要な企業だ。
(兜町カタリスト櫻井)
